日本で子供が苦手な野菜といえば「ピーマン」が代表格だが、アメリカでは「ブロッコリー」がそのポジションにいるそうな。映画「インサイド・ヘッド」でもアメリカ版は嫌いな野菜がブロッコリーで、日本版はピーマンに変更されてるんだよ!
それはさておき、子供が全般的に野菜を苦手とするのは、おそらく世界共通なのだろう。もしご家庭にブロッコリーが苦手なお子様がいたら、ぜひ『焼きブロッコリー』を試して欲しい。子供がワシワシ食べる有能レシピだぞ!
・野菜大嫌い
今でこそ美味しいと感じるものの、私も子供の頃は野菜が大嫌いであった。家で出てくる野菜はまだしも、給食の野菜はマジで無理! 幾度となく机の中に隠した野菜がカピカピになって発見されたものである。
ブロッコリーに関して言えば、今ほど普及していなかったため食べる頻度は高くなかったものの「美味しい」と思った記憶は無い。それでも大人になると美味しいと思えるから、味覚の変化は不思議だ。
あ、さて。我が娘はさほど好き嫌いが無く、ブロッコリーでも何でもよく食べる。茹でたブロッコリーにマヨネーズやドレッシングをかけて食べているので、大人とほぼ変わらない食べ方だ。だがしかし……。
この記事でご紹介する『焼きブロッコリー』に関してはメチャメチャ良く食べる。ちょっぴり時間はかかるがシンプルなレシピなので、ぜひ覚えて帰っていただきたい。
・焼きブロッコリーのレシピ
【材料】
ブロッコリー: 1つ
オリーブオイル: 適量
にんにくチューブ: 2センチ
塩: 適量
水: 適量
【作り方】
1: ブロッコリーをカットする。その際、1房ではなく断面が出来るように切る。
2: フライパンにやや多めのオリーブオイルを入れ、ブロッコリーを並べる。火加減は弱火~中火。
3: 軽く塩をふったら引っくり返しながら焼く。
4: 焼き目がつくくらいしっかりと焼く。フライパン返しでギューギュー押しながら。
5: 全体的に焼き目が付いて来たら、30ccくらいの水を入れてフタをする。1分間蒸し焼きに。
6: ふたを取ったら水を飛ばす。引っくり返しつつ、フライパン返しで押し付けつつ。
7: ブロッコリーを端に寄せて、オリーブオイルを少し追加。にんにくチューブを入れたらブロッコリーと絡めて完成。
・強火厳禁
ポイントは絶対に強火にしないこと! 火が強いとあっという間にブロッコリーが焦げてしまうため、取り返しがつかなくなる。弱火~中火でじっくりと焼き上げて行こう。
また5の「蒸し焼き」の工程は省いてもOK。蒸し焼きしない場合はゴリッとハードな食感になり、蒸し焼きするとみずみずしい食感に仕上がるぞ。もちろん水をお酒に代えてもOKだ。
あとはしょう油やポン酢をかけて食べるのだが、これがウマい! 最大の特徴はブロッコリー特有の “青臭さ” が無くなり、香ばしさと甘さが際立つこと。つまり子供が苦手な部分が消え失せるのである。
ただし弱点もあるのでお伝えしておこう。理由はよくわからないが『焼きブロッコリー』は、1度冷ましてから食べると味が格段に落ちる。なので焼き立て熱々で一気に食べ切ってしまうのがオススメだ。
数カ月前は目が飛び出るほど高かったブロッコリーも、ここ最近は値段も落ち着いて来た。もしスーパーなどで安いブロッコリーが手に入ったら『焼きブロッコリー』を1度お試しいただきたい。ぜひお子さんに食べさせてみて!
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.