2024年2月17日、ポケモンGOの超ビッグイベント「GOツアー」がアメリカのロサンゼルスにて開催される。第4回目となる今回のテーマはシンオウ地方! そう『シンオウツアー』の開幕だ。
前回の「ホウエンツアー」が超楽しかっただけにワクワクが止まらないが、果たして『シンオウツアー』はどんなイベントになるのか? 今回、ナイアンティック社の担当者にインタビューすることができたのでご報告したい。
・ロサンゼルスで開催
ロサンゼルスでは2月17日(土)と18日(日)、グローバルでは翌週の2月24日(土)と25日(日)に開催されるシンオウツアー。ご存じの通り、ポケモンGOではGOフェストに次ぐ超ド級のライブイベントである。
昨年ラスベガスで開催された「ホウエンツアー」は、シャレにならないほどの大規模障害こそ発生したものの、終わってみればオールOK! 今年のGOフェストを含めても「ゲームとリアルのシンクロ率」は過去一番のイベントであった。
またすでにシンオウツアーの概要は発表されているが、気になる点もチラホラ……。そこでナイアンティック社にインタビューを申し込んだところ、シンオウツアーの責任者・アンジェラさんに話を聞くことができたのでご覧いただきたい。
・ロスになった理由
──アンジェラさん、はじめまして。シンオウツアーをご担当されているとのことですが、プレッシャーも大きいのではありませんか?
「はい、そうなんです(笑)。去年はどちらかというとサポート側だったので、ちょっとドキドキしています」
──とても楽しみにしています。シンオウツアーの話を伺う前に1つ質問させてください。アンジェラさんの推しポケモンは何ですか?
「ヒノアラシです(即答)。私が初めてプレイしたポケモンの最初の相棒がヒノアラシだったんです。なのでGOでもヒノアラシには特別な思い入れがありますね」
──わかりました、ありがとうございます。それではシンオウツアーについて質問させてください。
「はい、よろしくお願いします」
──まずはロサンゼルスでの開催が決まった理由を教えてください。
「はい、1つの理由としてロサンゼルスのコミュニティの熱量の高さが挙げられます。例えば昨年ウルトラビースト関連のイベントをロスで開催したのですが、ロスとその周辺の州はトレーナーたちがとても熱心だったんです」
──ふむふむ。
「GOツアーはとても大きなイベントですから、熱量の高い地域での開催はアドバンテージになると考えました」
──なるほど。今回はロスで前回はラスベガス、そしてGOフェストはニューヨーク・ロンドン・大阪と、誰もが知る世界的大都市で開催されています。今後も大型のイベントは大都市で開催される可能性が高いのでしょうか?
「簡単に説明することは難しいんですが、イベントによって開催する都市の基準も変わっています。例えばサファリゾーンはコミュニティを育てる目的もあるので、規模の小さな都市にも向いたイベントだと考えています」
──ふむふむ。
「サファリゾーンはその街に足を運んでもらって、その街の魅力を知ってもらうことを1つの目標にしているんですね。なのでそこまで規模が大きくない街でも候補地になるんです」
──なるほど。
「一方でGOフェストやGOツアーは、さらに多くの方々にお楽しみいただきたいので、交通手段や宿泊などを考えると大きな街が候補に上がってしまうんですね」
──確かに。
「ただ、それが全てではありません。GOフェストにしろGOツアーにしろ、今後も様々な可能性を探っていきたいと考えています」
──私は昨年ラスベガスに参加したのですが「このフォーマットならGOフェストのように世界同時開催も可能なのでは?」と感じました。2年連続でアメリカだけでも開催になっている理由などはありますか?
「そうですね。我々は常に様々な試みを検討していますので、今後はアメリカ以外での開催も含めて様々な可能性があると考えています」
──わかりました。ではいよいよゲーム内のことについてお伺いします。
「はい、お願いします」
・ラスベガスより会場が広い
──前回のラスベガスは「ゲームと会場のシンクロ率の高さ」が印象的でした。ロスでも同じことを期待していいでしょうか?
「ラスベガスを体験してくださったトレーナーのみなさんには “似ている” と思っていただけるのではないでしょうか。ただ全てが同じではなく、例えばルビーとサファイヤの対決の要素などは変わっていくと思います」
──ふむふむ。
「もちろん今回も会場を最大限利用したイベントにするつもりです。それぞれのトレーナーがシンオウ地方の魅力を再確認できるような内容にしたいですね」
──ラスベガスの会場は大きかったですもんね。
「ただロサンゼルスの会場 “ローズボウル・スタジアム” はさらに大きいんですよ(笑)。スタジアムはもちろん、ゴルフ場まで会場になりますから。様々な空間を利用できるので、ぜひ楽しみにしていてください」
──おお、それはすごい。ただですね、正直な話、ラスベガスでは会場で見落としてしまった要素も多かったんです。ぜひ今回は事前にしっかりめのアナウンスをしていただけると……。
「100%同意します(笑)。ロサンゼルスでは前回の反省も含めて、もう少ししっかりとアナウンスをしていくつもりです」
──ありがとうございます。では次の質問です。ロサンゼルスがラスベガスと大きく違う点は、シティパートの有無だと思います。シティパートの見所をお聞かせ願えますか?
「ロサンゼルスではアドオンを含めると最大3日間プレイしていただけます。シティのエリアはロサンゼルスを中心にお隣のオレンジ郡も対象となります。全部で108のポイント(ポケストップ?)を準備しますので、その辺りにもぜひ足を伸ばして欲しいですね」
──なるほど。今回は相当広いエリアが対象になるんですね。
「ロサンゼルスにはあまりにも多くの観光地があるので、トレーナーの目的地を絞り込むのが難しかったんです。ハリウッドやチャイニーズシアター、ディズニーランドなど各トレーナーが行き先をカスタマイズできるよう、広い範囲を対象エリアとしました」
・アルセウスやマナフィは?
──それは自由度が高くていいですね。では次の質問をさせてください。すでにシンオウツアーの概要は発表されていますが、気になるポケモンがチラホラ抜けています。
「はい、そうですね(笑)」
──例えば、例えばアルセウスやマナフィ、フィオネなどですが、その辺りも話せる範囲で教えていただけると……!
「うーーーん、残念ながら現時点でお話しするのは難しいんですが、まだアナウンスされていない要素も多くあります。その辺りも楽しみにお待ちいただけると……」
──まあ、言えないですよねぇ。では今年のGOフェスのように、小出し小出しで情報が出てくると考えていいでしょうか?
「はい、仰る通りです。ロサンゼルスについてもグローバルについても、少しずつ詳細が明らかになっていくと考えていただいて結構です」
──わかりました。そういえばホウエンツアーは、過去のカントーツアーやジョウトツアーとややレギュレーションが変わったイベントでしたね?
「はい、そうですね」
──ジョウトツアーまでは、その地方のポケモンを全種類捕まえることが1つの柱になっていましたが、ホウエンツアーではそれが無くなっていました。御社としては特に1つのレギュレーションにこだわっていないということなのでしょうか?
「特に何かしらのテンプレートにこだわりはありません。シーズンもそうですが、毎回かなりのディスカッションが交わされているんです。むしろ同じようなことをしないように気を付けているかもしれません」
──相変わらず柔軟ですね。
「前回はこうだったけど、今回はこうしたらさらに楽しんじゃないか? そんな話をしょちゅうしていますので、同じGOツアーでも必ずしも同じ要素が必要ではないと考えています」
・グローバルのポイント
──ありがとうございます、では次にグローバルの見所についてお知らせください。
「ロサンゼルスとグローバルはシンクロしているものなので、当然似てはいます。ただグローバルの方は “長くプレイしているポケモンGOトレーナーにも” “最近始めたポケモンGOトレーナーにも” 楽しんでいただけることを心掛けています」
──ふむふむ。
「例えばスペシャルリサーチもそうですし、GOロケット団も登場します。いずれにせよ4つの生息地で色違いポケモンが中心になっては来るんですが、その周り(Beyond?)も登場するかもしれません」
──なるほど。
「特に “世界中のみなさんが一斉に楽しむためにはどうしたらいいのだろう?” ということは常に意識しています」
──わかりました。最後にアンジェラさんからGOツアーを楽しみにしているみなさんへメッセージをお願いできますか?
「今シーズンのテーマは “時を超えた旅” です。ぜひご自身がお好きだったポケモンのゲームなどを思い出していただけたら嬉しいです。その思い出をご家族や友人たちとシェアしていただけたら最高ですね」
──ふむふむ。
「シンオウツアーの舞台はダイヤモンドとパールです。ロサンゼルスにせよグローバルにせよ、シンオウツアーを迎える前にシンオウ地方のポケモンたちとの思い出を振り返っておくと、よりシンオウツアーが楽しめると思います」
──わかりました、どうもありがとうございました!
・進化するライブイベント
印象的だったのは、ナイアンティックはこれといったフォーマットにこだわっていないこと。トレーナーはどうしても法則を見つけたがる傾向があるが、ナイアンティックは我々の想像以上に柔軟な発想をしているようだ。
また「ロサンゼルスの会場はラスベガス以上に広大」と聞いて、個人的にはワクワクが止まらなかった。ぜひとも今回は通信障害等が無く、無事に開催されることを願うばかりである。
とにもかくにも、もう2カ月ほどで『シンオウツアー』が開幕する。ロスに飛ばれる方も日本でシンオウツアーを楽しまれる方も、ドキドキしながらシンオウツアーを待つことにしよう。続報も楽しみやで! それではトレーナー諸君の健闘を祈る!!
参考リンク:ポケモンGO
執筆:P.K.サンジュン
Photo:c2023 Niantic, Inc. c2023 Pokemon. c1995-2023 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc.
ScreenShot:ポケモンGO (iOS)
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マテオーーー! 人間味のある顔をしてやがる。(サンジュン) pic.twitter.com/rY6JZXEOgZ
— ポケモンGO部@ロケットニュース24 (@rocketnews24go) December 4, 2023