ジャンボ! リクエストボックスに興味深い質問が届いた。要約すると、
「日本のインスタントラーメンがケニアで発売されたとのこと。『双日』の『nala』という、日本から出たことのない私はメーカーもブランドも知らない商品ですが、チャオスさんがもし食べられる機会があれば、ぜひ食レポをお願いしたいです」
オレも知らなかった。スーパーでも見たことなかった。なので徹底的に調査した結果……とんでもないバカ売れ商品であることが判明したのだ!
まず『nala(ナラ)』とは何なのかを解説しよう。販売元である日本の大手総合商社『双日株式会社』が今年6月に出したプレスリリースによると──
「双日株式会社は、(中略)今月、東アフリカ地域で最も人気が高いチキン味の即席麺をケニアで発売します。
(中略)今回発売予定の即席麺「nalaナラ」は、事前の市場調査に基づいて、現地の消費者の好みに合わせた商品づくりにこだわりました。
ケニアでは、即席麺の食べ方として、スープの汁気を切ってから食べる場合も多いため、スープがなくても美味しく食べられるよう深みのある味付けとし、標高が高くお湯が沸騰する温度が低い地域でも、コシのある食感を実現しています。
(中略)「nala」は、スワヒリ語で「ギフト、贈り物」を意味する」
──なんかすごいな! なんでも「東アフリカの即席麺市場でシェア20%を目指す」とのことで、ものすごいビッグプロジェクトのようなのだが……発売から4ヶ月ほどで品切れ続出のバカ売れ商品になっていたもようなのだ。
まず、売られているのは庶民的なスーパーなどではなく、ちょっと高級なスーパーや、ショッピングモール内に入っているスーパーなど。
お店のスタッフに話を聞いてみると、こんな状況らしい。
「ナラの即席麺は、いま一番売れている即席麺よ。他のどの即席麺よりも売れているのはナラ。たとえば、朝、お店がオープンするとき、棚にナラを並べるわよね。そしたら6時間以内に完売するから。絶対に」
そんなに売れているのか! どうりで見たことなかったわけだ……。
・調理&実食
ということで、今回オレは運良く1パック(3袋入り)を入手できた。価格は143kes(約142円)なので、1袋あたり47円。
作り方は簡単だ。パッケージの中には、チキンフレーバー、チリパウダーが入っているので、
沸騰したお湯にそれらを入れ、普通の即席麺を作る要領で調理して〜
「ケニアでは、即席麺の食べ方として、スープの汁気を切ってから食べる場合も多いため」という双日の目論見通り、汁気を切り……
牛乳も温めて……
準備完了!
んで、お味のほうは……
うまい!
娘もウマイと申しています!
ちなみに牛乳の役目は……
「麺と一緒に牛乳を飲むと美味い」からだ。
娘は麺に牛乳をかけて、「うまいうまい!」と食べていた。それほどまでに「麺と牛乳は合う」ので、是非ともやってみてほしい。
ただひとつだけ。
「スープがなくても美味しく食べられるよう深みのある味付けとし」と双日は言っているもようだが、オレらにとってはまだ薄い。
ケニアの人々は夕食時に濃い味の料理を食べるのが好きなので、もしも夜食にナラだと物足りなかったり腹が減る可能性があると感じた。
なのでオレ的な感想としては、ナラは昼メシにちょうどいい味付け……てな感じかなぁ。うまいけどね!
ケニアに行く機会があったら、ぜひともお土産に買って行くと良いと思うぞ。ではクワヘリ〜!
参考リンク:双日株式会社プレスリリース「双日、ケニアで即席麺の製造販売事業に参入」
執筆:チャオス(カンバ族)
超訳:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.
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