JR博多シティ地下1階にあるレストラン街「博多1番街」には、博多ラーメンやモツ鍋といった九州料理を中心に様々な店舗が出店している。ランチやディナーはもちろんモーニングもおすすめ。駅直結だから、新幹線や飛行機に乗る前などに便利である。

この日、私は朝8時30分過ぎの電車に乗るため、8時から営業している「ロンフーダイニング」で朝食を食べることにした。看板によると、8時から10時限定でセットを注文したら「明太子とおかゆが食べ放題になる」らしい。最高かよ。

・ロンフーダイニング博多1番街店

お得なのは食べ放題だけではないらしく、朝限定で生ビールも1杯330円とのこと。ビジネスマンや観光客など多くの人が行き交うレストラン街だから朝の時間帯も勝負なのだろう。

待つことなくカウンター席につき、朝食メニューを確認する。食べ放題とはいえ「中華がゆセット(600円)」では物足りない気がしたので「中華がゆ & ハーフ担々麺セット(980円)」を頼むことにした。


・やまやの明太子

あとから調べたところ、同店は石鍋で熱々のまま食べられる四川風麻婆豆腐チャーハンが有名らしい。また、明太子は地元メーカー「やまや」の明太子を使っているという。味・質・量の3拍子が揃った「やまやの明太子」は、博多の名産品として全国的に有名だ。

そんな明太子が食べ放題というのはかなり贅沢。今更だが「中華がゆセット」でも全然物足りなくない……と思っていたら、噂の中華がゆが運ばれてきた。

なんとまあ優しい見た目。


おかゆと3種盛(ザーサイ・明太子・じゃこ)でボリューム控えめ。出張や観光で福岡を訪れると、夜は博多ラーメンやモツ鍋など濃い味になりがちだからちょうど良いかも。

かといって味が薄いわけではない。あたたかいおかゆに明太子の塩味が溶け出して心地よい美味しさになる。んで、具だくさんで食べるのも中華がゆの特徴らしいので、さらりとしたスープにじゃことザーサイも突っ込んでみると……やはり食べ応えがある。全然物足りなくない。


・担々麺が登場

おかゆと明太子のおかわりをお願いした直後に担々麺がやってきた。今度はかなり攻撃的なビジュアル……まるでアメとムチのような組み合わせ。

今度はしなやかな麺にねっとりしたスープがよく絡む。さっきまで中華がゆを食べていたからインパクトは強烈だ。ただ、ほどよい辛さの中にダシの旨味も感じられる。辛さとクリーミーさが絶妙にマッチした担々麺と言っていいだろう。

やはり担々麺も頼んでおいて良かった。どっちも美味しいけど、個人的にはおかゆより担々麺の方が好き。決して朝食っぽいわけではないが、それが良いのだ。おかわりの中華がゆを食べながら「今度はランチやディナーも色々頼んでみたい」と思った。

・時間に余裕を

そんなこんなで、ゆっくり食べていたら電車の時間ギリギリに……かなりダッシュで改札に向かうことになってしまった。食べ放題を楽しむなら30分くらい時間があると良いだろう。機会があればぜひロンフーダイニングに足を運んでみてほしい。


・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

名称ロンフーダイニング博多1番街店
住所:福岡市博多区博多駅中央街1番1号 JR博多シティB1F
時間:8:00〜23:00

執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.