今から20年以上前の1999年の夏、センチメンタルバスの「Sunny Day Sunday」が大ヒットを記録した。「39度のとろけそうな日」という歌詞が印象的な名曲であるが、いま日本は39度じゃなくてもとろけそう! 一体どうしちまったんだ!!

その “とろけ” を少しでも和らげるべく、短期集中連載でお届けしているのが『格安ハンディファン勝ち抜き戦』である。第8回戦は暫定王者「フランフラン」が未知なる強敵と対戦。これは波乱があるかも……?

・猛暑対策グッズ

都心部で街中を歩いていると「ハンディファン」をよく見かける。2000円そこそこで購入できるハンディファンは、日傘やネッククーラーと並ぶ “お手軽猛暑対策グッズ” として認知されているのだろう。

ただし、いざ家電量販店に出かけてみると種類が多すぎて「どれを買えばいいの?」と迷ってしまう方もいらっしゃるのではないだろうか? そこで役立てて欲しいのが『格安ハンディファン勝ち抜き戦』だ。

・ルール

ここでルールを説明しておくと、毎回2台のハンディファンが対戦。優れた方は勝ち抜き形式で次の試合へ進む。これを繰り返し、あと3日後には最強の1台が決まる予定だ。また詳細な評価は以下の通りとなっている。


・ 価格は2000円代まで
風力の強さを最重視
・ 連続運転時間などはパッケージの記載に従う
・ 使い勝手の良さ等はオマケ程度の評価
・ 耐久性などは考慮しない(使い込まないとわからないため)


1番ポイントが高いのは「風力の強さ」である。39度じゃなくてもとろけそうな現代日本の夏に対抗するため「暑さを吹き飛ばすほどの最大瞬間風速」が欲しい。

第8回戦はフランフランの「フレハンディファン(2680円)」と、ロフトで購入した「大風量ダブルファン(2728円)」が対戦。両者のスペックは以下をご参照いただきたい。


・フランフラン フレハンディファン

充電時間: 約4時間
連続運転時間: 約2時間~9時間
備考: 風力5段階調整、リズム風、バッテリー残量表示、静音設計


・ロフト 大風量ダブルファン

充電時間: 約3.5時間
連続運転時間: 約1時間~5時間
備考: 風力4段階調整、2枚羽、180度角度調整、カラピナ付き


ワイドサイズの羽と確かなパワーで、隙の無い風力を実現したフランフランのフレハンディファン。フランフラン自体がハンディファンをゴリ押ししているだけあって、ちょっとビックリするほど総合力は高かった。

対する「大風量ダブルファン」は、風を集める「後ろ羽」と風を送り出す「前羽」のダブル構造が最大の特徴。かつて5連勝を飾ったドンキのハンディファンと、理屈的には同じ構造となっている。

・決戦

サイズ的にはフランフランの方が一回り大きいが、ロフトもダブル構造で圧倒的な風力を生み出せるのか? なにせ商品名に「大風量」って入っちゃってますから。というわけで……


プレイボール!


フランフランはマジで強いな~。


お! ロフトも強いやん!!


なかなかいい勝負。ただ……。


フランフランの勝ち!


サイズの違いによる「風の当たる面積」はともかく、風力自体はどちらも大差までは感じなかった。さすが2枚羽構造と言うべきか、ロフトの「大風量ダブルファン」も瞬間最大風速は高めである。

ただし、フランフランと比較すると “妙なスカスカ感” があった。原因はよくわからないが、そのままの風をダイレクトに感じられなかった点は実に惜しい。総合的に判断して、第8回戦は野太い風のフランフランの勝利とする。

序盤であれば「大風量ダブルファン」が連勝を記録した可能性も低くないが、それだけレベルが上がってきたという証であろう。いよいよあと3日後に最強の1台が決定する──。

参考リンク:フランフラン「ハンディファン特集」大風量ダブルファン
執筆:P.K.サンジュン
Photo:Rocketnews24.