まずはこの場を借りて謝罪したい。ロッテリアさん、ナメててすみませんでした。「ロッテリアもとりあえず流行に乗るよね~」なんて思っていましたが、御社の『トムヤムクンバーガー(正式名称:トムヤム エビバーガー)』は激ウマでした。

こう言っては何だが5~6年前ならいざ知らず、今さら『トムヤムクンバーガー』と聞いても珍しくはない。そんなワケもありナメた気持ちもあったのだが、結果的にはメチャメチャいい意味で裏切られたのである。

・アジアンフェア第2弾

現在ロッテリアで開催中の「アジアングルメフェア」の第2弾として2024年6月6日(木)から発売されているトムヤムクンバーガー。フェアの中の一商品に過ぎないことも、当初私がナメていた理由の1つだ。

そりゃ「アジアングルメフェア」なら『トムヤムクン』は入って来るでしょう。グリーンカレーあたりも入っちゃうのかな? トムヤムクンの高すぎるネームバリューを考えれば、商品化も妥当である。

だからこそ、当初は『トムヤムクンバーガー』をナメていた。ソースだけトムヤムクンにしてるだけなんでしょ? それで美味しければ苦労はないぜ? と。

記憶に新しいところだとここ数年は「フレッシュネスバーガー」が、パクチーバーガーの1つとしてトムヤムクンの味を出している。まずはそれを超えらえるのかが、1つのポイントとなるだろう。


・ソースが変わっただけ……なのに

さて、ロッテリアの『トムヤムクンバーガー』は単品価格が490円。2023年にフレッシュネスバーガーが発売した「パクチーチキンバーガー トムヤムクン」は単品価格が590円だったので、ロッテリアの方が100円安いことになる。

そしてここで『トムヤムクンバーガー』の正体を明かしてしまうと、ロッテリアの大定番「えびバーガー」のソースをトムヤムクンソースに代えたのが『トムヤムクンバーガー』であった。

先述の通り、ちょこっとソースを変えて美味しいなら各企業とも苦労はない。ちょっと安易なんじゃないですか~? と思いつつ食べてみたところ……あれ? ウマい……どころかめっちゃウマくないか、これ。



・えぴのポテンシャル

理由は2つ、ソースの味が抜群に素晴らしいこと。そしてもう1つは「えびかつ」とのシナジー効果がすごいことである。ソースは酸味が立ったソリッド系で、ココナッツミルクの気配は感じない。

やや辛味はあるものの、方向性としては酸味にエッジを効かせた味わいで、後引くウマさであることも特徴だ。ぶっちゃけ「メチャメチャ手間がかかってる」とは思わなかったが、逆にシンプルなウマさが素晴らしい。

また、ロッテリアの長年のエース「えびかつ」とトムヤムクンソースの相性が抜群! プリプリとしたえびの食感は、まさにトムヤムクンの “クン(タイ語でエビ)” である。これはウマいぞ……?


・定番でイケそう

言うなればロッテリアの『トムヤムクンバーガー』は「とことんおさまりが良い味」といったところ。価格面を考慮すればフレッシュネスバーガーにさえ負けていない完成度ではないだろうか?

なお、アジアングルメフェアの第1弾で発売された「甘辛 牛プルコギバーガー」もかなり美味しかったことを記述しておく。しばらくノーマークではあったが、ロッテリア……やるかもしれない。

とにもかくにも、ロッテリアで発売中の『トムヤムクンバーガー』はかなりウマい! 将来的にはレギュラー入り不可避の逸材なので、特にタイ料理好きな人にはオススメだ。

参考リンク:ロッテリア
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.