つい先日、東京に泊まる機会があった。宿を探すも、どこもかしこも良いお値段。ひと昔前はもう少しお手頃価格だったように思うが、気のせいだろうか。

困ったものだなあと思っていたところ、1泊3000円台のカプセルホテルを発見。『Booth Net Cafe & Capsule』といって、歌舞伎町にあるらしい。いっちょ泊まってみるとしますか。


・ネカフェとカプホの融合

新宿は歌舞伎町の、ゴジラの目と鼻の先に位置する『Booth Net Cafe & Capsule』。その名の通りネットカフェとカプセルホテルが融合したような空間だ。


ネットカフェだけの利用もでき、オープンスペースであれば2時間600円(土日祭日は700円)とのこと。オープンスペースにはパソコンほか、漫画や雑誌も多数そろっている。


ドリンクやアイスクリームなど、自由に食べ飲みできて快適。広めのソファーがそろっているので始発までのあと数時間、居場所がないという人にも良さそうだ。


記者は冒頭に書いた通り、宿泊希望のためはじめからカプセルホテルを予約。土曜日で3700円だったので、まずまずではなかろうか。

受付で簡単なチェックインを済ませると、エリアに入るために必要なカード付きのバインダーを渡される。男女別フロアになっている上に、そのカードをピッとすると扉が開くようになっているので安心だ。

気を付けることといえば、ロッカーがないことと館内着が用意されていないことくらいだろう。それではいざ、入館だ。



・シャワー利用は追加料金必要

一番の心配事は治安と騒音だったが、杞憂(きゆう)に終わった。いつもがどうかはわからないが、記者がお邪魔した日は利用者みなが静かに漫画を読んだりカプセルホテル内で休んだりしていた。


周囲の音もほとんどと言ってよいほど聞こえず、とても静か。場所柄多少はうるさいだろうと覚悟していただけに、嬉しい誤算だ。

カプセルホテル内は広々としていて、凝ったつくりではないものの、コンセントや鏡もあるし言うことなし。自分のくつろぎスペースを確保したところで、シャワーを浴びることにしたが、シャワーは追加料金が必要であるらしい。


200円で30分使うことができ、受付でお金を渡すとシャワールームの鍵を受け取れる。ドライヤーやシャンプーなどは備え付けてあり、シャワールーム内も奇麗。


鍵をかけられるため、これまた安心してゆっくり浴びられるところも良い。サッパリしたところで、オープンスペースにてドリンクを飲みながら漫画を読んで眠くなるまでダラダラ。

せっかくカプセルホテルを借りているのに漫画の続きが気になりすぎて、危うく寝ることを忘れるところだったがそうなっては元も子もないと、頑張って就寝した。



エアコンが思い切り効いていたので、やや寒かったことを除けばあとは問題なく、ぐっすり眠ることができた。カプセル外の通路の電灯はついたままなので、気になる人はアイマスクがあるとベターだろう。

翌日は10時までにチェックアウトすればよいとのことだったので、少しゆっくりして漫画の続きを読んだりして、ゆるゆると宿を後にした。


そんなこんなで『Booth Net Cafe & Capsule』は値段良し、アクセスも良し、環境も良しでなかなかに過ごしやすい空間だった次第である。

空きがあれば事前予約をしていなくとも泊まる、またはネカフェ利用ができるので、頭の片隅にでも入れておくべし。東京遠征ほか終電を逃したなど、何かの際に役に立つかもしれないぞ。

参考リンク:Booth Net Cafe & Capsule
執筆:K.Masami
Photo:Rocketnews24.

▼漫画がたくさんでうれしい

▼館内から見た外の風景

▼枕元にコンセントありました