田中ケッチャム記者のレポートによると『Yahoo!ニュース』では、80〜90年代に活躍した女性アイドルの記事がよく読まれているという。理由は「読者の多くが40〜50代(もしくはそれ以上)だから」だそうだ。

コタツ記事を配信する編集部では彼女たちの動きをチェックし「何か動きがあれば記事にしがち」とのこと。コタツ記事とは、芸能人のテレビやSNSでの発言をそのまま引用する記事のこと。取材をせず、こたつに入ったまま書けるからそう呼ばれている。

それなら私もこたつに入って……と思っていたら、それこそ80〜90年代に活躍したレジェンドアイドルから連絡が入り「楽をしちゃダメ!」とお説教。食事に誘われ横浜へ。指定されたレストランに行くと、あの伝説の歌手も待っていたのだった。

・レジェンド登場

みなとみらいのレストランで待っていたのは、ミニスカ美脚でバブル時代を駆け抜けた大女優・田中美奈子さん約10カ月ぶりの登場である。前回同様「お話があります」ということで呼び出された次第。そんな田中美奈子さんの隣には……


大ヒットドラマ『スクール☆ウォーズ』の主題歌『ヒーロー HOLDING OUT FOR A HERO』(1984年)などのヒット曲で知られるレジェンド・麻倉未稀さんの姿が……! マジかよ。


女子会のノリで呼び出されても困るんですけど。


・目の前にレジェンドが2人

一応、おふたりの簡単なエピソードを紹介しておきたい。田中美奈子さんといえば、高校在学中に「ミス・マガジン」の準グランプリを受賞し、その後はテレビ、ドラマ、バラエティ番組などで活躍。

バブル期は、撮影の合間にゴルフの授賞式でトロフィーを渡すためだけにフジテレビから静岡へヘリコプターで移動するなど、鬼のようなハードスケジュールをこなしたことで知られている。


そして麻倉未稀さんは『ヒーロー』の他にも、同じく大人気ドラマ『スチュワーデス物語』の主題歌『What a feeling 〜 FLASH DANCE』(1983年)や『RUNAWAY』(1985年)など大ヒット曲を連発。

洋楽カバーの女王として知られ、テレビ東京『カラオケ★バトル 芸能人No.1決定戦』では見事優勝。カラオケマシーンも衝撃を受けるほどの圧倒的歌唱力を持つレジェンド中のレジェンドだ。


・呼び出しの理由

そんな誰もが憧れるレジェンド2人が、なぜ私が呼び出したのだろうか。とりあえずクリームパスタを注文してからお話を伺うと……


・パワーコーラスフェス2024

どうやら田中美奈子さんが発起人となって、80年代アイドルが中心の「ネオ☆スターズ」なる合唱団を結成したらしく、2024年10月19日・20日に横浜市開港記念会館のリニューアルイベント『Neo Stars Power Chorus FES 2024』を行うという。

んで同フェスの実行委員長が、麻倉未稀さんだそうだ。ネオ☆スターズは麻倉さんの代表曲『ヒーロー HOLDING OUT FOR A HERO』を練習中とのこと。あの頃のアイドル軍団がヒーローを合唱するとなると注目度は高いが……

完全に呼ぶ相手を間違えている。なぜ私なんだ。田中美奈子さんは前回同様「誰に伝えたら良いか分からなくて……」と天然炸裂。それこそコタツ記事にしてもらった方が手っ取り早い気がするのだが。


・ネオ☆スターズ

それはさておき、メンバーは西村知美さん、つちやかおりさん、渡辺めぐみさん、田中美奈子さん、大西結花さん、桑田靖子さん、彦摩呂さん、新田純一さん、麻倉未稀さん、

富田京子さん、かとうれいこさん、山咲トオルさん、山本高広さん、平井 “ファラオ” 光さん、ミノワマンD・Zさん、中川真依さん、清澤恵美子さん。

一言でいえば、レジェンド集結。レジェンド集まり過ぎである。前回のイベントよりも人数が増えている……話が凄すぎてクリームパスタの味がしなかったことは記述しておきたい。


「地声合唱=パワーコーラスの力で元気と希望と感動を多くの人に届けたいんです」と、田中美奈子さんは「前菜の盛り合わせ」を食べながら熱く語っていた。いつも熱い。かっこいい。


また麻倉未稀さんがピンクリボン運動、ミノワマンD・Zさんが自殺防止支援といったように社会貢献活動を行っているメンバーも多数いることから、ネオ☆スターズとしてもコーラス活動と並行して社会・地域貢献活動を行っていくとのこと。


・ジャックの塔へ

食後に訪れたのは「ジャックの塔」の愛称でも呼ばれる国の重要文化財、イベントの会場となる横浜市開港記念会館だ。みなとみらい線「日本大通り駅」1番出口のすぐ目の前。

館内では麻倉未稀さんの雑誌取材が行われていた。これからスターたちが力を合わせて告知を行っていくのだろう。とりあえず今回はここまでにしておく。

次回はスターたちの練習現場にお邪魔しようと思っている。リアルタイムで追っかけていた方も、最近のレトロブームで当時のヒット曲にハマっている方もぜひ楽しみにしていてほしい。それではまた!


参考リンク:ネオ☆スターズ パワーコーラスフェス2024
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.