冒頭からではあるが、まずは謝罪させていただきたい。ミスタードーナツさん、「どうせそこそこウマいんでしょ?」と舐めててすみませんでした! 新商品の『世界のスープ麺』はめっちゃウマかったです!!
そう、2023年10月4日から発売となった3種類の『世界のスープ麺』はいずれもかなりウマい。なんならそのうちの2つは「世界を狙えるのでは?」と思うほど、強烈なポテンシャルを秘めていると言い切ってしまおう。
・もともとウマいけど
元々、ミスドのラーメンこと飲茶は普通にウマい。例えばシンプルな「汁そば」はあっさりとしつつもコクがあり、少なくとも「1食損したな」とは思わないウマさ。無性に食べたくなるとは言わないが、一定のクオリティは確実に超えている。
その汁そばをベースに登場したのが『世界のスープ麺』で、味は「フカヒレスープ」「トムヤムクン」「ブイヤベース」の3種類を用意。価格はいずれもイートイン価格で693円だ。
先述のように、一定のウマさを期待できるミスドの飲茶だけに『世界のスープ麺』も外す可能性は高くあるまい。一方で、当初は突き抜けたウマさまでは期待していなかった。なにせミスドはドーナツ屋なのである。
……が、世界のスープ麺は「うそん!」と声が出るほどウマかった(1つは出なかったけど)。というわけで、以下で私が食べた順にそれぞれのレビューをご覧いただきたい。
・フカヒレスープ
そこそこだったのがフカヒレスープだ。味自体は全然悪くないし、タケノコときくらげのコリコリとした食感は好印象。「フカヒレどこ行った?」と思わなくもなかったが、まあ普通にウマい。ただ世界で戦うには相当な改良が必要だろう。
・ブイヤベース
もう、ビックリするくらいウマい! ハチャメチャにウマい!! とにかく魚介の旨味がギュギュっと詰まりまくっており、そこに野菜の優しい甘さが加わっている。エビやイカなどの具も食べ応えがあり、スープはほぼ完成し切っていた。最高。
・トムヤムクン
ブイヤベースで感動したのも束の間、トムヤムクンも負けず劣らずウマかった。しっかり酸味と辛味がある系のトムヤムクンで、ほどほどのココナッツも絶妙な塩梅。エビ・タケノコ・フクロ茸など、こちらも具は食べ応え十分だ。
ご覧のように、私が「世界で戦える」と感じたのは「ブイヤベース」と「トムヤムクン」の2種類。いまや本格的なラーメンを提供する店は日本以外にも数多くあるが「ブイヤベース」や「トムヤムクン」などの変化球系ラーメンならば、ワンチャンあるのではなかろうか?
ただし、麺に関しては改良が必須だと感じたこともお伝えしておきたい。ミスドは極細麺を使用しているので、伸びるのがとにかく早い。全然悪くはないのだが、ラーメンとして次なるステージを目指すなら麺の改良は避けて通れないハズだ。
……が、それを差し引いても「ブイヤベース」と「トムヤムクン」はめちゃめちゃウマかった。ミスドはドーナツを捨てて変化球系ラーメンで世界を目指すべき。そう感じさせるほ『世界のスープ麺』は秀逸だ。
参考リンク:ミスタードーナツ
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.