今や日本の国民食となったラーメン。その多岐にわたるジャンルは「〇〇系ラーメン」と称され、「家系」「二郎系」「背脂チャッチャ系」「〇〇インスパイア系」など、今や把握するだけでも困難である。
その中で、あなたは ”セメント系ラーメン” というジャンルがあるのは、ご存じだろうか? 初めて聞いた人は「いや、食べ物でセメントって……」と、異常に硬い何かを想像したのではないだろうか? 私(耕平)も、つい最近初めてこの言葉を聞いて、軽く脳がバグった。
そこでネットで検索していたところ、この猛暑にピッタリの辛味が強そうな商品を発見した。その名も『赤豚セメントラーメン』。いったい”セメント系” とは、どんなジャンルなのか? まだ食べたことがない人へ、その全貌をお伝えしよう!
・これが「セメント」?
この『赤豚セメントラーメン』は、京都にある「麺屋 極鶏(ごっけい)」というお店が提供しているオンライン限定の商品だ。同店では「超濃厚肉濁鶏白湯」という、超濃厚のドロドロ感が味わえる鶏ベースのスープを使っている「赤だくラーメン」という、厳選した唐辛子を器いっぱいに振りかけた、人気の旨辛ラーメンがあるらしい。
それを豚ベースのスープで、同じレベルのドロドロ感を再現したのが、『赤豚セメントラーメン』とのことだ。ゆえに ”セメント系” とは、もはやスープと呼んでいいかわからないくらいのドロドロスープを使用したラーメンのことだ。
注文して3日後、商品が到着。
中身を取り出すと、スープ、麺、醤油ダレ、特製唐辛子が入っている。
そして作り方もこだわりが凄い。
スープを入れる際の袋を振る回数の指定や、「白ネギは絶対にトッピングして欲しいです!!」など、オンライン販売でも確実に美味く食べてもらいたいという熱意が感じられる。
・調理開始
それでは、調理を始めていこう。まずは「セメント」を称するスープの温めから入る。その時間はなんと20分!
やはりセメントを解凍するとなると、そのくらいの時間がかかるのか……カップ麺では考えられないレベルの時間を要する。ただ美味いラーメンを食べたい! の一心でここは我慢だ。
その間に「絶対にトッピングして欲しい!!」と激推しの白ネギをカットする。
【必ず5mm幅の輪切り】
と、「これだけは絶対に守れ!」と言わんばかりの熱意に素直に従う。
白ネギを切り終わり……
セメントを溶かし終わり、麺を茹でる。
器に醤油ダレを入れて……
そこに ”セメント” こと超ドロドロスープを入れて……
茹で上がった麺を入れて……
特製唐辛子を満遍なく振りかけて……
5mm幅に切った白ネギを乗せて……
完成!
・実食
いよいよ実食に移る。もう見た目から辛そうだが、最初のインパクトはいかに……?
辛っ!
見た目通り、辛かった。ただこれは特製唐辛子がかかっている表面部分を食べただけ。本来のこのメニューの味ではない。事実、超ドロドロの「セメント系スープ」は味わっていない。
そこでセメント系スープ、醤油ダレと混ぜて食べてみると……
うめぇ〜!!!
辛味が緩和されて、醤油ダレと超ドロドロ系のスープが麺に絡むことで絶妙なハーモニーを生み出している。イメージとしては、混ぜ麺にスープのとろみが加わった食感だ。
具は白ネギしかないが、これだけでも十分美味い。麺を食べ終わると、とてもスープとは言い難いドロドロとした液体だけが残る。
そして、アッという間に完食。
自宅で手軽に作れる通販のラーメンで、このクオリティは恐れ入った。そして ”セメント系ラーメン” というものを十分に堪能できた。色々と調べていくと、”セメント系” と呼ばれるジャンルの中でも、細かく分かれているみたいなので、今度は店舗に足を運んで味わってみようと思う。
参考リンク:麺屋 豚セメント オンラインショップ
執筆:耕平
Photo:RocketNews24.
▼届いた段ボールを開けると中身はこんな感じで入っている
▼白ネギは必須だ
▼賞味期限は30日だが、早めに食べるのがオススメらしい。
▼一度ぜひ食べてみてほしい!