ニセモノの手を本物の手と錯覚してしまう「ラバーハンドイリュージョン(錯覚)」なる実験をご存知だろうか? 自分の手とニセモノの手を同じタイミングで刺激を与えたら、ニセモノの手が本物の手のように感じるらしい。本当かよ。
海外で行われた実験動画がバズっていて、ニセモノの手をハンマーで叩かれた女性は大声で悲鳴を上げていた。そんなにヤバいなら編集部で実際にやってみようではないか。ってことで、試してみたのだが……
・ラバーハンドイリュージョン
簡単に流れを説明しておこう。テーブルの上に両手を置く。右手と左手の間には仕切りがあり、右手の隣には「ニセモノの左手」がある。んで、左手(本物)と左手(ニセモノ)を同時に刺激すると……
脳が「ニセモノの手」を「自分の手」と勘違いして痛みなどを感じるという。つまり自分のカラダではないゴムの手をハンマーで叩いても、脳が “痛い” と認識するため、「ニセモノの手」でも痛みを感じるそうだ。
ちなみに錯覚界では “古典” とされているほど有名なネタらしい。今回はXで1万件以上の「いいね」を集めた投稿をそのまんま編集部のメンバーに試してみる。実験方法に間違いがあるかもしれないが、温かい目で見ていただければ幸いだ。
・実験開始
というわけで、実験開始。最初に呼び出したのは、リアクションがデカいGO羽鳥。驚くとオネエが出てしまう羽鳥に地獄をお見舞いしたい。もしかすると羽鳥史上最高のオネエが出てしまうかも。
それでは、ゴム製の手をあたかも自分の手があるような位置にセットして……
ニセモノの手と本物の手を同じようになでる。
くすぐったいのか、羽鳥は黙ったままだが今にもオネエが出てしまいそうな雰囲気。
今にもオネエが爆発してしまいそうなタイミングで、なでなでをやめてハサミを取り出し……
オラァァアアアアアアッ!
羽鳥「……」
・まさかの静寂
……ニセモノの手をハサミで突き刺したが、羽鳥はまさかのノーリアクション。固まったのではなく「どうしたの?」という顔をしている。オフィスは信じられないほどの静寂に包まれた。聞いてた話と違うんですけど。
次のターゲットは和才。羽鳥には申し訳ないが「今からが本番」というつもりで実験をしたい。同じように手をセットして……
なでなでしてから……
突き刺す!
和才「……」
・嘘だろ
またもやオフィスに静寂が訪れた……完全にデジャブである。ただ、羽鳥も和才も格闘技を習っているので「痛みに異常に強い」というパターンも考えられるだろう。ハサミ攻撃が効かなかっただけかもしれない。
続いてはこの2人だ。
どうだったかと言うと……
あひるねこ「……」
サンジュン「……」
ここまで全員ノーリアクション。もしかして本当に痛くないのだろうか。それとも我慢強いのか。あひるねことサンジュンには左手の感覚がないという説も否定できない。なぜ驚かないのか逆に不思議なのだ。
・真打ち登場
最後に登場したのは、当編集部で最もビビりな男として知られる原田たかし。下手したら、なでただけで失禁する恐れもある……それはそれで困るが、リアクションしないよりはマシ。
というわけで、実験スタート。
原田「あ、あ、あ……」
ここでハンマーに持ち替えて……
オラァァアアアアアアアア!
原田「いや全然痛くな……」
…………
オラァァアアアアアアアアア!
原田「ウギャァァアアアアアアア!」
原田「……」
──というわけで、ラバーハンドイリュージョンからの背負い投げでどうにか驚かすことに成功した。もしイリュージョンがうまくいかない場合は、その勢いを利用して背負い投げをするといいかもしれません。現場からは以上です。
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]
▼動画はこちら!