スープストックトーキョーといえばスープ専門店なのだが、1年に1度だけ、店内からスープが消える日がある。
かわりに店内をジャックするのはカレーメニュー! そんな「カレーストックトーキョー2024」が6月21日・22日にかけて開催中だ。
毎年この祭を楽しみにしているカレーファンも多い。毎年うっかり逃し続けてきたのだが、ようやく今年、この祭に参加することができた!
断言するけど、カレー好きなら絶対にスープストックに行くべし!
・カレーストックトーキョー2024
スープストックの店内に黄色いテープが貼られ、スープの文字が消されているのがおわかりだろうか。
スープストックには常時1〜2種類ほどのカレーがあって、実は隠れた人気となっている。カレーとスープは親戚みたいなもんだからか、妙に美味しいのだ。
普段はサイドメニュー的な扱いになっているカレーが主役となり、店内のメニューが完全にカレーだけとなるのが「カレーストックトーキョー」なのである。
2016年の初開催から大好評のイベントで、今年も行列ができていた!
・カレーの種類がヤバい
カレー専門店になるっていったって、2日間だけだし、どうせカレーは3種類くらいでしょ……なんて思う人もいるだろう。
実際にお店に着いてメニューを見てビックリ。
カレーが12種類もあるんだが!?
2日間で全種制覇するのは難しいほどのバリエーション。むしろ、たった2日間のためにこんなにカレー用意するのヤバいだろう。
そして、どれもひとくせあるカレーばかりで、こだわりにこだわっているのだ……。オーソドックスなビーフカレーとかチキンカレーはない。
多分名前だけ書いても分かりづらいかもしれないけど
・バルタラッチャ チキンカレー(南インド風ローストココナッツカレー +100円)
・白いスパイスカレー(+100円)
・花椒(ホアジャオ)の麻婆カレー
・豚トロのビンダルーカレー(+100円)
・無花果チャツネのキーマカレー
・北インド風バターチキンカレー
・茄子と牛ひき肉の辛くないキーマカレー
・サンバール(南インド風野菜のカレー)
・茄子と鶏肉のスパイシーカレー
・ラタトゥイユカレー
・根菜と生姜の和風カレー
・カリフラワーとひよこ豆のスパイシーキーマカレー
※一部メニューは取り扱いのない店舗もあり。詳しくは店舗別カレー取り扱い一覧(PDF)を参照
という感じ。ヴィーガン対応メニューもあったり、辛くないメニューもあったりと、バリエーション豊か。どれにしようか迷うな〜!
・欲張って3種盛りに
ちなみに、カレー1種(870円〜)、カレー2種(1340円〜)、カレー3種(1810円〜)という価格構成だった。
これは年に1度の祭りだし、取材だし……ってことで3種盛りにした。カレー食べたかっただけだろ、というツッコミはあえて無視する。
私が選んだのは
・バルタラッチャ チキンカレー(南インド風ローストココナッツカレー)
・白いスパイスカレー
・花椒(ホアジャオ)の麻婆カレー
の3種類。他では見かけたことがない珍しいカレーにしようと思ったらこうなった!
「バルタラッチャ チキンカレー(南インド風ローストココナッツカレー)」は今年初めて登場したカレーらしい。ちなみに、バルタラッチャは「炒る&挽く」という意味で、ローストされたココナッツがコクを出していて美味しかった! カレーリーフも入っていて本格感ありだけど、食べやすいスパイスカレーだった。
「白いスパイスカレー」はその名のとおり、ルーの色が白いカレー! だいたい白いカレーって、辛さがゼロになったりするのだけど、これはちゃんと辛さが感じられるから不思議。
ヘチマと豚肉、プチトマト入り。ルーにはほのかな酸味があって、焼いたプチトマトの甘みがアクセントになっている。カレーを2種類以上頼むなら入れてみると面白いかも!
そして個人的に大ヒットだったのが「花椒の麻婆カレー」。
花椒のしびれるような辛さはアクセント程度、ちょっと和風のスープカレーみたいになっているのだ。ていうか、中に入ってる絹ごし豆腐の柔らかい食感がいい! これはご飯にかけても美味しいし、スープとしても美味しかった。優しさと個性のバランスが最高。
ちなみに、付け合せの枝豆とオクラ、紫玉ねぎの甘酸っぱいマリネも美味しかった〜。彩りを添えるだけじゃなくて、しっかり口の中をリセットしてくれる。
3種類もカレー食べたら胃が痛くなるんじゃないかと思ったけど普通のカレーよりも油分が少ないようで、もたれることもなかった(これは食器の洗いやすさなんかも考えている気がする)。
・なんでもいいから黄色いものを提示せよ
ちなみに、カレーにちなんで、黄色いものを提示するとドリンクのプレゼントがある。
もらえたのはレモンの皮も入った美味しいレモネードだった! カレーを食べた口をサッパリさせてくれて最高。
ただのウーロン茶とかコーヒーじゃなくて、こういう手のこんだドリンクをくれるっていうのがありがたい。毎年楽しみにする人が多いのも納得!
財布に入ってた謎の黄色いポイントカードでもOKだったので、ほぼ全員もらえる……と言っても過言ではないと思う。
・意外と回転は早い
ちなみに、スープストックは「女の吉野家」の異名をとるほど、一人客が多い。
スープに比べるとカレーはやや食べるのに時間はかかるけど、カウンター席メインでみんなサッと食べてサッと帰るので意外と回転率は高い印象だった。
大人気で店員さんたちもフル稼働の大忙しだったけど、これは完全にカレー祭りだね。
そんなに辛いカレーは多くないのと、どれもスープストックらしくサッパリしているので、誰もが楽しめるんじゃないでしょうか。
明日まで開催中だから、お腹を空かせて行くべし! 文句なしにオススメです。
参考リンク:スープストックトーキョー
執筆:御花畑マリコ
Photo:RocketNews24.