暑すぎる。もうコレは梅雨っていうか、真夏だ。身体が “涼” を求めている!! そんなことを考えながらバイクに乗っていたら「冷やし焼き芋」と書かれたのぼりが目に入った。
「かき氷でもアイスでもゼリーでもなく、冷やし焼き芋?」
疑問を抱きつつも試しに買ってみた結果、絶品スイーツと出会ってしまったのでご報告しよう!!
・焼き芋スイーツの自動販売機
焼き芋のスイーツを販売していたのは製菓店 季の福が運営している自動販売機。筐体(きょうたい)は当サイトでもおなじみのど冷えもん。つまり、冷凍したスイーツを販売しているというわけだ。
筆者が立ち寄ったのは三重県名張市の自販機だが、ほかにも三重県と奈良県を中心に複数の店舗や自販機があるようだ。
工場直送という冷凍スイーツは、単品で240~500円と 手に取りやすい価格。
クレームブリュレやアイス、大学芋など思っていたよりも種類が多くて悩んでいると、『福の詰合せ』という名前のセット商品を発見した。
5種類も入って1000円、しかもバラバラで買うより200円もお得だと!?
これっきゃないぜ~! ってことで、即購入させてもらった。
お得と言うからには業務的な包装を想像していたが、予想に反して可愛らしい赤い不織布の風呂敷包みで持ち帰り用のビニール袋まで付属している。ちょっとした手土産にも喜ばれそうな雰囲気で、これは味にも期待できそうだぞ!
支払いは現金で、1000円札または硬貨のみ。保冷剤は付いていないので、遠方の方は保冷バッグも持ってきた方が良さそうだ。
・お芋のスイーツがたっぷり!
持ち帰って赤い風呂敷を開けると、中身はこんな感じ。
・生スイートポテト
・お芋プリン
・焼き芋
・バスクチーズケーキ
・サーターアンダギー
先にお伝えしておくと、ハズレなしでどれもがめちゃめちゃ美味しかった。それぞれの感想をお伝えするとこんな感じだ。
・生スイートポテト
「生」という名称がピッタリな、カスタードクリームのように柔らかい食感のスイートポテト。
口に入れると舌の上でとろけ、さつまいもの優しい甘さと生クリームのようなコクがたまらなく美味しく、濃厚で満足感も高い。舐め取るような勢いで食べ進めてしまい、一瞬でなくなった。次も絶対買う。
・お芋プリン
紫芋をふんだんに使ったプリン。
舌触りはザラザラとしていて、プリンというイメージ以上にたくさん紫芋が使われている気配がある。クリームなどがのっていないシンプルな構成で芋の甘みを存分に楽しめる一方、サッパリとした食べごたえも魅力。
付属のソースがみたらし団子のような甘じょっぱさで美味しかった。
・焼き芋
紅はるかの焼き芋。温めても食べられるそうだが、筆者は冷蔵庫で冷やしていただいた。
持つだけで形が変わるほどに柔らかく、蜜が大量に滲み出ている。極限まで芋の甘さが引き出されていて、とにかく柔らかくて美味しい! 完全にスイーツとして完成していた。
どうやって焼いたらこんなにジューシーに仕上がるんだろうか? これまで食べた焼き芋のベストを一瞬でもぎ取っていったし、美味し過ぎて一瞬で食べ終わった。
・バスクチーズケーキ
こっくりとした質感で、食べごたえは満点。しっとりとした生地がさつまいもの柔らかな甘さで満たされている。
なんて言ったらいいんだろう……こんなにホッコリ幸せになれるチーズケーキが自販機で買えるのは革命的じゃなかろうか。濃厚なのにチーズケーキにありがちなしつこさは一切なく、後味にまでしっかり芋が感じられて良い。
・サーターアンダギー
ドーナツというよりは、クッキーのような食感。サーターアンダギーといえばこぶし大で口の中の水分を全部持っていくイメージがあったが、二口くらいで食べられる程よいサイズなのが嬉しい。
芋の気配は薄めだが、お腹の満足度は非常に高かった。
以上5点セットで税込1000円。
量的に大満足したのはもちろん、クオリティも文句のつけようがないほどに高い。特に生スイートポテト、バスクチーズケーキ、焼き芋に関しては明日にでももう一度食べたいほど絶品であった。
調べたところによると、季の福では焼き芋スイーツ以外にもフルーツ大福を作っているらしい。伊勢にはフルーツ大福専用の自動販売機があるらしいので、今度買いに行ってみようかしら?
参考リンク:Instagram @kinofukumie(季の福公式)
執筆:高木はるか
Photo:RocketNews24.
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