それはうだるような暑い夏の日のことだった。車の音と蝉の声が全てを埋め尽くし、何も聞こえず、何も見えず。ただ1つだけ感じたのは手から伝わるアスファルトの焼けるような熱さ。そう、私(中澤)は道にうずくまっていた。なぜなら……

株の含み損が「-100万円」をマークしてしまったから。まさしく大暴落。しかし、そんな金曜日から週が明けて月曜日。まだまだ下がるゥゥゥウウウ

・歴史的大暴落

金曜日のXのトレンドに「ブラックフライデー」というワードが入っていた。これはAmazon商品のキャンペーンではなく、1987年ニューヨーク市場の大暴落「ブラックマンデー」にかけた言葉だ。

株の悪夢として知られている言葉が引き合いに出るくらい、日経平均が暴落したということ。世界的に逝っちゃってるため、「世界株安」という言葉も飛び出して、オリンピックどころじゃない。こちらはこちらで4年に1回レベル。いや、もっとかもしれない。なんなら、日経平均株価の下げ幅はブラックマンデー以来歴代2位だったらしいから。

・世界株安2024:2日目

そんな1日目の様子は以前の記事をご確認いただくとして、今日も今日とて楽天証券のトップ画面は緑一色(マイナスは緑で表示されます)。野村證券の街頭ビジョンの世界主要株価指数も緑緑の大草原。パーセンテージで言うと、アルゼンチンと日本が多めに食らっていて、上海が唯一プラス表示になっていた。

さて、では金曜日で「-100万円」だった私の含み損は、土、日挟んで2営業日目どうなったのか? おそるおそる、保有銘柄一覧を見たところ……



-125万円になっていた。


1営業日で25万円減ったァァァアアア!


ヤダあああああああああ!!


aaaaaaaaahhhhhhhhh……


勉強になります!!!

地面から見上げた空は高く、輝く雲が流れていく。久しぶりに空を見た気がした。ああ雲よ、お前はどこに向かっているんだい? 連れて行ってくれないか箱庭の外へ

・明日が怖い

手を伸ばしても何も掴めない2024年、夏。パリオリンピックの熱狂は遠く、ただ蒸し蒸しとした熱気だけがまとわりつく。この地面の味を忘れない

そして、それでも世界は回ってる。Amazonのブラックフライデーではないけれど長い目で見ると株が値引きされていってるわけだ。

株の格言に「落ちるナイフは掴むな」という言葉がある。これは株価をナイフに例えたもので、落ちてる途中のナイフを掴もうとするとうまく掴めずケガをするが、地面に刺さってから掴むと無傷で掴めるというもの。

今は、落ちるナイフがどこで地面に刺さるのかに世界が注目していると言えるだろう。さて、この下落の果てには何が待っているのか。明日が怖くなっている人もいるかもしれないが、共に生きよう。崩壊後の世界を。

参考リンク:日本経済新聞
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

▼近所のスーパーでもやしが29円で売ってたよ!