さすがお茶メーカー、ひと味違う……
「お~いお茶」「1日分の野菜」などで有名な「伊藤園」のホームページでそのレシピを見つけた時、思わず唸ってしまった。
確かにしゃぶしゃぶをする時、出汁汁や豆乳を使って茹でるとおいしい。茹で汁の味が染みてより具材の味が引き立つよね。
ただ……緑茶で茹でるっていう発想はなかった。
お茶の味の肉や野菜ってちょっと想像できないんだけど、本当においしく食べられるんだろうか……!? 気になったので、自分の舌で確かめてみることにした。
・茹でてみた
今回参考にしたのは、伊藤園さんの公式ホームページに掲載されていた「緑茶豚しゃぶ」というレシピ。
鍋の中に入れるゆで汁を「お~いお茶 緑茶」にするだけで、あとは普通にしゃぶしゃぶをすればいいらしい。紹介文によると、いい香りのさっぱりしたしゃぶしゃぶが味わえるそうだ。
なるほど、信じるよ伊藤園さん……! それじゃ、さっそく「お~いお茶」を用意して……
鍋の中にin!!
加熱して十分に温まったら……
具材を投入!!
具材に火が通るまで待っていると……おおお、お茶が温まって辺りにいい香りを漂わせ始めた!
この香りがそれぞれの具材の味とどうタッグを組んでくるんだろう……まったくもって想像がつかない。
しばらく待ったあと、具材を取り皿に引き上げてポン酢をかけたら完成! 今回は使わなかったけれど、あさつきやもみじおろしなどの薬味を添えてもOKだそうだ。
──うん、本当にいつも通りのしゃぶしゃぶだな。具材からほんのりお茶の香りが漂ってること以外は……!!
果たしてこれが具材やポン酢の味とちゃんとマッチしているんだろうか。辺りに漂うお茶の香りを吸い込みつつ、そっと口に入れてみると……
……なるほど、アリかも……!!
気になっていたお茶の風味や苦みはそこまで強くない。長時間鍋の中に入っていた野菜やポン酢がかかっていない部分を食べるとさすがに分かるけど、基本的にはいつものしゃぶしゃぶと同じ味だ。
出汁のしゃぶしゃぶでは出汁と具材が混ざり合って味を作るけれど、こちらはそれぞれの味がはっきりと独立していて面白かった。
最初にお茶の味が通ったあとを、それぞれの具材の味が追いかけていく感じ。
・緑茶のポテンシャルすごい
緑茶って飲み物としてだけでなく、料理の下味としても活用できるんだ……出汁とも豆乳とも違う、新感覚の茹で汁だったな。
風味や味がはっきりしているからどうなることかと思ったけど、意外と肉や野菜と相性がいいことに驚いた。緑茶が余ることがあったらこの方法で消費しようと思う。
緑茶で作るしゃぶしゃぶ、気になった方は是非試してみてはいかがだろうか。
参考リンク:緑茶豚しゃぶ、豚肉のお茶しゃぶ
執筆:うどん粉
Photo:RocketNews24.