ロケットニュース24

土日を使った「ガチ週末海外」は可能なのか? 誰にも言わず行ってみた / タイ・バンコク編(現地滞在23時間)

2024年7月26日

皆さんは気づいていただろうか。先週末の土日、実は私、タイにいたってことに。


──よく耳にする「週末海外」。週末の休みを利用してサクッと海外旅行に行くことを指す……のだと思う。


そんなこと可能なのかな? 楽しめるのかな? 月曜日には仕事するんでしょ? できるの?


そう私、旅行好きなくせに、これまで一度も “週末海外” をしたことがない。だって、土日、チケット高そうだし。


でも、どーしても今すぐ海外に行きたくなってしまったので、急きょ試してみることにした。あえて誰にも言わずに。


・コミコミ10万円くらいを想定

私が週末海外に行こうと決意したのは、火曜日(7月16日)の夜中。突発的に「海外でリフレッシュしたい」と思ったからだ。


そうと決まれば動きが早い。私はさまざまな作戦を立て「最強の週末海外」にすべくチケットを探し始めた。


目的地は得意な街のひとつであるタイのバンコクと狙いを定め、ブッキングしたのは以下のチケット。

価格は8万2340円。連載「5万円海外旅行」では考えられない高価なチケット。でも、そのほか込みで10万円くらいならアリかなと思う。


宿は1泊4000円程度の中級ホテルを2泊。最初は1泊にしていたが、考え直して2泊にした。また、場所は勝手知ったる安宿街カオサンロードだ。


チェックアウトしてからフライトまでの時間、カバンを背負ってウロウロするのは今回の趣旨には合わない。あくまで目的は “休暇” だから。


これにて合計約9万円。あまりお金のことは考えないことにするが、最終的な合計金額は記事の最後でお伝えしたい。



・週末海外を最大限に楽しむために

まず必ずやっておかなければならないことは、リラックスすべき週末に仕事や連絡が来ないようにしておくことである。


漫画家でもある私の場合は、月刊誌の連載漫画の締め切りが週末だったので、出発までの数日は、夜中まで頑張り無事に入稿。


これで催促の連絡も来ないし、思う存分、週末リラックスすることができる……ことを期待。さ〜て、「ガチ週末海外」、うまくできるかな?


それでは、どんな感じで私が1泊2日 (2泊3日?)の週末海外「タイ・バンコク編」を楽しんだのか、駆け足で振り返ってみたい。


【1日目】


まずは先週の土曜日(2024年7月20日)。朝、早めに起きて、家事なり、植物への水やりなり、同居しているリクガメのケージの掃除、エサやりなどを行った。


そして午前9時前、趣味であるポールダンスの朝練に向かった。“ポールおじさん” こと佐藤師匠と一緒に、たっぷり2時間半ほど汗を流す。


その後、佐藤さんや、ポール仲間と一緒に、高円寺近辺の町中華で昼メシ(チャーハン)を食べた。完全にいつも通りの土曜日だ。


そして解散してチャリで家に帰り、ここで初めて旅の支度を始める。でも1泊2日なので、洗顔用具と着替えくらいしか持ち物がない。


支度後は小さなカバンを背負って成田空港へ。ちなみにリュックの容量は22リットルだが、中に入ってる持ち物はその半分といったところ。


18時にテイクオフ。飛行機は「エアージャパン」で、ボーイングの大型機だった。機内食はナシで、約7時間後の23時ごろにはバンコク着。


預け荷物もないのでスイスイと外に出られた。空港内で少額を両替して、サクッとタクシーで安宿街カオサンロード周辺へ向かう。運賃は約300バーツ(約1200円)。


宿にチェックインした時には0時ごろになっていたが、カオサンロードは1時ごろまで眠らないエリアなので余裕でメシにありつけた。


そのへんに屋台が出ているので、食べたいものを片っ端から食べた。バーミーナム(タイラーメン)にカオパット(タイチャーハン)……


ロッティというパンケーキや、ベトナムで言うところのチェー的なかき氷まで、一切の遠慮なくモリモリと食べた。メシ代の合計は300バーツ(約1200円)くらいか。


しかもその後、1時間のタイマッサージまで受けることに。価格はたしかこれまた300バーツ(約1200円)だったと記憶している。


面白かったのが、内モモをマッサージされた時に激痛が走ったこと。今日のポール練習の時にできたアザを押されたのが痛かったのだ。


数時間前に日本で負ったアザの痛みを、タイのバンコクで「イテテ」と感じる。なんかワープしてきたみたいな感じだなぁ……と思ったのだ。


帰宅後は、シャワーを浴びて就寝。とにかくリラックスしたかったので、あまり写真も撮ってない。久しぶりに、グースカと眠りまくった。



【2日目】


翌朝。いきなり「タイにあるイタリアン」で、パスタを食らう。私、海外(特にアジア)のレストランで出てくるパスタが異常に好きなのだ。


その後も食い道楽は止まらない。牛ダシのタイラーメンを食べたり、またもロッティ(パンケーキ)を食べたりしつつ、


スコールが降ってきたら、コンビニでお菓子を買ってから宿に戻って、日本から持ってきた本を読んだりしてリラックス。


雨が止んだら、またも別のイタリアンに行って、コーラ飲んだり、焼きたてピザを食べたり相変わらず食い道楽。この日の食事代は、だいたい600バーツ(約2600円)くらいかなぁ。


その後、念押しでタイマッサージを1時間。価格はこれまた300バーツ(約1200円)。もう食っては休んでマッサして……と、完全なる王様気分だ。


そして夜の19時ごろ、タクシーで空港に向かう。500バーツ(約2100円)とふっかけてきたけど、戦う気力もないのでOKとした。


これにてタイで使った金額は、だいたい9500円ほど。航空券と宿代あわせて約9万円だったので、私の人生初 “週末海外(タイ・バンコク編)” の総費用は、ほぼピッタリ10万円てな感じ。


んで22時すぎ、タイ国際航空の大型機で日本に向けて出発。運良く2人席を独り占めだったので、比較的ラクな格好で眠ることができた。なお、明け方に機内食アリ。



【3日目】


日本に到着したのは、月曜日(7月22日)の午前6時半ごろ。預け荷物がないので、これまたスイスイと外に出ることができ、すぐさま電車に飛び乗った。


というのも、この日の午前9時40分から、都内某所で母と叔父と会う約束をしていたのだ。結果、目的地に着いたのは9時20分と余裕の20分前行動。まさか母も、私がタイ帰りだとは思うまい。


数時間の用事を済ませた私は、母と叔父と解散し、またも電車に飛び乗り自宅へ直行。なぜなら毎週月曜日は、12時からロケットニュースのオンライン全体会議があるからだ。


まぁ、間に合わなかったらiPhoneで参加すればいいかなと思っていたのだが、うまく乗り継ぎできて、11時50分には帰宅できた。んで、荷物も少ないので、10分間で荷解きをして……

シレっと何事もなかったかのような顔で、月曜12時からの会議に出席。その後も普通に自宅で仕事し、いつも通りの月曜日が終わった。



・結論

ということで、「ガチ週末海外」は可能なのか? の答えは「可能」ではある。現地滞在時間は約23時間だけだったが、思った以上に楽しめた。「日常」と「非日常」が一瞬で切り替わるのが面白かった。


ただ、月曜日はメッチャ疲れていた。いくら飛行機の「2人席を独り占め」で眠れたとしても、やっぱりベッドで寝るのとは大違い。月曜の午後は半眼で仕事するハメになった。


後日、会社に行くと佐藤さんがいたので、「佐藤さん、先週の土曜日、ポールのあと中華行って解散したじゃん。そのあとオレ、何やってたかわかる?」と聞いてみた。


え? なに?


キック?


「ちがうよ、タイ行ってたんだよ」


ええ〜っ!?


【おわり】


執筆:5万円バックパッカー・GO羽鳥
Photo:RocketNews24
screenshot:trip.comExpedia

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