暑い、暑い、メッチャ暑い。今日も無茶苦茶な陽気が続く日本列島だが、唯一の救いは「アイスが美味しいこと」である。特にコスパが高い「箱アイス」は、夏を乗り切るための必需品と言っても過言ではあるまい。

私(サンジュン)もこの時期は箱アイスを常備しているのだが、特に「ヨーロピアンシュガーコーン」が大好き! ただ最近やたらと「ヨーロピアンシュガーコーン」っぽいアイスが増えているような……?

・足を向けて眠れない

箱アイスの歴史において「ヨーロピアンシュガーコーン」の功績はあまりに大きい。公式サイトによればヨーロピアンシュガーコーンが誕生したのは1986年のこと。以来、およそ40年もの間、箱アイス界のトップランカーであり続けている。

その特徴は何といってもカリカリのコーン。コーンはフニャフニャがあたり前だった時代は考えられないが、今日現在多くのアイスのコーンがカリカリなのは「ヨーロピアンシュガーコーン」の影響が大きいハズだ。

・類似品多し

一方で、あまりにも優秀すぎる「ヨーロピアンシュガーコーン」が模倣されるのはあたり前の話。平たく言えば “パクリ” と思われても仕方がない類似商品が多く見受けられるのが現状だ。

これも資本主義の性(さが)と申し上げるしかないが、果たして「ヨーロピアンシュガーコーン」と同じ系統の「コーン系の箱アイス」でもっとも優秀なのはどれなのか? 今回は以下の3種類を食べ比べることにした(価格は購入時のもの)。


クラシエ「ヨーロピアンシュガーコーン」: 321円(1本当たり約64円


セブンイレブン「サクサク食感のシュガーコーン」: 397円(1本あたり約79円


センタン「クランチシュガーコーン」: 219円(1本当たり約44円


ジャッジするのは私と同じくらい箱アイスが大好きな「GO羽鳥」と、スイーツ全般に超強い「御花畑マリコ」。そして私P.K.サンジュンである。さあ、最強の「コーン系の箱アイス」はどれなのだろうか?

・食べ比べスタート

まずは定番の「ヨーロピアンシュガーコーン」は、いずれも評判が高かった。ラクトアイスであるにもかかわらず、物足りなさを感じない上品さ。コーン・アイス・チョコのバランスも流石であった。

お次に「サクサク食感のシュガーコーン」は正直めっちゃウマい。同商品は3つの中で唯一の「アイスミルク」であり、アイスのウマさは際立っていた。またチョコがしっかり美味しいところも「さすがセブン。さすが製造は森永乳業」と感じた次第だ。

ラストの「クランチシュガーコーン」は、味的な評価はイマイチ。ラクトアイスの宿命か「甘さで誤魔化している」という声もあり、やや厳しい評価となっていた。ただしコーンは問題なくカリカリ。そして驚異の1本当たり約44円である。

果たして3人はどの箱アイスが「最強」だと感じたのか? 味はもちろんコスパも含めて、各自の推しをご覧いただきたい。

・GO羽鳥「セブンイレブン サクサク食感のシュガーコーン」

3つの中で一番高いのかもしれない。でも、今回、人生初、この3つを同時に食べて比べてしまったら……もう元には戻れない。アイスのうまさ、チョコのうまさ、どちらも他の2つに比べて突出していた。

コーンのサクサク感は横並びだが、最も上等な味がしたのだ。作っているのが森永乳業だから? ってのもあるのかもしれない。いずれにしても、今後わたしが選ぶのはセブンのコレしか考えられない。


・御花畑マリコ「クラシエ ヨーロピアンシュガーコーン」

「ヨーロピアンシュガーコーン」の上がチョコとアイスでホイップ模様を描く繊細さがポイント。アイスとチョコがしっかり混じり合うのだ。突出したものはないけど、1個食べたらもう1個いきたくなる絶妙なバランス。昔に比べて美味しくなっていて、地道な進化を感じるところも◎

「セブンイレブン」はチョコの香りがいいと思ったら製造が森永乳業。なるほどね。でもてっぺんにチョコべったり型なので、1口目でチョコが全部出尽くしてしまい、2口目以降が寂しくなる感じが。

「センタン」は個人的にアイス界のビーイング系だと思っている。全体的に甘い。甘さで押してくるのが気になった。


・P.K.サンジュン「センタン クランチシュガーコーン」

コーン系の箱アイスに求めるのは何なのか? そう「カリカリのコーン」である。試食した3つのアイスはどれもコーンがカリカリで、コーンに限って言えば「全く差がない」と申し上げていいだろう。

確かにアイスの旨味に関して「クランチシュガーコーン」は、やや劣るかもしれない。ただ箱アイスを食べるのってどんな時だろう? 冷凍庫から出してきて、テレビやスマホを片手に食べるんじゃなかろうか?

美味しいアイスを求めるなら、それこそハーゲンダッツを味わって食べればいい。箱アイスの魅力は何といってもコスパの良さ。わずか44円でこのクオリティを実現しているセンタンの企業努力に敬意を表したい。

・三者三様

全く狙っていなかったが、結果的には3者が違う箱アイスを選択した。ざっくり言えば味ならセブン、バランスならヨーロピアンシュガーコーン。そしてコスパの良さならクランチシュガーコーンといったところだろうか?

三者三様の答えになってしまったが、いずれも優秀な「コーン系の箱アイス」であることは間違いない。ガチゆえにこうなることもある……! あとは読者のみなさんが何を重視するかで選択していただければ幸いだ。

参照元:ヨーロピアンシュガーコーンセブンイレブンセンタン
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.