「MINECRAFT(マインクラフト)」。ブロックでできた世界で自分の思うままに物づくりや冒険をするゲームで、当サイトでも過去に何度か取り上げている。
そんなマインクラフト(以下マイクラ)は、世界で1番売れているゲームだということをご存じだろうか?
その抜群の知名度と物づくりをする特性を活かして、なんと教育にも活用されている。何なら教育版としてのソフトも販売されているようだ。
通常、教育版マイクラは学校の関係者でないとプレイできないのだが、一部の機能のみなら一般ユーザーでも使えるらしい。
普通のマイクラと一体どこが違うんだろう……? 実際にプレイして確かめてみることにした!
・教育版の世界
通常のマイクラで教育版を体験する方法は至って簡単。新しくワールドを作る際の設定画面で、チートをオンにして……
「Education Edition」をオンにするだけだ。なお、すでに作成したワールドではここの設定をいじれないので注意。
ということで、さっそく教育版の世界にやってきた。一見いつものマイクラと何も変わらないみたいに見えるけど、メニューを開いてみると……
なんかある~~~!!!!!!
アイテムの一覧に、ズラーッと元素記号が並んでいる!! 通常のマイクラでは絶対に見ない光景だ。勉強の香りがしてきた……!
それに伴って、化学物質に関連するツールも追加されている。
まずは「化合物作成器」。ここに元素を適切に配置すると、ポリエチレンや水などの化合物が出来あがる。
続いて「実験テーブル」。化合物作成機と似たシステムで、適切な元素や化合物を配置することで新たなアイテムを生み出せる。試しに適当な配置で作成してみたら……
_人人人人人人人_
> ボッ!!!!!!! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
派手に爆発が起こってゴミができた。化学実験は生半可な気持ちで行っちゃいけないってことですね……。
「元素構成器」はスライダーを動かしてオリジナルの元素を作れたり、元素の陽子・中性子・電子の様子を観察したりできる。
「物質還元器」ではアイテムを元素に分解できるぞ。身近なものがどんな元素で出来ているかも調べられる。
・遊んでみた
──とこんな感じで、様々な化学物質や化合物が登場するマイクラ教育版。なんとこれらを使えば、オリジナルでは登場しないアイテムも作れるらしい。
試しにその中からいくつかを作ってみることにした。まずは炭素を10個、水素を20個配置して「ポリエチレン」を作る。
続いて化合物作成器で炭素を8個、水素を7個、窒素を3個、酸素を2つ配置して「ルミノール」を作る。
最後に水素を2個、酸素を2個配置して「過酸化水素水」を作成。
そうしたら、オリジナルでも登場する様々なアイテムを作れる「作業台」に……
それぞれの材料をこんなふうに配置する。真ん中には好きな色の「染料」を入れよう。すると……
ケミカルライトできた!!
暗い外に出て使用してみる。
おぉ~、光ってる~! 点灯するまで「パキパキ」と音がするのが実にリアルだ。
これさえあれば、マイクラの世界でもライブ会場気分を味わえるぞ。なお、現実世界のケミカルライトと同じように一定時間が経つと使えなくなってしまうので注意。
別のアイテムも作ってみよう。化合物作成器に水素を5個、炭素を8個配置して「ラテックス」を作る。
作業台へ移動し、ラテックスを6個、ヘリウムを1個、手綱を1個、好きな色の染料をこのように配置。すると……
風船できた!!
この風船は、敵対してこない一部の生き物につけることができるみたいだ。試しにそのへんにいたニワトリにつけてみると……
爆速で空へと飛び立ってしまった。思ったより浮遊力が強いぞ、この風船……!?
全身が鉄で出来ていて重たい「アイアンゴーレム」にもつけてみたのだが、さすがにこのつよつよ風船でも浮くことはなかった。芸が細かい。
・楽しく勉強できる
マイクラは本当に自由度の高いゲームだと思っていたけれど、まさかこんなに本格的な化学実験まで出来てしまうとは。
これなら、いつものゲームをプレイしている感覚で楽しく勉強ができるんじゃないかな。こういうの、マジで学生時代に欲しかった……!
ちなみに、純粋な教育版では今回触れた機能の他にも先生が生徒の居場所を把握する機能があったり、授業で活用できる作成済みのワールドが配布されていたりする。
中には化学以外の勉強で活用している学校もあるようだ。読者の中に教育関係者の方がいたら、是非ツールの1つとして検討してみてはいかがだろうか。
参考リンク:MINECRAFT
執筆:うどん粉
ScreenShot:MINECRAFT(Nintendo switch)