和食レストランといえば、サトフードサービスの「和食さと」、北海道生まれの「和食処とんでん」、すかいらーくの「夢庵」などが思い出される。
意外と忘れられがちなのが、関東で展開しているゼンショーホールディングスの「華屋与兵衛」。与兵衛は元々、スーパー「ライフ」の創業者清水信次氏が生み出したブランドだ。他のお店に比べると店舗数が少なく、馴染が薄い感は否めない。
そんな与兵衛で初めてランチしてみたら、斬新なメニュー構成にビックリした。オプションメニューは、そう来るのか!?
・華屋与兵衛のランチ
華屋与兵衛は2023年10月現在、関東に35店舗を展開している。最盛期には150を超える店舗が営業していたそうなのだが、コロナの影響で3分の1以下まで少なくなった。
幸い、私のうちの近くのお店はコロナを乗り越えて現在も営業している。実のところ近所でありながら、今まで利用したことがなく、この日が初めての入店だった。都市部のお店にも関わらず、座敷が設けられていて、なんだか落ち着くなあ。
メニューを見ると、丼・定食を中心に寿司やすき焼きまでオールジャンルの和食を提供している。ランチ時間にはヨソではあまり見ない、一風変わったセットを提供していた。
「双味セット」(税込1089円)は、2種の異なる丼を一緒に味わうことができるというもの。小うどんかみそ汁までついて来る。1000円で2丼+小うどんって、なかなか食わせに来てるな。
それよりも驚いたのは、麺メニューだ。
メニューの端に「うどん・そうめんとご一緒に!」と書かれている。+税込429円で、追加オプションが選べるそうなのだが……。
オプションのラインナップを見てみると。
小天丼……、わかる
小煮穴子丼……、わかる
小半熟卵天丼……、わかる
小天ぷらそば……
待て! 小天ぷらそば!?
後に続く、小真鯛ユッケ丼も小炙りトロサーモン丼もわかるけど、小天ぷらそば! 貴様、なぜここにおるんだ! 「うどん・そうめんとご一緒に!」と言ってるのに、なぜ麺類の貴様がここにおるんだ!
とはいえ、麺 × 麺の需要も無きにしもあらず。うどんもそばも一緒に食いたいときってあるやん?
ってことで、私は和風カレーうどん(税込979円)を注文した。
和風カレーうどんには小ごはんもついているんだぞ!
そしてオプションはコイツだ! 小天ぷらそば!!
ご覧ください、うどん × そば × ごはんの華麗なる共演を! カレーうどんだけにね(笑)。炭水化物三銃士といっても良いかもしれないな。
こんな組み合わせで注文できる和食レストランって、ほかにないだろう。
・うどん × そば × ごはん
まずは天そばの海老天を頂く。小とはいえ、立派な海老天が入っていてうれしいね。
カレーうどんの汁をすする。出汁がしっかりしていて、見た目よりもずっとあっさりしている。
そしてそばをズルリとすすりつつ……。
続けざまにうどんをズルリ。そばとうどんを行き来しながら、とことん麺を堪能した次第。いっそのこと、そうめんも注文した方がよかったかもなあ。
そして仕上げはカレーうどんの汁を垂らしてご飯も頂く。どれがメインでどれがおかずなんだかわからない状態。俳優の布陣が強すぎて、全員主役の映画を観てるみたいだ。忙しい忙しい……。
ゼンショーのなかでも比較的存在感薄目の華屋与兵衛。このほかにも品数豊富なので、和食が食いたくなったらオススメです。うどんとそばのマリアージュを楽しんで頂きたい。
・今回訪問した店舗の情報
店名 華屋与兵衛 高円寺店
住所 東京都杉並区梅里1-22-20
時間 10:30~23:00
参考リンク:華屋与兵衛
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
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