自腹でいろんな美容法を試し人柱になる「自腹レボリューション」。
この連載をやるにあたって、美容医療の情報を調べまくっているのだが、難しいのが「肌の治療、色々ありすぎて何をすればいいのかよく分からない」ってことである。
そこで目にしたのが「昔からある治療方法は実績と安全性が高いから残っている」という意見。なるほどね。
というわけで、肌のシミやくすみをケアすべく、昔から名前をよく聞く「フォトフェイシャル(IPL光治療)」をやってみたのだが……これ美容医療の入門編にいい気がするぞ。
・あらすじ
筆者、御花畑はすでに41才。シミ、ニキビ跡、毛穴、くすみなど悩みはつきず、アンチエイジングで肌の治療をしたいと考えている。
しかし肌治療の項目には「フォトフェイシャル」だの「ポテンツァ」だの「ダーマペン」だのいろんな名前が出てくる。名前からは何の効果があるか全然わからんうえに高い。
モノによってはダウンタイムも長い。さらに、どんどん新しい治療方法の情報も入ってくる。
というわけで、わりと名前をよく聞く「フォトフェイシャル」という施術をやることにした……。
・フォトフェイシャル(IPL光治療)
フォトフェイシャルはメラニン色素や赤みなど複数の色素に反応するので、赤ら顔や薄いシミ、そばかす、ニキビ跡の赤みといった肌トラブルの改善が期待できる。
さらに、熱作用によって毛穴を引き締めたり、コラーゲンを活性化させたりする効果が期待できる……らしい。
ちなみに、ダウンタイムはほぼなくて、当日から化粧もできる。レーザーの照射から数日後にシミやそばかすが浮き出てきて、剥がれるそう。
・施術も短時間
施術時間は15分程度。顔のメイクを落としたあと、肌を保護するために冷たいジェルを顔に塗られ、顔全体にレーザーを照射していく。
光照射の痛みは、パチっとゴムで弾かれた程度でそこまで痛みはなし。(個人的にはハイフの方が痛かった)
終わった直後は肌が敏感になって乾燥する感じがあったので、保湿が重要。ただ、それも夜になる頃には落ち着いていた。
ちなみに、フォトフェイシャルのあとは日焼け厳禁なので、施術直後からしっかりと日焼け止めなどを塗るべし……。
・マジでシミが浮いてくる
翌日くらいからシミが浮いてくる……と聞いていたのだが、施術当日の夕方から夜にかけて、シミが茶色く、まるでホクロのように浮いてくるではないか。なんこれ〜!
これはだいたい1週間ほどかけて自然に剥がれていくらしい。無理に剥がすのは禁物である。
特に反応がよいと感じたのは茶色いシミ部分、ただし赤みがあるニキビ跡などは初回ではそこまで効果を感じなかった。
レーザー照射の翌日〜3日後くらいまでは顔のシミがいつもよりも濃くなる感じがあるので、人に会う予定などは入れないほうがベター。
潜在的なシミ予防軍も浮いてくるので、人によっては顔に点々がたくさん浮いてくるかも。
お風呂に入ったり、洗顔などをするうちに茶色いシミは消えていき……。
1回の施術でシミが2〜3割ほど薄くなったのを感じた。そして、地味に驚いたのが小鼻の横の赤みが薄くなったこと。
顔の色ムラがなくなると、全体的に肌がキレイに見える感じがある。
今まではコンシーラーなどで隠すのが必要だったシミや小鼻の赤みも、ファンデーションを塗っただけでまあまあ隠れる感じになった。
・肌のノイズが薄くなっていく
一番効果を感じたのはシミと小鼻の赤みなど、顔の色ムラが薄くなって、ノイズが減る感じがあったこと。
逆に毛穴のひきしめとかはオマケ程度の効果かな……と思う。
ただし、濃い肝斑がある場合肌にダメージを与えて肝斑を悪化させる可能性もあるそう。
ダウンタイムもないし、目に見えて効果が実感できることを考えると、美容医療の入門編にはちょうどいいかもしれない。
・効果を実感するには3〜4回やるらしい
ただ、こうした美容医療あるあるで、1回やっただけで「終わり」ではないというのがミソ。
脱毛サロンなどに通ったことがある人なら分かると思うが、納得のいく仕上がりになるまでは、繰り返しの施術が必要なのだ。
理想的な肌になるにはだいたい3週間に1回のペースで3〜4回の施術をする人が多いと言っていた。
・ダウンタイムがほとんどどない
・初回は1万円前後で手を出しやすい
・全体的な美肌効果がある
・シミがはがれて面白い(効果が目に見える)
ちなみに、美容クリニックによって価格はピンキリなのだが、品○とか湘○美容外科のような大手チェーンだと初回は1万円以下、2回目以降も1万5千円〜2万円くらいでできるところが多いよう。
今のところ、できてしまったシミを確実に消す化粧品はなく、レーザーでの治療などが確実な方法だと言われている。
個人的に、今後のシミ対策は高い美白美容液を買うより、フォトフェイシャル1回やったほうがいいな〜と思った。
とりあえず美容クリニックで肌治療をやってみたいって人は、フォトフェイシャルがいいかもしれない。
※「フォトフェイシャル」はルミナス社の登録商標で、ルミナス社のIPLを用いた施術のみに用いることができる呼び名ですが、ここでは俗称として使っています
執筆:御花畑マリコ
Photo:RocketNews24.