東京・浅草は都内屈指の観光地とあって宿泊施設が数多く存在する。しょっちゅう安宿を泊まり歩く筆者にとっては打ってつけのスポットだ。
今回は浅草寺の近くで見つけた格安旅館を宿泊レポートしていきたいと思う。
お風呂・トイレ付きの客室でなんと1泊4300円というから驚きだ。いったいどんな旅館になっているのだろうか……。
・レトロな雰囲気が抜群の格安旅館
浅草駅(つくばエクスプレス)から歩くこと約3分、目的の「浅草旅館 東海荘」に到着。
なかなか年季が入った建物である。レンガ調の外壁から滲み出るレトロな雰囲気がたまらない。
一見すると外観はバー・スナックっぽいのだが、電光看板が壁に3カ所も設置されているため、見間違えて通り過ぎることはほぼないだろう。
純喫茶のような玄関はノスタルジックで素敵。さっそく入ってみよう。
ドアを抜けるとすぐフロント。館内は和テイストにあふれたデザインが特徴的だ。
外国人観光客に向けた館内ガイド(英語表記)がアチコチに貼り付けられている。宿泊者は日本人よりも外国人のほうが多そう。
宿泊料金は楽天トラベルで予約したところ1泊4300円だった。お風呂・トイレ付きの客室でこの安さはヤバい……最高すぎる。
チェックインしたら鍵を受け取って2階のマイルームへ。赤紫色の花柄絨毯が敷かれた階段はインパクト大。
壁には虎が描かれた掛け軸なども飾ってあったりして賑やか。まさに外国人が喜びそうな装飾の数々。
館は2階建てで結構こぢんまりとした造りになっている。廊下は人感センサーで点灯する仕組みのため、人が通るまで真っ暗なままだから若干怖い。
マイルームは階段付近の角部屋でちょっと嬉しかった。それでは入室してみよう。
・お風呂&トイレ付きの客室が最高すぎた
ドアを開けると小綺麗な和室がチラリ。畳の上に見えるちゃぶ台や座布団がレトロチックでいい感じだ。
そして、玄関の土間部分が意外と広くて便利。靴を脱ぎ履きしやすいから助かる。上着掛けがあるのも嬉しいポイントだ。
部屋の広さは4畳ほど。ベッドがあって多少窮屈に感じるが、1人で過ごすには十分な広さだと思う。ちゃぶ台にエアコンなどのリモコンが丁寧に並べられていてナイス。
棚にはアメニティ類がズラリと揃っている。中でも筆者が特に気になったのは……
茶びつ。丸い木箱に入った茶道具を見ると、旅情が感じられてウキウキする。
浴衣も用意されていてテンションが上がった。さらにタオル2枚・歯ブラシ付き。
消臭・除菌スプレーまであるし、なかなかラインナップが豊富だ。Wi-Fiも無料で使えて至れり尽くせり。
ベッドのすぐ横にはユニットバス(トイレ付き)が完備。浴槽が枡(ます)の形になっていてユニークである。お湯はりしたら枡酒っぽく見えておもしろそう。
浴室は全体的に年季が入っていて渋めだが、清掃が隅々まで行き届いていて実に快適。
ベッドは枕カバーや掛け布団が家庭的でなんだか落ち着く。クッション性が抜群によくて寝心地は最高だった。
これほど設備が充実していて浅草に1泊4300円はマジで破格。
食事提供なしの素泊まり旅館だったが、想像以上に気持ちよく過ごせて感動した。みなさんも東京へ観光・出張の際はぜひ利用してみてほしい。
・今回ご紹介した施設の詳細データ
名称 浅草旅館 東海荘
住所 東京都台東区西浅草2-16-12
参考リンク:楽天トラベル
執筆:古沢崇道
Photo:RocketNews24.
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