
日本で最も有名な都市の1つである渋谷。例え行ったことがなくとも、日本人なら誰しもがぼんやり渋谷のイメージを持っているのではないだろうか。
だが、20年くらい東京に住んでいる私(中澤)はこう思わずにはいられない。「渋谷ほど知ってる場所しか知らないって街も少ない」と。ガチで用があるところしか行かない。
というわけで、渋谷シティーに引っ越したことをこれ幸いと、普段行かない場所を散歩していたところ、気になる牛丼が販売されているのを発見した。「脂身牛丼(税込935)」というその牛丼は、黒毛和牛の脂身を集めたものだという。甘やかしすぎィィィイイイ!
・歓楽街の隙間に階段
「脂身牛丼」の立て看板が出ていたのは、道玄坂からしぶや百軒店を入った坂の途中右手だ。夜は怪しい雰囲気になるこの一帯。怖いから立ち入ったことがなかったけど、昼は怪しさが眠りについており、どことなく時代に取り残されたような場末の雰囲気だけが漂っている。
その立て看板は、ストリップシアター『道頓堀劇場』のところに出ていて、よく見ると、その隣にあるラーメン屋との隙間に細い階段が口を開けていた。夜だったら絶対気づかなかっただろう。
・トッピングも
どうやら『肉ドレス海鮮丼』という店のようだ。確かに、看板には丼に赤い布みたいな牛ユッケがファサーっとかかった丼の写真が載っていた。こちらはこちらで写真映えしそうな見た目なのだが、とりあえず今は、映えより脂身牛丼の真実の方が気になる。
階段を上がったところ、10人席くらいの広さの店があった。入口だけでなく店内も隠れ家的。メニューを見たところ、「アタマ大盛り(+450円)」「ご飯大盛り(+100円)」「生卵(+100円)」などの牛丼屋的トッピングも可能なようだ。
特にトッピングすることなく並を注文したところ、出てきたのはこちら。
・食べてみた結果
牛丼だけに見た目は吉野家とあまり変わらない気がするのだが、牛丼の肉が細々しているのは脂身部分を選別した結果なのかもしれない。見た目は変わらないけど手間はかかってそう。
問題はそれが味に反映されるものなのかということ。なにせ牛丼だからな。あまり味に差ができないのが牛丼の良いところな気もするのだが、はたして? 食べてみたところ……
いまいちピンと来なかった。
いや、全然マズくはないし、むしろ米は粒が立っていてウマイ。しかし、当たり前だが牛丼の味である。強いて言うなら脂の甘みを強めに感じるが、これで激ウマと紹介した場合「記事を読んで行く人がいたら納得しない人もいるかもなあ」と思ったのが正直なところ。
・直後に吉野家で食べてみた
そこで店を出て、歩きながらウマイかどうかについて考えていたところ吉野家が目に飛び込んできた。そう言えば吉野家の牛丼ってどんなのだっけ? 脂身牛丼の味に集中しすぎてよく分からなくなってきたので、吉野家に入ってみた。
牛丼並は税込468円。吉野家の牛丼安いなー。そんなことを考えながら、運ばれてきた牛丼を食べてみたところ、衝撃を受けた。
思てたんと全然違う……!
肉が思っていたよりガッシリしているのだ。吉野家の牛丼の肉をそこまで気にして食べたことがなかったんだけど、今はボリュームはあるけどちょっと筋感も感じる。
逆に言うと、これは脂身牛丼の肉がそれだけトロけていたことを意味すると思う。今考えるとふわっふわだったな。
さらに、思ったより甘みがないことにもビビった。吉野家の方が割下が入っているのに、ほぼつゆが入ってなかった脂身牛丼の方がコクと甘みが鮮烈だったのである。しかも、今考えると甘みとコクがなめらかで上品だった。素材の味スゲェェェエエエ!
また、脂身牛丼は米の粒が立っていることを前述したが、ひょっとしたら素材の旨みでつゆが少なくとも牛丼の味が強いから、より米のポテンシャルを活かせているのかもしれない。吉野家の牛丼を食べた後だと、脂身牛丼の米は自我を持っているようにすら感じる。1人立ちしているレベル。
・実はウマかった
もちろん、これは吉野家がダメという話ではない。そもそも価格が違うものなので吉野家は吉野家でアリ。ただ、こだわる意味がいまいち無さそうな牛丼という調理法でも、脂身牛丼には脂身牛丼のレーゾンデートル(存在意義)があったということだ。
というわけで、それだけで食べると想像上の牛丼の味なんだけど、実はウマかった『肉ドレス海鮮丼』の脂身牛丼。敵は「牛丼に935円払うか」という牛丼観の方かもしれない。食べてもやっぱり面白い発想だとは思ったのでした。現場からは以上です。
・今回紹介した店舗の情報
店名 吉祥寺 肉ドレス海鮮丼 渋谷道玄坂店
住所 東京都渋谷区道玄坂2-28-7 翔壱ビル2F
営業時間 11:00~15:00、16:00~21:00
定休日 年末年始
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
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中澤星児














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