ロケットニュース24

【衝撃】立ち食いそばマニアがはま寿司の『鴨そば』を食べた結果 → マニア「そばの概念を超えている」

2023年9月2日

突然だが、皆さんははま寿司のメニューにそばがあることをご存知だろうか。くら寿司、スシロー、はま寿司、かっぱ寿司の4つをまとめて「4大回転寿司」と呼んだりするが、実はそばがあるのははま寿司だけなのである

その事実に気づいたのは、はま寿司秋葉原店でのこと。タッチパネルの片隅にひっそりとあるだけのこのメニュー。多分、普通の人だったら「ふーん」で終わることだと思う。あくまで寿司屋だし注文したことがない人も多いのではないだろうか。

・立ち食いそば屋300店以上を回った人

だが、私(中澤)は、北は北海道から南は屋久島まで、ウマイそば屋を求めて色んな町を放浪する『立ち食いそば放浪記』を連載してきたそば好き。回った店は300店以上に上るため、そば経験値はある方だと思う。というわけで、4大回転寿司唯一のそばの真相が気になったわけだ。

・ラインナップ

改めて、タッチパネルを確認してみると、2023年8月30日現在、ラインナップされているそばメニューは「鴨そば(税込み319円)」と「えびの天ぷらそば(税込み319円)」、そして「えび天鴨そば(税込み429円)」の3つ。かけでもきつねでもかき揚げでもなく、えび天そばと鴨そば

・食べてみた

えび天そばも鴨そばも王道からは少し外れるラインナップだ。たった2つのメニューがこれという点が引っかかる。とは言え、所詮は回転寿司チェーンのサイドメニューのそば。ウマかったとしても「それなり」だろう。ああ、当たり障りないねってくらいの。ところが、鴨そばを食べてみたところ……

つゆが独特だ。甘みが強く、とてもコク深い。出汁の味さえ越えてくる深い甘辛さは、鴨とありえないくらい噛み合っている。口の中で鴨肉の旨みが甘辛いつゆに乗って広がっていくようだ。その上で少しだけ添えられた柚子の香りが肉の味をさらに引き立てている。

・そばと言うより

その味は、そばと言うより、完全にそばが入った煮物。例えるなら、2日目の煮物に母ちゃんがそばを入れたような味だ。ゆえに、頭で考えるより先に本能がこう言った。「めちゃくちゃウマイ」と。

タッチパネルによるとそばは乱切りの二八そばであることが推されているが、そんなの関係ねえ。母ちゃんには誰も勝てないのである。

もしも、そば屋であったなら、ここまで煮物汁には振り切れなかったに違いない。そういう意味ではま寿司の鴨そばはそばの概念を超えていると言える

・鴨そばの奇跡

なお、鴨そばがウマすぎたため「えび天鴨そば」も食べてみたのだが、こちらはえび天が雑味に感じた。えび天だと出汁感がもの足りない。逆に言うと、はま寿司のそばの中でも、鴨そばは奇跡が起きていると言えるだろう


分量は税込み319円のそれだが、他の回転寿司の麺類を考えても、319円でこの味は相当コスパが良い。はま寿司にこんな秘密兵器があろうとは。私のようにノーマークだった人はぜひ1度食べてみてくれ。

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

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