ロケットニュース24

【独占】マキシマム ザ ホルモンの「濃厚スタジオ体験」が想像の5兆倍は濃厚だった件! 超売れっ子がそこまでやるんですかァァアアア!?

2024年6月18日

上司のYoshioから「マキシマム ザ ホルモン(以下、ホルモン)の取材の依頼が来てるけど行く?」と言われたのは、取材3日前のこと。腹ペコ(ホルモンのファンのこと)の私は迷うことなく「行きます!」と即答した。

またもやホルモンの取材が出来るなんて至福すぎィィイイイ! ライターになって良かったァァァアアアア!! ……と浮かれていたのだが、いったい何の取材なんだ? さては……まさか? 多くの腹ペコたちが涙を飲んだあの企画なのでは……?

・徒手空拳

当日までに判明していた取材内容は以下の2つだけ。「モンスターエナジー関係であること」と「北九州のスタジオにホルモンがいる」というものだ。まあ、普通に考えたら少ないよね?

ただし「モンスターエナジー」と聞いて私はピンと来ていた。さては今年2月にローソンで実施された「コッテリ大奮発キャンペーン」の関連イベントなのでは……? いやきっとそうに違いない。

コッテリ大奮発キャンペーンは1等が豪華すぎるあまり、腹ペコたちの応募が殺到。結果「日本中のローソンからモンスターエナジーが消えた」と言われる大ヒットキャンペーンになった。腹ペコたちの経済効果はハンパでは無いのである。

気になる1等は「スタジオでホルモンの立ち稽古を観覧できる」という内容。さらには「新曲も聴ける」というから腹ペコたちがモンスターエナジーを買い占めるのも無理はない。その当選の現場に私も立ち会えることになったのである! おこぼれマジありがてえ!!



・北九州のスタジオへ

さて、震える足で指定された北九州市のスタジオに到着すると、エリア内はズンダズンダと演奏の音が響いている。どうやらホルモンのメンバーが、私から10メートルほど離れた扉の奥でリハーサルをしているようだ。

リハーサルの割には曲数が多いような? まあ、俺にとっちゃご褒美だからありがたいけど! そんなこんなでスタジオの外で待機していると、リハーサルを終えたマキシマムザ亮君やダイスケはんが登場! ギャァァァアアア!!

挨拶を済ませた数分後にはマキシマムザ亮君よろしく私の眉毛が無くなったことはさておき、いよいよイベントが始まるらしい!! ウッハーーー! 超至近距離で稽古を見学できるなんて最高だぜ!!

・えっ

ここでキャンペーンに当選した産業医科大学のみなさんが登場。「浅井企画 ザ 合コン」の名でホルモンのコピーバンドを組んでいた彼ら彼女らは、今世紀最大の豪運野郎たち!

なにせ今回のキャンペーンには数千組の応募があったらしく、当選者は彼らを含めて2組だけ! 引きの強さヤバ!! 悔し涙ならぬ “悔しモンスターエナジー” がどれだけ飲み干されたと思ってるんや!

さあ、当選者のリアル・ラッキーマンたちよ。扉の向こうにホルモンたちが待っているぞ! 心して足を踏み入れるがよい!! 行っけェェェェエエエエ! ところが……


えええええええええええええええええ!?



ツイスターゲーム?


そう、扉の向こうでは4人がキャッキャ言いながらツイスターゲームで遊んでいたのである。しかも限界まで攻め切るガチ仕様で。出会って2秒でとんでもない顔を激写されてしまった彼女だが、そりゃそういう顔にもなるよね。



・劇団ホルモン

一向に演奏する気配を見せない4人は、そのまま「ワニワニパニック」に突入。とはいえ、どうやらこれもホルモン流 “いつもの立ち稽古” らしいので、しばらくは大人しく見守るしかあるまい。

そこはかとなく “茶番” のニオイはするものの、本人たちいわく「ホルモン4人がロックのグルーヴを高め、気持ちを一つにするための大事なスキンシップの時間」なんだとか。いや、いい歳した大人たちが仲良すぎるだろ!

またなぜか罰ゲームのテキーラを私も飲まされるハメに。さすがロックスターたち、罰ゲームもテキーラか……なんて思っていたら麦茶だったわ! ノドが逆にビックリしたわ!! やっぱりフルパワーの茶番じゃねえか!

一方で、当選者たちを交えた「ラジオ体操」や「ホルモン特製スクワット」はめちゃめちゃキツそう! これはホルモンが普段からガチでやっているトレーニングで、20代の当選者たちはあっという間にヘロヘロに。

ところがホルモンの4人は汗だくになりながらも、漂々とノルマをこなしていた。思えばあれだけ激しいライブの数々も、こうした日々の鍛錬の賜物なのだろう。40代のおじさんとおばさんたち……マジでカッコいいス。

そしてようやくここでモンスターエナジーの新フレーバー「モンスター パピヨン」で乾杯! ダイスケはんがすかさず「あなたはアジアのパピヨン~♪」と口ずさみボルテージは最高潮!! さあ、いよいよ立ち稽古が始まっちゃうんですかーーーー!

ところがどっこい、始まったのは私の想像を絶する立ち稽古。え、ホルモンはそこまでやっちゃうの!? たかだかキャンペーンの当選企画と思えない衝撃の「濃厚体験」は2ページ目へGOだ!

参考リンク:マキシマム ザ ホルモン公式サイトモンスターエナジー
執筆:P.K.サンジュン
Photo:浜野カズシ. / RocketNews24.
イラスト:サカイリョーゴ

【独占】マキシマム ザ ホルモンの「濃厚スタジオ体験」が想像の5億倍は濃厚だった件! 売れっ子がそこまでやるんですかァァアアア!?(2ページ目)


・開演

熱烈すぎるプロローグを経て、ついに始まったモンスターエナジー×マキシマム ザ ホルモンの濃厚スタジオ体験。前のページでは書ききれなかったが「ラジオ体操」と「ホルモン特製スクワット」は暖房MAXのスタジオ内で行われた。

それもこれもホルモンによる「濃厚スタジオ体験をさらに濃厚にしたい」という粋な計らい……って、ほぼ嫌がらせじゃないか! iPhoneで撮影しようとしたらレンズが曇ってたぞ!! 

そんなもんだから、ホルモンが演奏を始める頃には5名の当選者を含む全員が汗だく状態に。実は暖房と冷房を急激に切り替えたせいで(?)エアコンがエラーを起こし、最後まで無風だったことは内緒だ。



で、始まったのが「恋のきなこ私にもってきなさいっ」である。「恋のきなこ私にもってきなさいっ」はナヲちゃんがボーカル、ダイスケはんがドラムを務める珍しいナンバー。それにしても稽古とは思えぬほどちゃんと歌ってるような……?

……なんて戸惑っていると「え・い・り・あ・ん」が始まったァァァアアアア! ウソだろ!! しかも当選者5人も超絶ノリノリやないか! ノリが良すぎて一瞬ダイスケはんが笑っちゃってたもの!!

ここで正体を明かしてしまうと「濃厚スタジオ体験」とは、立ち稽古という名の “密室型ほぼライブみたいなイベント” だったのである! しかも曲は全てリクエストできるオマケ付き!! おいおい、贅沢すぎて痛風になりかねんぞッ!

・前代未聞

それはつまり「大好きなアーティストが」「自分たちのためだけに」「わざわざ地元まで来て」「好きな曲を生で聴かせてくれる」という神オブ神イベント!! ちょっと待って、冷静に考えて前代未聞すぎない?

しかも腹ペコたちならお察しの通り、ホルモンはいつも通りの超全力投球! ダイバーシティともロッキンのGlassステージとも1ミリも変わらない!! 6万人だろうが5人だろうが立ち稽古だろうか、俺たちのホルモンはいつだって全身全霊のモロ出し野郎たちなんだ!

それに応えるかのように当選者たちのの熱気も負けちゃいない!! たった5人とは思えない凄まじいパワーをホルモンたちにぶつけていく! やがて「上原~FUTOSHI~」と「アカギ」が終わる頃には、全員が汗だくを経て単なる滝になっていた。

・トップギア

さあ、次はどの曲が始まるのか……と思っていたら、マキシマムザ亮君以外のメンバーと当選者の面々が攻守交代。そう当選者 with マキシマムザ亮君による「ロックお礼参り~3コードでおまえフルボッコ~」が始まったのである! ここまでやれる濃厚スタジオ体験ヤバすぎィィィイイイ!!

ダイスケはん、ナヲちゃん、上ちゃんが見守る中、当選者たちは全力で楽器をかき鳴らす。後にナヲちゃんが「お客さん側が1番疲れた」と言っていたほど、オーディエンス側に回ったホルモンも超本気であった。

また、なぜか私はこのくだりがこの日1番グッと来てしまったことを報告しておく。ドライに言えば数いるホルモンのコピーバンドの演奏に過ぎないが、彼らのホルモン愛がこの上なく真っすぐ突き刺さってしまったのである。



演奏後「まだ足が震えてる」と言うほどの緊張感を乗り越え、渾身の「ロックお礼参り~3コードでおまえフルボッコ~」を本人たちに披露した当選者たち。その想いは確実に本人たちに届いており、ダイスケはんがそっと目頭を押さえていたのが何よりの証拠であろう。

・ダブルご褒美イベント

今や日本最高レベルの「チケットが取れないバンド」となったホルモンだが、デビュー当時から売れていたワケではない。きっと人には言えない悔しさもあっただろうし、惨めな思いだってしたハズだ。

そんな時を経て「自分たちに憧れるバンドが」「自分たちの曲を」「自分たちのために」演奏してくれることがどれほど嬉しいだろう? 当初は「当選者のご褒美イベント」だと思っていたが、実は「ホルモンにとってもご褒美イベント」であったのだ。

結局この後は「川北猿員」とサプライズの「恋のスペルマ」を経て「濃厚スタジオ体験」は無事に終了。2024年5月某日、北九州のとあるスタジオで「マキシマム ザ ホルモン」と「浅井企画 ザ 合コン」の2つのエナジーが解放されていた。

いいもん見せてもらったぜ、お疲れ様でした! ……って、ちょっと待ったーーーー!! あまりにも濃厚すぎて忘れていたが、新曲もあったんだよ! 濃厚すぎて鼻血ブーを禁じ得なかった新曲「殺意vs殺意」については最終ページへ急げ!

参考リンク:マキシマム ザ ホルモン公式サイトモンスターエナジー
執筆:P.K.サンジュン
Photo:浜野カズシ. / RocketNews24.
イラスト:サカイリョーゴ

【独占】マキシマム ザ ホルモンの「濃厚スタジオ体験」が想像の5億倍は濃厚だった件! 売れっ子がそこまでやるんですかァァアアア!?(最終ページ)


・新曲「殺意vs殺意」は6月19日(水)発売!

あまりにも濃ぃぃぃいいい「濃厚スタジオ体験」の後には別室で新曲「殺意vs殺意」が披露された。「殺意vs殺意」は生田斗真さん主演の映画『告白 コンフェッション』の主題歌で、6月19日(水)発売の「キ・セ・イ・ラッシュ」に収録されている。

そしてこの「キ・セ・イ・ラッシュ」がヤバい! 2枚組、4曲入りの内容は、ホルモン単独の「殺意vs殺意」と生田斗真さんが共犯の「殺意vs殺意」を収録。というか、生田斗真さんはROCK IN JAPANフェスティバルのホルモンのステージに降臨するらしいぞ! ってマジかよ!!

加えて腹ペコたちが愛してやまない「シミ」を「新しい学校のリーダーズ」を迎えて再集録! さらに「チューチュー ラブリー ムニムニ ムラムラ プリンプリン ボロン ヌルル レロレロ」には「あのちゃん」が登場だ! ウッソだろォォォオオオオ!!

発表によれば「2号店アレンジを捕食した」というから、どちらも最高オブ最高な仕上がりになってること間違いなし! 四の五を言わず6月19日に「キ・セ・イ・ラッシュ」を買え!! 絶対に買うんだぞ!



・「殺意vs殺意」の秘話

なお、音楽のことはよくわからないので詳細な評価は控えるが「殺意vs殺意」はライブでメッチャ盛り上がりそうな曲! ホルモンらしい激しめのナンバー!! 腹ペコたちはよだれを垂らしながら6月19日(水)のCD発売日を待つように!

なお、ライターとして1つだけ「マキシマムザ亮君の歌詞は本当にぶ厚いよなぁ~」と改めて感じた次第である。「殺意vs殺意」の歌詞にはプロレス技の名前が出てくるのだが、これがスゴイ!

一般的に「ドロップキック」「バックドロップ」「ブレーンバスター」あたりは歌詞で使用されることも多いが、まさか「スピアー」までブチ込んで来るとは。あの「スピアー」の1フレーズだけでも、マキシマムザ亮君の博識さと天才的なセンス、そしてプロレス愛が伝わってきた。

・あの漫画だと……?

またマキシマムザ亮君によれば「殺意vs殺意」の歌詞には「キックボクサーマモル」の思い出が詰め込まれているという。そう、キン肉マンの連載を終えたゆでたまご先生が次に発表した、あの「キックボクサーマモル」である!

マキシマムザ亮君はキックボクサーマモルの「首相撲からのチャランボ」に影響を受けたらしく、当時教室の後ろで友達にチャランボを喰らわせていた思い出のフレーズをそのまんま歌詞に織り込んだという。

男塾の後の「瑪羅門の家族」と並び、少年ジャンプ史上 “意外とスッと終わった伝説作品” として知られるキックボクサーマモル。ただ俺たちはその儚さがたまらなく好きなんだ……! 改めてマキシマムザ亮君のセンスにひれ伏すしかない。



こうして本当の本当に終わりを告げた「モンスターエナジー×マキシマム ザ ホルモン」の濃厚スタジオ体験。繰り返しになるが、数名のファンだけのためにここまでやれるアーティストがいるだろうか? 

その数時間後、飛行機の上でも「だから俺はホルモンが好きなんだよな~」と誇らしい余韻が続いていた。人柄最高で4人とも超謙虚で庶民的。人数もステージも関係ない、常に全身全霊で戦うホルモンが本当に大好きです。だよね、腹ペコのみんな?

参考リンク:マキシマム ザ ホルモン公式サイトモンスターエナジー
執筆:P.K.サンジュン
Photo:浜野カズシ. / RocketNews24.
イラスト:サカイリョーゴ

モバイルバージョンを終了