約2カ月前、最先端のスポーツ科学センター『アローズラボ』で「健康寿命を測るフィットネスドック」とやらを元巨人軍の大野和哉選手と受けた結果……筋力・持久力は実年齢より若く診断されたものの「視力年齢」の衰えがマジでハンパないことが判明した。

動体視力・眼球運動・周辺視・瞬間視のテストによって診断された視力年齢は、砂子間(43歳)が49歳大野さん(52歳)が59歳というヒドイ結果に。スマホやパソコン作業の影響が出たのかもしれない。

視力年齢の衰えは、運転中の事故や転倒など日常生活にも影響を及ぼすという。それはヤバい……ってことで、2カ月間のトレーニングを実施。果たして視力は回復したのか。ふたたび2人でフィットネスドックを受けてきたので報告したい。

・健康寿命を測るフィットネスドック

日本橋三越本店の新館5階にあるアローズラボ。スポーツ科学の専門家が基礎体力を検査し、詳細に分析してくれる施設である。

基礎体力を見える化することで、競技力や健康の質を上げるための具体的な提案ができるという。小さな子供なら才能の発掘、大人なら競技力向上・健康寿命の延伸のためにラボを利用する方が多いのだとか。

詳しくは以前の記事のとおりだが、前回のフィットネスドックによって視力年齢の著しい衰えが判明した我々は、約2カ月間、無理のない範囲でトレーニングをやってみることにした。

私の場合は2〜3日に1度、5分程度のメチャメチャ軽いメニューをやっただけ。大野さんはほぼ毎日ゲーム感覚で楽しく視力トレーニングを続けたという。メニューの内容はアローズラボ独自のもの。

とは言っても、そこまで特殊なメニューではなく、動体視力等を鍛えたい方はアプリ等で試してみてもいいだろう。

とにかく自分のカラダの課題(今回の場合は視力)を見つけ、地道にトレーニングを続けることに意味があると感じた。では、たったの2カ月でも数値は向上するのだろうか。


・フィットネスドック

そんなわけで今回も、身体組成(筋肉・脂肪量等)の検査からスタートし……


5メートル競歩や握力、椅子の座り立ちなどの筋力測定。さらに最大酸素摂取量を検査する持久力テストを実施。



筋肉量が落ちると基礎代謝も減るため、燃焼されずに残った糖質や脂肪が体内に溜まりやすくなる。そんでもって最大酸素摂取量の数値が上がると、楽に長い時間動き続けることが可能になる。どちらも健康寿命を延ばすために必要なことだ



・問題の視力テスト

そしていよいよ視力テスト。2カ月トレーニングしたくらいで劇的な変化は起こらないだろう。少しでもスコアが向上していたら嬉しいなと思っていたら……


…………


大野さんが瞬間視テストで最高ランク(RANK10)を叩き出していた……! 瞬間視とは「一瞬で多くのものを見極める能力」のこと。たとえば、サッカーでシュートをする際に「キーパーの位置」を一瞬で把握する能力だそうだ。

ボールを蹴る能力はさておき、視力だけなら大野さんはゴールを決める力がある。さすが元ジャイアンツ。やる時はやる男。練習をサボらない男。


・若返ったのか

すべてのテストを終え、診断結果を待つ。前回も申し上げたが、汗をかくような激しい運動はしないため、誰でも無理なくテストを受けることができるだろう


テストの結果はというと……



…………


おおおおおおおおお!


なんと!


課題だった視力年齢が2人とも最高数値の「30歳」になっていた。ヤッターー若返ったぞーーー! 体力年齢も「砂子間30歳」「大野さん31歳」という結果に。


もしかしたら、1度もトレーニングをしたことのない視力だから伸びが良かったのかも。とにかく少しのトレーニングでもスコアの向上につながって満足。


さらにトレーニングを続けて、より筋力・視力・持久力の数値を若々しく保ちたいと思う。また、今後病気や事故等で一時的に動けなくなった時のためにも、健康時の数値を把握するのは良いことではないだろうか

また機会があれば、別のプログラム等を体験してみたい。いつまでも動きやすいカラダでいたいので。皆さんも興味があればチェックしてみてほしい。それではまた!


取材協力:アローズラボ
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.