皆さんはご存じだろうか? カレーチェーンの「Coco壱番屋」のトッピングメニューに意外なものがあることを。そのメニューとは「タルタルソース」である。エビフライやフィッシュフライに使うために用意されているとは思うのだが、調べてみるとコレを直にカレーにトッピングする人もいるらしい。
カレーに直接タルタルソースをかけて、本当に美味いのか? そもそもその食い方はアリなのか? 気になったので、その味をたしかめてみた!
・単品でも頼める
タルタルソースとは、マヨネーズをベースに玉ねぎ・ピクルス・きゅうり・パセリなどをみじん切りにして混ぜ合わせたものである。刻んだゆでたまごを加えることも多い。マスタードを加えて酸味と辛味を強調したりもする。
一般的には、揚げ物に添えられることが多く、サクっとした衣の食感との相性がよく、先に挙げたエビフライ・フィッシュフライ、カキフライなど、魚介の揚げ物の味を引き立てるのに用いられる。
さて、そんなタルタルソースがココイチのトッピングにも用意されている。
カレーを注文する際のトッピング選択画面を見ると、「クリーミータルタルソース」(税込52円)と「半熟タマゴタルタルソース」(税込172円)の2種類もあるのだ。2種類もあるということは、それなりに評価されているトッピングメニューに違いない。
多くの人が知らないだろうけど、タルタルソールは単品注文も可能だ。ということで、今回私(佐藤)は「ポークカレー」(税込591円:サイズ・辛さ普通)に、クリーミータルタルソース × 2、半熟タマゴタルタルソース × 2を注文してみた。どうせ味を試すなら少ないよりは多い方がいいので、それぞれ2つずつ頼んでみた。
・辛さを和らげる背徳感
肉や魚、野菜のトッピングなしでカレーを頼むのは初めてかも。食いごたえを感じさせる揚げ物類は一切ない。が、私にはタルタルがいる!
通常のタルタルは2つ分が1皿でまとめて出てきた。
半熟タマゴの方は、1皿に入りきらなかったようだ。実は単品でタルタルソースを頼むのは今回が初めて。だから、半熟タマゴのタルタルがこういう形で出てくるとは思っていなかった。これはかき混ぜるべきなのか? わからないので、今回はそのままで食べるとしよう。
ソースには刻んだゆでたまご、玉ねぎ、ピクルスなどが入っていて、そのまま食べても美味しい。大き目にカットされたゆでたまごの食感が心地よい。
ソースを全量カレーに投下! ご飯とカレーソースの境目に流し込むと、見た目は美味そうだ。ホワイトソースのように見えなくもない。もてあました半熟タマゴは、ライスとカレーにそれぞれ1個ずつ置いてみた。
ライスとタルタルの食い合わせをたしかめてみると、味は悪くない。強いていえばマヨネーズご飯である。少々甘さが強いので、しょう油を垂らして味を締めたいところ。
カレーとタルタルの味をたしかめると、辛味の角がとれて、かな~りマイルドに。タマゴの甘さが相当強く、そのうえピクルスの酸味がスパイシーさを打ち消している。
私は辛いモノが苦手なので、この中和効果はとても有難い。マイルドにはなるけど、甘さと酸味それからコクが加わって、味が立体的になっている。少々甘さが勝っている感じなので、カレーソースを5辛くらいまで引き上げると、辛さと甘さのバランスがとれてちょうど良いかも。
そもそもカレーとは、辛さを楽しむのもその食べ方のひとつだ。なのにタルタルで中和すること自体、カレーの魅力を否定している可能性もある。いけない食べ方をしている……、その背徳感がますます美味しく感じさせている気もする。
若干、邪道な感じは否めないのだが、辛さを中和する効果は、間違って自らの許容範囲を超えた辛さを頼んでしまった場合の対処に役立つだろう。「辛くて食えないかも……」となったら、タルタルソースを追加で頼むべし。甘さと酸味で辛さが和らぐはず。
私自身はタルタルカレーの味に満足した。つまりタルタルカレーはアリだと思っている。皆さんはどうだろうか? ぜひ1度試してほしい。ハマる人もいるかもしれないぞ。
・今回訪問した店舗の情報
店名 Coco壱番屋 東京メトロ新宿御苑前駅店
住所 東京都新宿区新宿二丁目9番20号ライオンズマンション新宿御苑前1F
時間 11:00~22:30
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24