
現場に足を運んで取材や取材対象者にインタビューすることなく、芸能人のテレビ・ラジオ発言、SNS投稿を基に作成される「コタツ記事」。何かと嫌われがちな存在だが、筆者もそんなコタツ記事を作成し、生計を立てる生業だ。
前回はそんな芸能コタツ記事を配信するスポーツ紙や週刊誌のWEB編集部、WEB担当者の間でどのような会議や話し合いが行われているのか、CTRや誘導率などの数値を中心に説明した。
もちろんそれだけではなく、誰の記事が、どんな記事が読まれるのか、といった話も会議ではされている。今回はその辺りのことを紐解いていきたい。
前週(前月)はどんなタレントの名前のタグがクリックされたのか、誰の記事、どんなタイトルの記事が読まれたのか、「Google Discover」に入ったのか。「それを参考に今週はこういう記事、この人の記事を増やしていくのがいいのでは」といった話し合いだ。
・フワちゃん、やす子、パリ五輪……
当然ながらここ最近、圧倒的に記事が乱造され、読まれているのが「フワちゃん」と「やす子」というワードがタイトルに入った記事だ。
さらにKAT-TUNの中丸雄一さんもスキャンダルが報じられたばかり。『週刊文春』のスクープを後追いする記事が続々と配信されている。
また、大きなスポーツイベント開催期間──今ならパリ五輪ということになるが──サッカーW杯、WBC関連の芸能エンタメ記事も「積極的に作っていきましょう」という方針が会議や打ち合わせで掲げられる。
スポーツ紙、週刊誌のスポーツ担当はストレートに試合結果や試合の見どころ、選手や監督のコメントなどを伝えればいいが、芸能エンタメ担当はそこにプラスアルファする必要がある。
と言うと何だか大仰だが、単に「〇〇国の美人選手に驚きの声」「応援席にあの有名芸人が」といった記事が乱造されるだけだ。
パリ五輪開催中のまさに今、『Yahoo!ニュース』を見てみると一目瞭然。
「モデルさんみたい」と画像拡散 パリ五輪の海外アスリートに日本人衝撃「驚きの美貌です!」
【話題】「パリで最も美しい」バキバキ美腹筋で世界のファンを魅了した陸上金メダル女子【パリ五輪】
こんな記事が目に入ってくる。しかもスポーツ紙や週刊誌系のWEBメディアだけではなく、民放キー局のニュースサイトもこのような記事を配信しているのだ。
これは日本に限った話ではなく、海外メディアも美人・イケメンとされる選手のインスタグラム画像を引用した記事を乱発している。サッカーW杯やWBC開催期間中なら、「〇〇選手の美人妻~」といった具合。世界的スポーツイベント開催期間中の必然とも言える現象だ。
・普遍的に読まれる芸能コタツ記事ネタとは
しかしながら、フワちゃん、やす子さん、中丸さん、パリ五輪絡みの記事が読まれるのは一時的なものだろう。
フワちゃん、やす子さん、中丸さんに関して言えば、第一報以上にインパクトのある情報、新たなニュースが出てくることはほぼない。五輪も閉会式を迎えれば大衆の熱は冷めてしまう。
一方、芸能コタツ記事で普遍的によく読まれるネタがある。
まず挙げられるのが旧ジャニーズタレント絡みだろう。中丸さんも旧ジャニーズタレントの1人だが、各メディアはSNSで盛んに話題にされているSnow Man、SixTONES、Number_i(旧ジャニーズ事務所退所済み)のネタを常に探している。
かつてその対象は嵐だったものの、グループが活動休止してから4年。活動再開ともなれば話は変わってくるが、若いファンの興味はSnow Man、SixTONES、Number_iに移行している。一時、WEB編集部の会議では「嵐は最近読まれませんねぇ……」といった言葉が飛び交ったものだ。
さらに『Yahoo!ニュース』ユーザーを「ドンピシャで狙っていこう」という話も会議ではされがちだ。
・「往年のアイドル記事」がコタツ界隈で重宝されるワケ
どういうことかと言うと、『Yahoo!ニュース』の主なユーザーは40~50代(それ以上とも)の男性だとされている。
このメインユーザーに刺さる、中森明菜さん、小泉今日子さん、原田知世さん、中山美穂さん、酒井法子さんといった往年の女性アイドルの記事が『Yahoo!ニュース』ではよく読まれる傾向にあり、担当者は彼女たちの動向やSNSをこまめにチェックしていて、何か動きがあれば記事にしがち。
最近だと、7月中旬に明菜さんが復活イベントを開催したことが多くのメディアで取り上げられたことがいい例だろう。
加えて、昨今は昭和&平成レトロブームもあり、リアルタイムを知っているおじさん世代だけではなく、80~90年代のアイドルや歌謡曲は若年層の間でも知られるようになりつつある。往年のアイドルのSNS投稿や最近の動向は意外にも世代を問うことなく関心が持たれているということだ。
『Yahoo!ニュース』で配信されるニュースをクリックするのはおじさん世代が中心だが、若年層がSNSで拡散してくれる可能性もゼロではない。
また、『Yahoo!ニュース』のエンタメ欄のアクセスランキングやコメントランキングを眺めていると「あの人は今」的な “それほど知名度の高くない昔のタレント” の記事が上位にランクインしていることがたまにあるが、それらもおじさん世代を狙った記事だろう。
といった具合に、WEB編集部の会議ではフワちゃんややす子さん、パリ五輪などのホットなトピックに加え、令和の今、おじさん世代に刺さる芸能人の話も盛んにされていたりする。
いずれにせよ、コタツ記事が狙っているのは「いかにクリックしてもらうか、自サイトまで誘導できるか」に終始するわけなのだが──。
田中ケッチャム



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