ロケットニュース24

【甘いよぉ】中国の『はま寿司』へ行ったら全ネタが「ブリュレ」されていた … 信じてもらえないかもしれないが

2024年6月28日

中国のショッピングモール内に『はま寿司』を見つけたので、私は迷うことなく入店した。中国において、はま寿司は『濱寿司』と表記するらしい。そのまんまである。

私は圧倒的なスシロー派のため、はま寿司についてはほぼ知識がない。ただ中国のはま寿司には、そんなド素人の私でも一瞬で気づくくらい “日本人の常識の範疇を超えた異変” が存在していたのだ。どういうことかご説明しよう。

・濱寿司の歩き方

日本の多くの回転寿司と同様、入店するとタッチパネルで番号札を受け取る。

この日は空いていたため即座に席に案内された。

いくら平日16時とはいえ、ちょっとガラガラすぎるのが気になる。以前訪れた香港のスシローみたいな大行列に並ぶよりは全然いいが。

今のところ中国ならではの特徴っぽいものは見られない。寿司は一切回転しておらず、全てタッチパネルでオーダーする仕組み。



・基本的には日本と同じ

現在、中国はま寿司では『大 “块” 朵颐!』なるイベントが開催中。

正確な意味は分からなかったが、「大ネタ祭り」的なノリっぽい。

火鍋メニューもあるようだ。悩んだすえ今回はスルー。

一見メニューが多い印象を受けるが、よく見ると「まぐろ」「サーモン」「えび」のアレンジで半分くらいが占められている点は日本のはま寿司と同じ。その他ネタは「うなぎ」「のどぐろ」「えんがわ」「シメサバ」「ホタテ」「サヨリ」など。

軍艦やサイドメニューにも特に異常はみられない。



・ブリュレ寿司とは

ただアレンジという観点においては、日本だとちょっと考えられない光景を目撃することになった。中国のはま寿司ではほぼ全てのネタに……


「ブリュレ」アレンジが存在するのだ。


ブリュレとは一般的に “焦がしたカラメル” を指す表現。プリンとかケーキによくあるアレである。最初は「炙り」を「ブリュレ」と表現しているのかと思ったが、『炙りサーモンブリュレ』『炙りえびブリュレ』などの名称が見られることを鑑みると、そのセンも怪しい。

考えても仕方がないので、ブリュレを含む数品を注文してみた。音もなくレーンを走り来る寿司たち。

この日私が注文したメニュー。しめて65元(約1430円)。



・おそるべきものたち

それではさっそく本命の『大切サーモンブリュレ』(15元 / 約330円)から。この場合の『大切』は「たいせつ」ではなく「おおぎり」と読むのが正しいぞ、念のため。いただきま〜す!!


うおぉぉぉ甘ぁぁぁあああああ!!!!!!!!


ガチでブリュレされていたサーモンの握り。甘さとマヨネーズのハーモニー。これって寿司なの? スイーツなの? 私にはいささかレベルが高すぎるシロモノであった。

とはいえ、ほぼ全てのネタにブリュレアレンジが存在するということは、多くの中国人が寿司ブリュレを好んで食べるということに他ならない。これ以上はちょっとコメント不可能なので、気になる人は中国のはま寿司へ行ってみてくれ。

お次は『大切フォアグラ』(1貫15元 / 約330円)。油がしたたりすぎてシャリがチャーハンみたいになっていたが、濃厚でそれなりにおいしかった。良くも悪くも回転寿司クオリティ。

完全に怖いもん見たさでチョイスした『ナマコたっぷり とびこの茶碗蒸し』(15元 / 約330円)。

ナマコといえば『ナマコ酢』しか食べたことのない私にとって、ブニュグニュと柔らかいナマコはカルチャーショックであった。マズくはない。マズくはないが、よく分からん味である。磯の香りを感じる。

ブリュレ・フォアグラ・ナマコのトリプルパンチで心が疲弊し切ったところへ、『漬け大葉いか』(10元 / 約220円)の懐かしい優しさが沁みた。イカは世界中どこで食べてもウマい。ホンマありがとうございます。

タッチパネルで「会計」ボタンを押し、あとは会計札を持ってレジへ行けば会計完了。中国のはま寿司は旅行者の強い味方だが、変わったメニューの頼み過ぎには注意しよう。

執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.

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