武器であると同時に美術品としても評価される日本刀。「天下五剣」は数多ある日本刀の中でも史上最高傑作と謳(うた)われる5振りである。ゲームやアニメにもよく出てくるので、知っている人も多いのではないだろうか。で、この5振りにはそれぞれ言い伝えがあるのだが……

鬼を斬ったという伝説を持つのが『童子切安綱(どうじきりやすつな)』DA。かっこよすぎィィィイイイ! 伝説の武器すぎて存在自体が衝撃。実は、現在そんな童子切安綱が東京国立博物館で展示されている

・展示場所

童子切安綱が展示されているのは本館1階の13室。東京国立博物館の入口から右に進んだ1室である。

特別展や企画展ではないこの展示。平安から江戸時代の名刀が入れ替わり展示されているスペースで、2024年3月5日の展示替えで童子切安綱が登場しているのだ

・存在感

本館13室に入ると、左手の壁沿いにこちらを向いてケースが立っていた。そこには日本刀が飾られており、そのケースから奥が刀剣コーナーになっている。遠目に見ても存在感のあるその太刀。


ひょっとしてアレが……


やっぱり……


童子切安綱だー!!

さすが酒呑童子の首を切り落としたという伝説のある太刀。まずもって長い。そして、刃元の幅が広いからか強そう。個人的に目の当たりにした印象を述べると、男らしさを感じた。三日月宗近が息を呑む空気だとすると、童子切安綱は迫力が漂っているのである。


・ロマン

東京国立博物館の説明によると、作刀したのは平安時代末期の鳥取県の刀工・安綱で、足利将軍家、徳川将軍家、越前松平家、津山松平家などの手を経ているらしい。

しかしながら、その輝きは今も神秘的なオーラを放っていると言えるだろう。約820年前のものがこんなに美しいなんて凄い。鬼を斬った伝説もロマンに感じる。

・天下五剣の中でも筆頭

そんな童子切安綱は天下五剣の中でもさらに筆頭格であり、「東の童子切、西の大包平」とも称えられる。天下五剣最強とも言えるひと振りだ。

伝説も含めてハートに刺さりまくった童子切安綱。東京国立博物館での展示期間は5月26日までと長いので、その迫力を体感したい方はぜひ生で見てみて欲しい。


・今回紹介した博物館の情報

館名 東京国立博物館
住所 東京都台東区上野公園13-9
開館時間 9時30分~17時00分、毎週金・土曜日は19時00分まで(入館は閉館の30分前まで)
休館日 月曜日(ただし月曜日が祝日または休日の場合は開館し、翌平日に休館)、臨時休館・臨時開館あり。

撮影協力:東京国立博物館(逸話・伝説については東京国立博物館に取材したものではありません)
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
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▼説明は英語、中国語、韓国語が書かれているが、童子切安綱の説明は中国語が一番かっこいいと思う。

▼付属する糸巻太刀は鞘がめっちゃかっこいい

▼他にも様々な日本刀が展示されている

▼「刀 勢州村正」や……

▼「刀 長曽祢虎徹」も

▼本館13室 刀剣の説明

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