カルディで毎年春に恒例の台湾フェアが開催中である。

台湾グルメって美味しいもの多いよね……。当然、この連載「気になるカルディ」でも取り上げないわけにはいかないだろう。

かなりの台湾グルメが日本でも食べられるようになっているが、まだまだメジャーではないものも沢山ある。台湾土産の定番「花生酥(ファーシェンスー)」もその一つ……。私はめちゃくちゃ好きなお菓子なのだが、日本では全然見たことがない。

その「花生酥(ファーシェンスー)」がカルディで販売されてるではないか!

・「花生酥」(321円)

「花生酥(ファーシェンスー)」は、台湾の定番土産で、ピーナッツを使った独特のお菓子。

初めて食べたのは、 職場の台湾土産でもらったとき。「花生酥」という名前を見ても、一体どんな食べ物か見当もつかないので、訝(いぶか)しみつつ食べたのだが……。

あまりにも美味しくて衝撃を受けた。今まで食べたどんなお菓子とも違う……! 噛んだ瞬間にホロホロとピーナッツの香ばしい香りと濃厚な甘みが口いっぱいに広がるではないか。

ピーナッツを細かくすりつぶして、水飴と一緒に練ったお菓子らしく、さくさくした飴のような、クッキーのような、なんとも言えない味わい。

そこまでピーナッツが好きってわけではなかったのだが、ピーナッツの旨味が爆発している……。うまい、うますぎる……。

しかし台湾ブームでパイナップルケーキやタピオカミルクティーの店はできても、「花生酥」を売っている店は全然現れない。



・カルディオリジナルで登場

「花生酥」をもう一度食べるには台湾土産で誰かがくれるのを待つしかないのか……と思ったところで、カルディの台湾フェアでの再会である。

2袋、むんずとひっつかんでレジに直行。

個包装のパッケージに、赤い文字で「花生酥」とプリントされているのも本場風を意識している気がする。

中身を出してみると、アーモンドグリコをめっちゃくちゃ固くしたようなビジュアルである。

四角いクッキー生地の中に、粒になったピーナッツがぎっしり入っている。

口に運んでみると……かなり固い!! 

噛めば噛むほど、ピーナッツの濃厚な旨味と甘みが広がるのは似ている。だけどピーナッツの粒感がかなり残っており、甘さも本場のものよりはちょっと控えめ。

本場の「花生酥」はもっと噛んだ瞬間にホロホロと崩れるような食感で、口いっぱいに甘さが広がったのだ。

いや、カルディオリジナルも十分美味しい。パッケージには台湾のピーナッツバタークッキーみたいなお菓子と書いてあったが、たしかにカルディオリジナルの「花生酥」はクッキー寄りの質感だった。



・もっと買える店増えないかな…

ちなみに台湾で、「花生」はピーナッツのことで、「酥(す)」は小麦粉を油でこね,砂糖を加えて焼いたクッキーのような菓子を指すらしい。パイナップルケーキも「鳳梨酥」と書くので酥の一種である。酥、美味しいなあ。

ちなみに、この「花生酥」は、砕いたピーナッツと水飴、塩などを固めたものなので、かなりカロリーは高め。

ピーナッツバターとキャンディとクッキーが一緒になったような、独特のお菓子だけど、ピーナッツバターが好きな人はきっと好きだと思う。

そして、本場の「花生酥」を日本で売っているところを知っている読者の方いらっしゃいましたら、私にぜひ教えてください……。

【忖度ゼロ評価】
珍しい度 ★★★★☆
買い指数 ★★★☆☆

参考リンク:KALDI
執筆:御花畑マリコ
Photo:RocketNews24.