今月の『ペヤング』がアツい! 何がアツいかというと、新商品の数だ。2024年5月23日時点で、その数、なんと5種類!

月に3種類でも多い方だと思うが、5種類という数は異例ではないだろうか? そのラインナップは、やきそばが3種、「ハーフ&ハーフ」と「ペヤングラーメン」が、それぞれ1種ずつになる。

ということで、今月販売された新商品を全部食べてみて、私的ランクをつけてみたぞ! 果たしてNo.1に輝いたのは……?

・5種の新商品

それではさっそく、今月販売された新商品のラインナップを紹介していこう。なお、いずれの金額もメーカー希望小売価格(税別)である。


まずは6日に販売されたペヤングのラーメンブランド『ペヤング 激辛ヌードル(193円)』


同じく6日にコンビニ限定で先行販売された『ペヤング 超大盛やきそばハーフ&ハーフイカスミ(250円)』


その翌週、13日に販売されたのは『ペヤング 肉海鮮やきそば(214円)』


さらに20日には、2種類同時に販売された。高級感漂わせるパッケージの『ペヤング スパイスカレーやきそば(214円)』と……


真逆の白と青のパッケージで、どことなく夏を感じさせる『ペヤング 塩やきそば(193円)』だ。


このように、1週間ごとに複数の新商品が発表されるという非常に珍しい月となった。



・実食

ひと通り新商品の紹介が終わったところで、片っぱしから実食に入っていこう。


まず1食目は、『ペヤング 激辛ヌードル』から。


フタには「辛さレベルMAX!!」の表示が、なぜか控えめに書いてある。


お湯を注いで、3分待って完成。


「ペヤングヌードル」は以前、通常量の3.5倍ある『50周年限定商品』を食べたことがある。正直、この時は苦行だった思い出しかない。


さて、こちらの激辛ヌードルの味はいかに……


うん、「ブタメン」の辛口版という言葉が1番しっくりくる。それ以上でも、それ以下でもない。

誕生から50年以上経っても当時の製法が守られているが、時代は流れ今では駄菓子屋で売られているカップ麺と遜色ないように思える。

そう言える理由は細くてコシの感じられない麺と、具の少なさに集約される。もちろん好きな人は好きなのだろうが、個人的には苦行でしかなかった。

辛さも、ペヤングブランドの最高峰と言われる『獄激辛やきそばファイナル』に比べたら、全然楽勝である。ということで、総評は「イマイチ」だった。



2食目は『ペヤング 超大盛やきそばハーフ&ハーフイカスミ』にチャレンジ。


こちらは「超大盛シリーズ」で、カロリーは1000kcal超え! マルカ食品の商品ページには「濃厚なイカスミの旨味をきかせた〜」とあるが、その実力はいかに?


まずは定番の「ソース焼きそば」の方から一口。

安定の絶対王者。


最近、新商品ばかり食べているので、何周か回ってやっぱりこの味に落ち着く “自称ペヤンガー” は私だけではないと思う。


そして、イカスミソースのエリアを食べてみると……


これは、どうだろう……「濃厚」という表現が当てはまるのか? と思うほど、味が薄い気がした。もしかしたら麺が2食分入っているので、混ぜる麺の配分を間違えている可能性もあるが……。


では「3度おいしい」と書かれているように、ある程度食べ進めたところから……


2つの味を一気に混ぜて……


食べてみると……


うーん、ソース焼きそばの味がイカスミによって薄まった感が否めない。定番の「ソース焼きそば」の風味があるので、決して美味しくなくはないのだが。



気を取り直して、3食目は『ペヤング 肉海鮮やきそば』


カニカマやワカメなどの海鮮に豚肉が入ることで、海鮮と肉を同時に堪能できるという新商品だ。


これは期待できそう。さっそく口に運んでみると……

ほぼ海鮮だった。


「あれ? 肉の旨みどこいった??」と感じたくらい、海鮮の味が肉よりはるかに勝ってしまっている。

唯一、ペヤンガーならお馴染み、旨みが凝縮する最後の一口のボーナスタイムで、肉の旨みをほんのり感じることができた。



4食目は『ペヤング スパイスカレーやきそば』


今回の新発売の商品の中では、1番食欲をそそるパッケージのデザインだ。これは期待できそう……さっそく熱湯を注ぎ、3分待つ。


お湯を切ったあとにカレーソースをかけて……


完成!


果たして、イメージ通りの味なのか……?

おー、なるほど。


口に入れた瞬間は「思っていたよりカレーの風味が弱いな」と感じたが、後からカレーソースの深みが口の中に広がってくる。

具も今まで食べてきた「かやく」と違い、ジャガイモ、にんじん、ひき肉と従来のペヤングに無いものを使っている。これはポイント高いかも?



そして5食目、トリを飾るのは『ペヤング 塩やきそば』だ。


ペヤングの塩味は「ペヨング 塩やきそば」や「オリーブオイル塩やきそば」などがあったが、今回はペヤングブランドでストレートな塩焼きそばが満を持して登場した。


さっそく、お湯を注ぐ。


3分待って、完成。


果たして、大トリを飾れるのか……?

おっ、これは!


5種類の中で1番アッサリしている。また、5食目という順番が功を奏したのか新鮮な味。すなわち美味い!

チキンやホタテのエキスなどを使用した塩焼きそばソースが、ペヤングの麺と相性が良い。加えて、心なしか具が他の商品より多いような気もする。

というのも、何回麺を持ち上げても具が絡んでくるのだ。そして “最後の一口のボーナスタイム” の旨みの凝縮具合はハンパじゃなかった。



・私的No.1は……

それでは今回、5種類を全部食した私(耕平)が評価した個人的ランキングを発表しよう!


まず3位から5位はこちらだ!

3位『ペヤング 超大盛やきそばハーフ&ハーフイカスミ』
4位『ペヤング 肉海鮮やきそば』
5位『ペヤング 激辛ヌードル』


そして、優勝と2位は……

優勝『ペヤング 塩やきそば』
2位『ペヤング スパイスカレーやきそば』


くしくも20日発売の2商品で、ワンツーフィニッシュとなった。選定理由としては、他の3商品と比べてこの2種類はペヤングのチャレンジ精神が良い方向に出ていたのが大きい。

ただし優勝した『ペヤング 塩やきそば』をもってしても、先月発売された『沖縄・石垣島ユーグレナ塩やきそば』は超えられなかったと思ったことは付け加えておく。


──ということで、このランキングはあくまで個人的なもの。異論があると思った人は、このペヤングの “新商品祭り” に便乗して、自分なりのランキングをつけてみるのも一興ではないだろうか?

参考リンク:まるか食品 
執筆:耕平 
Photo:RocketNews24.