とっても簡単に作れる和食、茶碗蒸し。だし汁を加えた卵液と具材を混ぜて蒸すだけで完成するのは、あまりにも優秀すぎると思う。
だからこそ、そのレシピにアレンジを加えようと思ったことがなかった。確実においしいものができるのに、わざわざ冒険しなくてもよくない? ……って。
しかしある日、森永乳業の公式サイトでだし汁の代わりに牛乳を入れて作る茶碗蒸しのレシピを発見。
……え!? 牛乳とだし汁って全然違う味なのに、茶碗蒸しが成立するの!?
・牛乳を入れるだけ
気になったので、実際に作ってみることにした。サイトに掲載されていた作り方はこんな感じだ。
【材料】(約120mlの器2個分)
▼卵液
・牛乳 150ml
・卵 1個
・しょうゆ 小さじ1/4
・酒 小さじ1/4
・塩 0.5g
・鶏ささみ 20g
・かまぼこ 5g
・しいたけ 1/2枚
・ぎんなんの水煮 2個
・三つ葉 適量
まずは材料を切っていく。鶏肉はひと口大、かまぼこは厚さ5mmのいちょう切り、しいたけは薄切りにする。
ちなみに今回、鶏肉はささみが購入できなかったため肩肉で代用しているぞ。
続いて、卵液の材料全てを入れて混ぜ合わせる。写真では肝心の牛乳を入れ忘れているのだが、本来はもっと薄い黄色になるはずだ。
耐熱容器に切った材料と銀杏、卵液を入れる。ここでやっと牛乳を入れていないことに気づき、慌てて追加している。この色の卵液が正解。
あとはラップなどで蓋をして……
竹串を刺して澄んだ汁が出るまで、約12分間蒸す。
最後に三つ葉を添えたら……
完成!!
・実食!
うんうん、表面も滑らかでいい感じ! ほこほこと湯気を立てる茶碗蒸しは、一見普通の茶碗蒸しと何も変わらないように見える。
冷めないうちにさっそく口に入れてみると……え!?
とろとろすぎる……!! 確かに茶碗蒸しは柔らかい食べ物だ。しかし、この茶碗蒸しは過去に食べてきたどの茶碗蒸しよりもいい意味で崩れやすい。
舌の上に乗せた瞬間、アイスやヨーグルトみたいに溶けてしまう。とろける食感を楽しんでいると、ふわっと甘い風味が漂ってきた。
……ん? この風味、どこかで食べたことがあるような……
──あ! 分かった!!
プリンだ!! 甘さ控えめで卵をたっぷり使った、いいプリンみたいな味がする!!
よく考えてみたら、プリンも卵と牛乳からできてるんだもんな。砂糖が入るか醤油と酒が入るかの違いってことか。
優しい甘さとほんのちょっぴりのしょっぱさが、具材の味ともよく合っている。
ひと味違う茶碗蒸し、とってもおいしかった。ごちそうさまでした!
・やみつき間違いなし
「茶碗蒸しに牛乳!?」と若干不安を覚えながら調理したけど、いらない心配だったな。
牛乳を追加するだけで、こんなにも濃厚な茶碗蒸しが楽しめるなんて知らなかった……! また1つ、新しい味を知っちゃったな。
優しい風味のミルク茶碗蒸し、是非皆さんも挑戦してみてはいかがだろうか。驚くほどのとろけ具合に、やみつきになってしまうこと間違いなしだぞ!
参考リンク:森永乳業
執筆:うどん粉
Photo:RocketNews24.