2024年6月19日から、ピザハットにて知性の喪失を確信させる新商品が2種類登場した。どちらもピザではなく、バーガーだ。
しかも、多くのバーガーチェーンですら微妙な結果に終わることも珍しくない、米を使ったバーガーだ。さっそく試してみた結果……ミラクルが起きていた。
・ギルティ裏メニュー
問題の新商品は「ギルティ裏メニュー」という、6月7日から16日まで販売されていたシリーズの新作だ。プレスリリースによると、好評だったため即座に再販を決定し、新たに2つの新作をブチこんで復活させたもよう。
その2つの新作が今回紹介するものなのだが、1つはまあまあ無謀で、もう1つはだいぶ知性の存在が疑わしい仕上がりとなっている。
それが「ピザ屋なのに ライスチキンバーガー(780円)」と「ピザ屋なのに チキン&チキンバーガー(780円)」だ。デリバリーだと合わせて1840円。
・ライス系
まずは無謀な方からいこう。まさかのご飯……ライス系バーガーである。定期的に各バーガーチェーンも新作を発表するやつだ。
しかし、バーガーを専門としている彼らとて、上手くいくときもあれば、反響が微妙なまま終わる時もある。
見ている感じ、通常のバンズを使用したバーガーと比べて打率は芳しくないように思う。ご飯の扱いはそれほどに難しいということなのだろう。
・ライス
そこにピザ屋が手を出そうというのだから、もはや無謀。そう簡単に上手くはやれんやろ……。そう思いつつ、届いたブツを開封。
ご飯でできたバンズはアッツアツだ。表面がこんがり焼かれている。
横から見るとこんな感じ。まあまあデカいチキンが挟まれている。
中にはチーズと……
何やら野菜が見えるが、全てが溶けたチーズでギッチギチに癒着しておりよくわからない。ピザハットによると、マヨソースとプルコギ、ニラが入っているそうだ。食べてみると……
_人人人人人人人_
> やわらけぇ <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
ご飯の表面は見ての通りハードめなテクスチャ。チキンも衣が硬そうに思えたし、実際に衣自体はクリスピーなのだが、どちらも中が超ソフト……!
予想を超えた柔らかい食感と、いい感じにジャンクな味つけ! ご飯のバンズに違和感はなく、見事な一体感を実現している……!
マジかよピザハット……バーガー界でも難易度高めに思えるライス系バーガーに、ピザ屋が高得点を出してきたぞ!?
・チキン
これはもう一品にも期待が高まる。こちらは無謀ではなく単にIQが低いだけな、チキンとチキンでご飯を挟んだバーガーだ。
チキンをバンズにしたタイプは定期的に出てくるが、結局のところ、チキンが美味いかどうかにかかっている。
分解を試みたが、こちらはチーズだけでなくご飯も中心で接着剤のような働きをしており断念。ピザハットによると、中身はライスバーガーと同じもよう。単にご飯で挟むか、チキンで挟むかの違いのようだ。
食べてみると……
_人人人人人人人_
> やわらけぇ <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
やはりこのチキンは柔らかくて美味いぞ! 表面の衣はこんなにもクリスピーだが、中身の柔らかさと肉厚さのおかげか、トータルでとてもソフト!!
デカくて食べづらいかもと思ったがそんなこともなく、ライスバーガーの方で感じたご飯との一体感も健在! 今回はやはり、ピザハットの勝利としていいのではなかろうか。
何が決め手となり上手く仕上がっているのか……? それはよくわからない。
なんとなく思うのは、濃い味付けとゴリゴリのチキンで、味覚面でのご飯の存在感が弱いところ。そしてご飯のバンズが高弾力で餅のように一体化しており、あからさまなご飯っぽさが稀薄というところに鍵がありそう。
何にせよ、この新作ライス系バーガーの仕上がりは、バーガーチェーンが過去に繰り出してきた同類と殴り合えるし、まあまあ上位に食い込みそうなクオリティだと思う。
なお、具材からも明らかなようにだいぶヘヴィでジャンクでオイリーな仕上がりだ。アッツアツのうちに食べるのがベターだろう。温度の低下が最大の弱点だと思う。
参考リンク:ピザハット、PR TIMES
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.
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