「スシロー」や「はま寿司」と比較すると都心部ではあまり見かけないが、地方を中心に『魚べい』も人気がある回転寿司店のようだ。つい先日「人生で初めて魚べいに行ってみた」という記事を公開したところ、多くの反響をいただいた。
そうか、魚べいはこんなに多くの人に愛されているのか……と感心していた一方で、中にはお叱りの声も。特に「ねぎラー油を食べずに魚べいを語るな」と言われてしまったら、反省するしかあるまい。
・いい回転寿司
簡単に “人生初の魚べい” の感想をまとめると「他の回転寿司店と同レベルの品揃え」「新幹線があるので子供が喜びそう」「近所にあったら通うのもやぶさかではない回転寿司」と言ったところ。総じて大きな不満はない。
一方で「スシローのまぐろ」「はま寿司のとろびんちょうレアステーキ」といった看板メニューを発見出来なかったことは無念の極みである。強いて言えば「あじ」が美味しかったが、それも断トツといった感じではなかった。
・ねぎラー油?
そこへ来て「ねぎラー油を食べずに魚べいを語るな」というお叱りの声である。きっとお怒りの方は「魚べい = ねぎラー油」という強いこだわりをお持ちに違いない。でなければ、そこまで強い口調で怒ることもないだろう。
また「ねぎラー油」自体も、その他の回転寿司チェーン店で見かけないことも興味深い。唯一「かっぱ寿司」には「ザク旨ラー油」があるが、その他の店にラー油関連のメニューは見当たらなかった。
というわけで、再び『魚べい』へと足を運び「ねぎラー油」のメニューを食べてみることに。私が訪れた店舗では、以下5種類の「ねぎラー油ネタ」が取り扱われていた。
まぐろたたきねぎラー油
びん長まぐろねぎラー油
サーモンねぎラー油
いかねぎラー油
えびねぎラー油
・食べてみた
ねぎラー油は商品名のまま「千切りのねぎ」と「ラー油」がトッピングされたネタで、ラー油はいわゆる「食べるラー油」系である。他の回転寿司で言えば「オニオン」や「炙りチーズ」と同じ扱いであろう。
さっそく食べてみると……ほう。まず、想定していたインパクトについては意外と弱い。当初はラー油がガツンと来るのかと思っていたが、インパクトで言うなら「オニオン + マヨネーズ」の方が遥かに強い印象だ。
一方で口の中に残る余韻こそが「ねぎラー油」の魅力なのだろう。にんにくの香りは滞在時間の長く、結果的に後引く味わいに仕上がっている。もちろん、シャキシャキとしたねぎの食感も良好だ。
特に完成度が高かったのは「まぐろたたきねぎラー油」で、強い旨味のまぐろのたたきがラー油と互角に戦っていた。どれか1つ選ぶなら「まぐろたたきねぎラー油」をオススメしたい。
・けれども
ただし、正直に言って「ねぎラー油が魚べいのMAX」とは思えなかったし、仮にそうだとしたらやや残念な気持ちである。これはこれで美味しいが、例えば「はま寿司のとろびんちょうレアステーキ」ほどのレベルとは思えなかった。
教えていただいて何であるが、結果的には「美味しいけど……ねえ(笑)」といったところ。私の期待値が高すぎるのかもしれないが、魚べいのポテンシャルはまだこんなものではないと信じたい。
というわけで、意外と早いスパンで人生2度目の「魚べい」を経験したが、改めて「魚べいもいい回転寿司チェーン店だな」と感じた次第だ。いずれ魚べいの看板メニューを探り当てたいものである。
参考リンク:魚べい
執筆:P.K.サンジュン
Photo:Rocketnews24.