レトロ&モダンが融合した東京の下町・蔵前。小粋なカフェや雑貨屋などが数多く存在する人気のスポットだ。

都内屈指の観光地・浅草から近いため宿泊施設も多い。今回は蔵前で見つけたオシャレすぎる格安宿をレポートしようと思う。


・オシャレすぎる格安宿

都営地下鉄・蔵前駅から徒歩3分、楽天トラベルで予約しておいた「FOCUS(フォーカス) 蔵前」に到着。

外観がスタイリッシュでかっこいい。黒い外壁に大きな店舗ロゴがぼうっと白くライトアップされている。宿泊施設というよりはオシャレなカフェみたいだ。


入り口を抜けるとロビーはまさにカフェそのもの。どうやら1階は飲食店も兼ねているらしく、宿泊者以外でもスイーツなどを注文できる様子。

お客さんが多くてかなり盛り上がっている。宿に入ってすぐカフェがあるというのも珍しい。


チェックインはQRコードをスマホのカメラで読み取って手続きしていく。スマホで宿泊者名簿をぽちぽちとデータ入力する流れだ。

わりと入力項目が多くて疲れた……フロントで5分以上は黙々と操作していたはず。まあしかし、3325円で蔵前に1泊できるのだから、なんてことはない。



・客室へ

受付後は客室へ移動。奥に進んで行くと宿泊者用のキッチンスペースを発見。流し台や電子レンジ、電気ポットなどが備わっている。

飲食物は持ち込みオーケーとのこと。買ってきた食べ物や飲み物はここで口にすることが可能だ。プロジェクター・スクリーンもあり、オシャレな映像を楽しみながら食事ができる。


カフェを抜けると客室へ続く階段とエレベーターが現れた。案内図によると建物は5階建てで、2階が会員制サウナ、3〜5階が客室になっているようだ。

サウナもチェックしてみたかったのだが、高級&予約必須だったため今回はパス。


階段には可愛らしいアンティーク雑貨が飾ってあって面白い。フロアごとにユニークな人形や絵画などが出迎えてくれるので、階段を上がるのが楽しくなってくる。


おっ、なんと屋上にも行けるっぽい。試しに行ってみよう。


喫煙所がある屋上にやってきた。ライトアップされた蔵前の景色が目の前に広がる。わりと綺麗。喫煙者ではないが、ここでタバコを吸ったら気持ちよさそうだ。



さて、そろそろ自分の部屋をチェックしに行くぞ。


4階の客室に到着。靴を脱いで入室してね、と注意書きがある。


ドアの先にはシューズラック&コインランドリー。スリッパはフロントで販売されている模様。靴下・裸足のままが気になる人は購入しておくといいだろう。


壁に描かれた大きな矢印の方向へ進んで行くと……


指定の客室に到着。ドアは暗証番号を打ち込んで解錠。パスワードは手渡されたルームカードに表記されているぞ。さっそく中に入ってみよう。



・居心地抜群のドミトリー

筆者が泊まる部屋はドミトリー(相部屋)タイプ。こぢんまりとした木目調の空間には、2段ベッド(カーテン付き)が4台ほど設置されている。


部屋の中央には荷物置き場があるが、すでにキャリーバッグなどで満杯だ。室内は宿泊客のタオルがたくさん干されていてワイルド。

ちなみにタオルの貸し出しは有料となっている。タオルセット(顔用・体用)は300円でレンタル可能だ。


鍵付きロッカーがないため、リュックなどの荷物はセキュリティ面を考えてベッド内に置くことにした。わりと広くてバッグを置いても窮屈に感じない

貴重品類は枕元にあるミニ金庫に収納できるから安心だ。着替え終わったら今度はシャワーを浴びに行くぞ。


水まわりの設備はドミトリーを出た先にある。大浴場もあったら嬉しかったのだが、どうやら館内には備わっていない様子。今夜はシャワーでリフレッシュだ。


洗面所・トイレも清潔感があって心地いい。シャワーは1カ所だけで結構混みそうだが、この日はラッキーなことにスンナリと入れた。さっぱりしたあとは寝支度を整えて再びドミトリーへ。


筆者の寝床は2段ベッドの上段。足元には大きなガラス窓が付いていて開放的である。枕やマットレスは柔らかくて寝心地が最高だ。

ベッドに耳栓が用意されていたのもナイス。室内は朝まで静かだったため、結局耳栓は使わずに済んだ。


朝はシーツ・カバー類を可能であれば剥がしてほしい、という貼り紙があったので、すべて取り外してから部屋を出た。

滞在中は快適に過ごすことができて大満足。観光や出張で蔵前を訪れる機会があれば、ぜひ1度利用してみてはいかがだろうか。


・今回ご紹介した施設の詳細データ

名称 FOCUS 蔵前
住所 東京都台東区蔵前4-21-2

参考リンク:楽天トラベル
執筆:古沢崇道
Photo:RocketNews24.