外食系チェーン店を中心に増えてきている夏の福袋。

人々の心がまだ福袋モードになっていないから、冬の福袋に比べると入手しやすい……というメリットがある。

そんな中、夏の終わりに我がオアシス「珈琲館」で夏の福袋が大量に販売されているのを発見!

なんと2024年7月4日から発売されているという。

つまり、かれこれ2ヶ月近くも店頭に並んでるってこと……? 気になりすぎて買ってみた。

・珈琲館 サマーバッグ2024(3900円)

夏らしい、ジュート素材のバッグが使われた珈琲館の夏の福袋。

持つとずっっっしり重いのだが、何が入っているかというと……


・オリジナルバッグ 1個
・オリジナル扇子 1個
・炭火珈琲リキッド(1000ml)2本 ※無糖または加糖を選択可能
・トラディショナル・ホットケーキ(2枚)引換券 3枚
・焼き菓子 塩キャラメルリングケーキ 1個


といった感じ。ほむほむ……。みんな大好き、珈琲館のホットケーキ引換券が入ってるのはかなり強いポイントである。

しかし、パッと見た感じだと、これで3900円は高いのか安いのかよくわからない。
と思って、ノベルティ以外の中に入ってる食品やチケットを計算してみたところ……


・炭火珈琲リキッド(1000ml)……630円×2 
・トラディショナル・ホットケーキ(2枚)引換券……730円×3
・焼き菓子 塩キャラメルリングケーキ 1個……260円

合計3710円分


という、なんとも微妙な結果になってしまった。うううむ。全部いい商品なんだけどね!



・ノベルティの質はいい

では、ノベルティでついてきたジュート素材のバッグと、扇子はどうかというと、質はめっちゃいいのである。


まず、バッグ。シンプルでマチのついたしっかりした素材で、自立もするので整理しやすい。無印で人気のジュートバッグに似ている。

中には小さな内ポケットもついていて、ちょっとした買い物なんかには便利そうである。


そして扇子はブルーを基調とした爽やかなコーヒー豆柄のデザインで、竹でできた柄の部分に透かしも入っているというこだわりっぷり。

パッと見、珈琲館のグッズとは分からないだろう。普通に買ったら1000円以上はしそうな感じである。


たぶん、かなりノベルティもこだわって作ったに違いない……。

これが商品代金+200円でついてくるなら安いくらい……だと思う。だが、しかし。



・サービス精神の塊なのに…

ああ、きっと頑張って企画しだであろう担当者の方のことを考えると胸が痛い。

珈琲館のサービス精神を思うと、こんなことを言うのは酷な気もする。


だけど、だけど、円安で物価高の今、私達はひとつでも多く、食品やチケットがほしかった……。


そんな消費者の思いがあるからこそ、8月下旬の今になってもこのバッグが店頭に並んでいるのだと思う。

在庫処分のつもりでもいいから、コーヒーのドリップバッグとか超美味しいホットケーキミックスとか入ってたら、みんなきっと買ったと思うのだ。

物価高に株価の乱高下など、先の見えない中で、私達の財布の紐はガッチガチにかたくなっている。

企業側もきっと年末の福袋の企画は大変だろうな……と、ほろ苦いアイスコーヒーを飲みながら思うのでした。


参考リンク:珈琲館(夏福袋PDF)
執筆:御花畑マリコ
Photo:RocketNews24.

▼ちなみにチケットのオモテ面は珈琲館で使えるホットケーキ券、ウラ面はCAFE DI ESPRESSOという別チェーンで使えるドリンク券になっている