
福岡で生まれ育った記者にとって、馴染み深いお菓子のひとつが「チロリアン」だ。実家の居間の机の上には大体、チロリアンかもち吉のせんべいのどちらかが置いてあった気がする。
そんな訳で、生まれてこのかた中にクリームの入った筒状のお菓子と言えばチロリアン一択……だったのだが、ここにきて「チロリアン」のライバル的存在と出会ってしまった。
それは『フレンチパピロ』といって、チロリアン同様福岡が製造元であるもの。このふたつ、見目形がとにかくそっくりなのだ。
・チロリアンとフレンチパピロの違い
福岡県内でまさか、これほど酷似するお菓子が存在していただなんて。『フレンチパピロ』のパッケージだけは目にしたことがあるような気がしないではないが、福岡発祥とは知らなんだ。
30年以上認識せずに生きてきただなんて、福岡出身者として恥ずかしい限りだが、これを機に改めて『チロリアン』と『フレンチパピロ』とを見直してみたいと思う。
まずはお馴染み『チロリアン』だ。福岡空港にも専門店を構えており、まさに福岡の顔の一部。もとを辿れば店のはじまりは佐賀県のようだが1927年に福岡県の現・飯塚市に店を構え、次第に福岡市に進出。じわじわと福岡に根付いていく。
販売元の「千鳥饅頭総本舗」のサイトによると、チロリアンが生まれたのは1962年とのこと。以来、福岡を中心に各地で愛され続けている。
一方の『フレンチパピロ』の製造元である七尾製菓は、1957年に福岡県は北九州市で創業。そう、チロリアンは福岡市であるのに対してフレンチパピロは北九州市なのだ。
福岡で暮らしている人以外にはわかりにくいかもしれないが、福岡市と北九州市は別の国くらいの認識で良い。記者の故郷はちょうど福岡市と北九州市の間だ。
両方の文化がごちゃまぜになっている地域のため、どこかのタイミングで「うちはチロリアンでいこう」という選択があったのかもしれない。
それはさて置き。興味深いのは、フレンチパピロの製造開始年だ。公式サイトによれば、なんとチロリアンと同じ1962年。(一応)同郷で同級生ということになる。
・食べ比べてみた
両菓子の歴史は近くて遠いような、遠くて近いようなものであることがわかる。それでは、味はどうだろうか。
まずはチロリアンから開封してみよう。ちなみに現在記者が暮らしている地域ではチロリアンが手に入らないので、ネットで取り寄せたところ4本が箱詰めされたもので送料別324円だった。
冒頭にも書いた通り形はコロッとした円柱型で、中にクリームが入っている。味はバニラ・コーヒー・ストロベリー・チョコレートあたりが定番だろうか。
食べるとサクッと軽やかで優しい甘みのあるクッキー生地と、なめらかな舌触りと柔らかい味わいのクリームがぴったりと合う。美味しくて、個人的にはとても懐かしい味だ。
次にフレンチパピロを開けてみよう。今回記者は頂いたので正確な値段は分からないのだが、ネット購入した場合は大体80グラム入りのものが150円ちょっとするくらいのようだ。
袋を開けるとチロリアン同様甘い香りが広がるのだが、手にした感触は随分違う。形は大きな違いはないが、フレンチパピロの方がチロリアンよりも皮がパリッとしている。
食べてみるとそのパリッとさとは裏腹に生地がしっかり硬い。噛(か)むとバリボリっとして、歯ごたえが十分すぎるほどにあるのだ。え、想像の5倍くらい硬いやん……。
中のクリームは優しく、チロリアンよりはややフワッとしているように感じた。トータルバランスとしては、チロリアンよりやや軽め。ただし食べ応えは上、といったところだろうか。
この時はじめて、フレンチパピロを食べた記者がビックリしたことは言うまでもない。似たようなビジュアルをしていながらこれ程までに異なるものだなんて。
正直歯ごたえがある食べものが好きな記者は、フレンチパピロに揺さぶられた。30年以上チロリアンで育ってきた身として今さら心変わりなんて許されない気がしていたが、フレンチパピロ、アリアリのアリじゃないか。
そんなこんなの比較の結果、これからは実家の食卓にチロリアンとフレンチパピロを混ぜて置くよう提案してみようかなと、そんなことを思ったりした次第である。
参考リンク:千鳥饅頭総本舗、七尾製菓
執筆:K.Masami
Photo:Rocketnews24.
▼ややチロリアン(上)の方が太いかな?
K.Masami







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