目まぐるしく変わる服の流行。昔に比べてファッション雑誌も減ってしまい、アラフォーにとっては服探しが難しくなっている。
さらに、長引いたコロナ禍で気づけば外に着ていく服も全然ない……ってわけで、服のサブスクレンタル「エアクロ」こと「エアークローゼット」に登録したのが今年の4月頃。
最初は企画で申し込んだけど、すっかり気に入って半年以上も自腹で継続している。春・夏・秋……とスリーシーズン経って感じたことを正直にまとめたい。
・ブランドセレクトオプションをつけて継続中
超ざっくり説明すると、「エアークローゼット」はスタイリストが選んだ3着の服(トップス2・ボトムス1)が送られてくるサービス。気に入った服は買取もできる。
当初は月額10800円で1ヶ月に何度も服が交換できる「スタンダードプラン」選択していた。
届いた服がちょっとコンサバだったので、特定のブランドの服だけを送ってくれる「ブランドセレクト」という有料オプションを付けてみたら自分の好みにピッタリだったので、現在は
月1回3着届くライトプラン(7800円)+ブランドオプション(6600円)=1万4400円
で継続している……という感じだ。ちなみに、以前計算してみたところ、1回で届いた服の総額は約4万5千円だった。
というわけで、半年続けて感じたメリット・デメリットを正直に伝えたい。
【メリット】
・服を買いに行く服がゲットできる
そもそも流行の服を買いに行きたくても、服を買いに行く服がない……という状態になることがある。ダサい服で店員さんに相手にされなかったらどうしよう……と震えるのがダサい人間あるあるだと思う。エアクロの場合、いまのトレンドの服がコーディネートされて届くので、とりあえず外に出られる服が届く。ファッション迷子にはありがたかった。
・自分じゃ買わない色やデザインの服が届く
何十年も「自分」をやってると、服選びも凝り固まってくる。これは似合わないとか、デザインが好みじゃないとか。そうすると似たような服ばかりになる。ところがエアークローゼットだと、自分じゃ選ばないような服がガンガン届く。
「こんなん誰が着るねん」みたいな派手な色に見えても、スタイリストのアドバイスを元に着てみると可愛かったり、人から褒められたりするので不思議。
あとは自分で買うときは着回しを考えて白・黒・ベージュ・紺・グレーみたいな無難な色を選びがちなところ、鮮やかな色が届くのでテンションがあがる。
・気に入った服は安くで買い取れる
これまでにレンタルで届いた服は21着ほどだと思うが、私は半年で4着を買い取っている。レンタル服はもともと10〜20%オフになのだが、割引クーポンが送られてきたり、月に何度もセールがあるので、うまくいくと45%オフくらいで買い取れることもある。
1ヶ月じっくり手持ちの服と合わせて着てみて、確実に気に入った服を安くで買えるのはありがたい。
・続けるほどコーデの精度が上がる
買い取った服もスタイリストに見えるらしく、次回以降は「前回買った〇〇にも似合うと思います」という形で、コーディネートしやすそうな服が届く。また、毎回フィードバックで感想を送るので、続けるほどコーデの精度が上る感じがする。
ちなみに、いい感じの服を選んでくれたスタイリストを再度指名することもできる(指名料550円)。
・デメリット
・返却から次の服が届くまでタイムラグがある
「エアークローゼット」の場合、レンタルした服の返却が確認されてから、スタイリストによる服選びが始まって、次の服が発送される……という流れになっている。そのため、間に3〜4日くらい「服が手元にない時期」が発生してしまう。
キャンペーンで会員が増加したり、悪天候で物流がストップすると1週間くらい間が開いてしまうこともある。その間は服がないので地味にこまる。
・送ってくれた3着「だけ」でオシャレになるわけではない
「えっ、3着も服届くのに!?」 と思われそうだが、3着「だけ」で完璧なコーデになるわけではない。手持ちの服に3着を投入することで着こなしのバリエーションを増やすのが目的かなあと思う。
今さら実はオシャレには小物が重要だってことに気づいて、私の場合はバッグや靴を買うことが増えた。
・送ってくれた服が気に入らないこともある
人が選んでくれた服なので、「とりあえず袖は通してみたけどやっぱり似合わなかった……」という服はどうしても出てくる。
そもそも、3着とも全部が好みにドンピシャってことは、なかなかない。そのあたりを許容できるかどうか……というのは重要かなと思う。
ちなみに、たまにSNSで「送られてきた服が気に食わなかった」と、ずっと文句言ってる人を見かけるんだけど、そういうこだわりが強い人には向いてないと思う。
・服を選ぶのが楽しくなった
とまあ、こんな感じである。ブランドの服が毎月3着、しかも人が選んでくれたものが届くというワクワク感が個人的には好きである。あと、新しい服で自信がつくのか、前よりも服を買いに行くことが増えたし、色んなテイストの服にチャレンジするようになった気がする。
ちなみに、アラフォーになると流行が一周回って自分が10代とか20代のときに流行ってたデザインとか、自分たちが若い頃は「ダサい」と思われてた服が復活するんだけど、そういうのって一番手を出しにくくないですか?
そういう復活系のデザインでも、似てるようで当時とシルエットや着こなしがアップデートされたりして、チャレンジできたりもする。少しだけファッション迷子から抜け出せたような気がする。
オシャレしたいけどもう糸口が見つからねえ……って人にはオススメです。
参考リンク:エアークローゼット
執筆:御花畑マリコ
Photo:RocketNews24.
▼私は帰省や旅行にエアクロの服を持っていって、帰る前にコンビニで返却して荷物を軽くすることもある
▼毎回、「こんな服が着たい」とリクエストができる