皆様! とうもろこしの季節です!!
スーパーの青果コーナーに山と積まれた皮付きの生とうもろこしは、夏ならではの光景だ。とうもろこしご飯もバター醤油も美味しいけれど、やっぱり新鮮なうちに茹でて そのまま噛り付くのが最高!
……なんだけど、なかなかどうして、茹で方ひとつとっても巷には様々なレシピが溢れている。筆者宅ではそのまま電子レンジにかけてしまうが……結局どんな加熱方法が一番いいんだろうか? ちょっと手間をかけると もっとおいしくなったりするのかしら。
というのも、先日こんな情報を小耳にはさんだのだ。
「とうもろこしを水から茹でて、沸騰したら火を止めて、しばらくして塩水につけて冷ますと美味しい」
今まで電子レンジ加熱しか知らなかった筆者にとって、その「ひと手間かかってる感」は いかにも美味しく仕上がりそうに感じた。というわけで……
・とうもろこし茹で方検証
取り急ぎ とうもろこしを購入。せっかく3本あるので、上述の方法と、筆者が普段やっている「電子レンジ加熱」に加え、これもまたよく耳にする「フライパン蒸し」で検証してみることにした。
・茹で→塩水放置
まずは問題の「水から茹でる」方式から。
水をはった鍋に皮をむいたとうもろこしを入れ、火にかける。
沸騰したら火を止めて、蓋をして10分ほど放置。
その間に塩水を作っておこう。塩はけっこうドサッと入れていいとのことだったので、ボウル一杯の水に対し大さじ2くらい入れてしまった。
10分経ったら鍋からボウルに移し、塩水につけて5~10分くらい放置で、完成。
・フライパン蒸し
続いては「フライパン蒸し」。フライパンに皮をむいたとうもろこしと、適量の塩、大さじ4くらいの水を入れる。
蓋をして中火にかけ、
沸騰してから3~5分くらい加熱し、水分がまあまあ蒸発したくらいで完成。
・電子レンジ加熱
最後は「電子レンジ」。これはもう簡単だ。皮つきの場合はそのまま、皮なしで売られていたものであればラップで包み、600Wで3分→裏返して追加2分。粗熱が取れたら皮をむいて、できあがり。
・比較検証
というわけで出揃った3本を、それぞれ1/3に切ったのがこちら。さっそく比べてみようではないか。
まずは筆者にとって食べ慣れた「電子レンジ加熱」から。
茹でていないぶん旨味が逃げないのか、「とうもろこし味」とでもいうべき甘味が濃厚に感じられる。今回検証した3種のなかで唯一「無塩」というのも関係しているかも。
ただ、時間が経つとどうしても、粒がちょっとしぼんで皮がシワっとしてしまう。見た目だけならまだいいのだが、ちょっと皮が口に残るな……と感じる部分もあった。
楽さ ★★★
味 ★★★
食感 ★☆☆
見た目 ★☆☆
続いては「フライパン蒸し」。
3種のうち唯一「芯が固くてなかなか切れない」という事態が発生した。もしや加熱不足か? とヒヤッとしたが……
食べてみたら全く問題ナシ。これも皮は少し硬めであるものの、レンジ加熱のものほど気にならない。ただ、塩味がけっこう強めかも。最初に入れる塩の量は控えめでもいいかもしれない。
楽さ ★★☆
味 ★★☆
食感 ★★☆
見た目 ★★☆
さて、いよいよ最後は「茹で→塩水放置」。
見た目からしてハリが段違い! 時間が経ってもパツンパツンのまま。味や食感も見た目に違わず、3つのうちで一番シャキッとしていてみずみずしく、皮の硬さも全く感じない。そのままかぶりつくならこれが断然オススメだ!
楽さ ★☆☆
味 ★★★
食感 ★★★
見た目 ★★★
・全然違った
こんなに変わるとは思わなかった。三者三様、みんな違ってみんな良いところがあるので、状況や用途、お好みに合わせて方法を変えるのが賢いかもしれない。
そのまま食べるなら、筆者はやっぱり「茹で→塩水放置」かな。ひと手間かかるっちゃかかるが、調理といってもほぼ放置だし、油も使わないから洗い物もそこまで苦ではない。上述の通り味もバツグン。皆様もぜひ試してみてほしい。
執筆:砂付近
Photo:Rocketnews24.
▼ちなみに、残った大量のとうもろこしは……
芯ごと切って
バターで焼いて
醤油を回しかけて、
焼いたスパムと合わせたら絶品でした。こんなふうに料理の材料として使うなら、電子レンジ加熱も楽でいいかも。