こんなご時世ではあるが、男たるもの男らしく生きていきたいものである。「幸せになるのは女と子供だけでいい。男なら死ねい!」……と、私が敬愛する男塾塾長・江田島平八殿は仰っていた。
それは暴論過ぎることはさておき、この記事では結果的に男らしさ全開となってしまった「豚の生姜焼き」のレシピをお届けしたい。調理器具はそう、みんなが大好きな「炊飯器」である。
・炊飯器があればそれでいい
スーパーで安い豚肉を発見した。男たるもの、生姜焼きを作るきっかけはそれで十分。あとは「どれだけ男らしく生姜焼きを作れるか?」だけ考えればいい。
そもそも「豚の生姜焼き」は、非常に簡単なレシピとして知られている。ご家庭により多少の違いはあるだろうが、基本的には豚肉をしょう油や酒などの調味料、そして “生姜” と炒めれば完成だ。
……が、それすらしないのが男のレシピ。フライパンなんか振ってる時間はねえ! 男が作る豚の生姜焼きは「炊飯器」があればそれで事足りるのである。
・炊飯器で作る男の生姜焼きのレシピ
【材料】
豚肉: 適量
玉ねぎ: 適量
生姜チューブ: 多め
しょう油: 適量
酒: 適量
【作り方】
1: 炊飯器に全ての材料をブチ込んで揉む。揉みしだく。
2: 炊飯器のスイッチを入れる。
以上である! さすがに玉ねぎだけは切った方がいいだろうが、あとは特に注意することはない。みりんがあればみりんを入れればいいし、調味料の分量も「ざっとひと回し」でOKだ。で、完成した生姜焼きを見てみると……
妙にゴツゴツしているような?
・男らしさ全開
どうやら豚肉同士がくっついてしまったようで、気が付けば肉の塊が出来上がっていた。また玉ねぎもクタクタになっており、パッと見は「じゃがいも抜きのにくじゃが」といった感じである。
だが、肉がくっついたなら剥がせばいいじゃない! 男はこの程度でガタガタ言わないし、とりあえず火が通っていればそれで十分。ただただ勝手に調理してくれていた炊飯器に感謝するのみだ。
で、肝心のお味はというと……思ったよりも生姜焼きだった(笑)。材料を考えればあたり前の話であるが、フライパンでも炊飯器でも味は「豚の生姜焼き」としか言いようがない。
・激ウマではないけれど
ただし、火が通りすぎているせいで肉は硬くなっていたし、先述のように玉ねぎはクタクタ。安い豚肉ではあったが、フライパンで調理した方が美味しかったことは間違いないだろう。
……が、それでも「マズい」ということは一切なく、簡潔に言えば「妙に汁気が多い豚の生姜焼き」といった感じ。調理という調理をしていないことを思えば、十分なクオリティである。
誰かに振る舞うならばやや忍びないが、男が自分で食べるならば、むしろこれくらいがちょうどいい。何なら皿にすら移さず、ダイレクトにマヨネーズでもぶっかけて食べるのがオススメだ。
というわけで、安い豚肉が手に入ったら「炊飯器で作る男の生姜焼き」はいかがだろうか? ゴツゴツしてるし肉は硬い! ただ塾長は「男なら幸せになろうなどと思うな」と仰っている。
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.