先日コージコーナーの前を通りがかったら、気になる商品が目にとまった。1つ496円の「チョコミントケーキ」だ。普通ならスルーする商品だが、目にとまった理由はケーキの横に出ていたポップにある。
「好きなだけ♪ 追いミント」と書かれているのだ。私はコージーコーナーに対し、あまりネタじみた冒険や遊びをしないイメージを抱いている。
へぇ、コージーコーナーもこういうことやるのか。せやかて、何だかんだで常識的なミント力(ぢから)で終わってるパターンちゃうんか? そう思ったが、とりあえず試してみたのである。
・コージーコーナー
ちなみにこの「チョコミントケーキ」。PR Timesによると5月9日から販売されており、6月30日頃で終わるらしい。この記事を書いているのは6月29日の夜ゆえ、公開時にはとうに販売が終わっていてもおかしくない点に注意してくれ。ではいってみよう。
こちらがゲットしてきた「チョコミントケーキ」。
まあ
わりと普通って感じ。ミントのゼリー的なものが入っているところにGINZA☆を感じる。
食べてみると、ケーキゆえにアイスやドリンクのような物理的な低温に頼ったクール感は無い(冷やせば生じるだろうが)が、ケーキに実装されているミントフレーバーそのものの、クール感は中々に強めな方だと思う。
暑い中持ち帰ってきてぬるくなった状態で食べてもそこそこのパワーを感じる。これはチョコミントのケーキ業界では少数派ではなかろうか。私は個人的に、ケーキになるとどこもパワーが落ちがちだと思っている。
・ソース
本商品の本番はここからだ。そう、例の「追いミント」用のソースである。
ケーキ1個につき1袋つくというこちら。今のところは “ちょっと良いけどまぁまぁ普通” といった感じの評価。しかし、このソースのパワー次第ではいくらでも高みを目指せるはずだ。
ソースを投入。
色は抹茶ソースみたいな感じ。京都の四条通沿いの抹茶屋の抹茶ソースを全部こいつに入れ替えてやったら面白そう。ミント的な香りは特にしない。やっぱりミント力はたいしたことないのかもしれない。
食べてみると……おっ? 思っていたより、こいつはデキるぞ?
香りはそんなにしなかったが、ミントフレーバーはそこそこ濃厚だ! イイ感じの苦味とミント味が舌を刺す。これは分かっている味付け。しかし、やはりどこかタガを外し切れていない感がある。
ミントソースの味付けや濃度は良いのだが、1袋の分量に日和った感があるのだ。これくらいにしておいた方がいいかな……みたいな弱腰ムーヴがあったのではなかろうか?
まあ良くも悪くもコージーコーナーらしくはある。絶対に変なものは出さないみたいなそういうね。しかしこの手のジャンルでガチるなら、あらゆるセーフティは捨て去らなければならない。
ミントと唐辛子は、常識人から “こんなの狂ったヤツしか食わないだろ” 的な判断が出るくらい盛っていいのだ。
・2袋目
さて、実はここに2袋目のソースがある。ケーキは2個買って、別々に箱詰めしてもらっていたのである。
私の住む埼玉の場末は道路もろくに舗装されていないエリアが多く、プリンやケーキなどは往々にしてシェイクされてしまいがち。
綺麗な状態で持ち帰るには、複数を別に包装してもらって全滅のリスクを下げるのが常識なのだ。そして案の定、荒れた過酷な道を進んでいた際に片方は駄目になってしまったというわけ。
片方のケーキはぐちゃぐちゃになってしまったが、ソースは無事。これを、すでに1袋分のソースがかかっているケーキに投下!
発生するミントだまり。
食べると……
……
……
……
……
_人人人人人人人人人_
> 限 界 突 破 <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
これだッ!! これこそ今期No.1ミント力!!! 舌を破壊し脳をシェイクする圧倒的ミント濃度。どう考えても万人向けではないが、しかしそもそもすでにミント味のケーキに「追いミント」を求めるようなヤツの味覚は、とうの昔に “万人” のカテゴリーから漏れている。
「追いミント」とはそういう層に響くワードではなかろうか。であるならば、そんな商品は狂ったように盛って良いと思うのだ。実際に2袋目のミントソースでミント漬けになった状態のケーキは、私にとって大いに満足のいくものだった。
ということで今年はもう終売しそうだが、また来年もやるならソースの量を倍にするか、同じ量でもミント力は2倍くらいで出たら、たぶんチョコミント業界で今年以上の高みを目指せると思う。
参考リンク:コージーコーナー、PR TIMES
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.
▼駄目になってしまった1個目。