【物議】ポケモンGOフェスト2023大阪における「チケット持ってない人は会場に来ないでくれ問題」について / 通信障害の原因とナイアンティックへの要望

やあ、ポケモンGOトレーナーのみんな！　早くもスマホが熱々になっているかな？　全然知らなかったんだけど、iPhoneってある程度の温度に達すると勝手に画面が暗くなるんだって！　みんなが知りたい「熱々スマホ対策グッズ」は、ブツが届き次第お届けする予定だ。

さて、あなたはいまTwitterを中心に物議を醸している『ポケモンGOフェスト2023大阪』での「チケット持ってない人は会場に来ないでくれ問題」をご存じだろうか？　そのど真ん中、渦中オブ渦中にいるのが何を隠そう私、P.K.サンジュンである──。

・通信障害の懸念

かねてから申し上げている通り、ポケモンGO最大の敵は「雨」である。どんなにいいロケーションでも、ドシャ降りの雨じゃポケ活どころの話じゃねえ！　ドラゴンボールで例えるならば、雨は悟空に対するフリーザくらいの超強敵ではあるハズだ。

一方で「通信障害」もポケモンGOにおける最大の敵の1人である。コミュデイは当然として、GOフェス規模のビッグイベントで起きる通信障害はシャレにならん!!　こちらもドラゴンボールで例えると「鳥山明先生を襲う理不尽な病魔」と言ったところだろう。

厄介なのは当然「通信障害」の方で、トレーナーとして特に手の打ちようがないのがツラいところ。市街地であれば移動も有効な手段であるが、例えば「公園内」などとエリアが限定されているとただ黙って不毛な時間をやり過ごすしかない。

さて、私がTwitterなどでちょいちょい「チケットを持っていないトレーナーは公園に来ないでくれ」と発信しているのだが、140文字だと全ての意図を伝えきることは困難だ。それでも都度都度説明を心掛けてはいるものの「こんにゃろうめ！」的な反応も少なくない。

というわけで、この記事を通じて私が「チケットを持っていないトレーナーは公園に来ないでくれ」と発信している意図と、その対象者を明確にしておこうと思う。異論があることは百も承知であるが、最大限に丁寧な説明を心掛けるので、まずは以下をご一読いただきたい。

・動機はラスベガスでの通信障害

そもそもビッグイベントと通信障害は、ある意味でセットのようなものである。昨年の札幌でも2日目の土曜日に通信障害が起きているし、韓国・コヤンでも初日の開始1時間ほど通信障害が発生した。なんなら昔のコミュデイは “通信障害ありき” だったと考えてもいいだろう。ダンバルのときはヒドかったなぁ。

で、これまで多くのイベントに参加してきた私が「過去最悪の通信障害」だと考えているのが、今年2月にラスベガスで開催された「ホウエンツアー」での障害だ。開始直後からおよそ4時間にわたる通信障害は地獄オブ地獄。会場全域がダークサイドに陥っていた。

結局、開催時間は延長されたものの「公園内は最後まで挙動が怪しかった」というのが正直なところ。そしてこの日、公式Twitterが障害の原因として挙げたのが「チケットを持ってないトレーナーが会場に押し寄せた」という理由である。

その数は1万7000人で、その日の目玉「ゲンシカイオーガ」と「ゲンシグラードン」を目当てに会場を訪れたのだろう。ただし、個人的には押し寄せた人たちに1ミリも悪感情は持ち合わせていない。なぜなら通信障害の理由が「チケットを持ってないトレーナーが会場に来たから」と発表されたのは、その日が初めてだったからである。

アメリカ在住の知人によれば、ロスからラスベガスまでは車でも5時間ほどで「こっちじゃ軽いドライブの範疇」とのこと。「チケット持ってないけど行っちゃう？」「ゲンシレイドやれたラッキーだぜ！」くらいのノリでやってきたのだろう。

だがしかし、繰り返しになるが通信障害の理由として「チケットを持ってないトレーナーの来場」と公式発表があったのはラスベガスが初。なので私は「予測できなかったんならしゃーない」と考えている。そしてGOフェス大阪は、ラスベガス以来初のビッグイベントだ。

日本ではラスベガスで障害があったことなど知らない人がほとんどであろう。それを知ってもらうためにも、私は「チケットを持っていないトレーナーは公園に来ないでくれ」と発信しているのである。チケットを持ってないトレーナーの来場が通信障害の原因になり得ることをどうか知って欲しい。

・誰に対して言ってるのか？

GOフェス大阪の会場「万博記念公園」は公共の公園である。園内には「国立民族学博物館」や「迎賓館」などがあり、子供向けの施設もかなり多い。そして当日はチケットをお持ちでなくても、入園料さえ払えば物理的な入場は可能だ（ゲームの内容はもちろん違う）。

そして「万博記念公園」にお邪魔するのは、我々ポケモンGOトレーナーのほうである。なので「一般人でもポケモンGOのチケットを持ってないヤツは来るな！」などと一言も言っていないし、そんなに自分がエラいとは思っていない。というか、俺何様だよ。

また、現時点では不確定ではあるが、公園内にピカチュウがやって来るならピカチュウに会いにお子さまを連れた親御さんが遊びに来るのはもちろんいいだろう。私が「来ないで欲しい」と言っている対象は「チケットを持ってないポケモンGOトレーナー」だけだ。

「売り切れてたから仕方ない」という言い分も多いようだが、先行発売を含め6日間の猶予があったことは紛れもない事実。6日間が長いか短いかは個人の価値観によるが、個人的には「1日2日ならわかるけど6日間もあったのでは？」と思うがいかがだろうか？

すでにチケットをお持ちでない方は「メガレックウザのメガエナジーは獲得できない」と発表されているが、それでも「レックウザだけでもやりたい！」という人は市街地でのレイドに参加していただくよう切にお願いする。しつこいようだが、ラスベガスではチケット未所持者1万7000人の来場が地獄の通信障害を引き起こしたのである。

なお「交換は？」という意見もたくさん頂戴したのでお答えしておくが、実は私も去年の札幌で交換のためにチケットを持っていない日に会場を訪れた。そのときは交換だけ済ませて会場を去ったが、今なら交換のとき以外は電源も切っておく。ラスベガスの件を知った後だからである。

・誰のために言っているのか？

この件を発信して以来「自分勝手なやつめ！」という意見を多く頂戴したが、実は私はそれがピンと来ていなかった。というのも、私は金曜午前の参加なので「チケット未所持者の来場」による通信障害のリスクは限りなく低いからだ。

過去のビッグイベントを体験している方ならお分かりかと思うが、やはり金曜日は平日なので土日と比べると極端に参加者が少なく、なんなら “スカスカ” と申し上げてもいいだろう。なので私はこの件について「自分のために言っている」という意識はこれっぽっちもない。

では誰のために言っているかといえば「GOフェスを楽しみにしている全ての人たち」のためである。GOフェスはポケモンGO最大のビッグイベントであり、今からGOフェスを心待ちにしているトレーナーは世界中に大勢いらっしゃるハズだ。

その人たちにラスベガスのような悪夢は味わってほしくない、動機はこれだけである。私は東京から出かけるが、東京なんて近いもの。それよりは海を越えてやってくる「海外のトレーナー」にGOフェスを思う存分楽しんで欲しいという気持ちは結構強い。

再三お伝えするが、GOフェス大阪はラスベガス以来のビッグイベントである。もしチケットをお持ちでないトレーナーが大勢押し寄せ通信障害が起きたとしたら、私は日本在住のトレーナーとして恥ずかしくなってしまう。「なんだよ、日本のトレーナー浅ましいな」などと思われるのは超心外だ。

私はポケモンGOはトレーナー全員が紡いでいくゲームだと本気で思っている。なので申し訳ないがチケットをお持ちでない方には「今回は遠慮してよ～」と考えている次第だ。雰囲気だけでも感じたい気持ちはとてもわかるが、だったらチケットを買って欲しかった……！　お近くにお住まいなら尚更……!!

・最後にナイアンティック様へ

この情報を発信したとき、真っ先にやって来るのが「通信障害はナイアンの責任」「ナイアンに言え」というもの。確かに通信障害の責任がナイアンティックにあることは否定しないが、チケット未所持者の通信まで想定しろというのは酷ではなかろうか？　なぜならGOフェス大阪は、チケット購入者向けのイベントだからだ（ポケモンGOは違うよ☆）。

もちろん通信はカツカツではなく多めに確保しているだろうし、それ以外のトラフィック対策も過去イチ気合いを入れて頑張っていると信じている。ただ、万が一のことを想定し、ラスベガスの際に発表していた以下の内容くらいはツイートしてもイイと思う。

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「日曜日のチケット所有者と日曜日の追加日アドオンをお持ちのトレーナーがスムーズにイベントを開催できるよう、ポケモンGOツアー ホウエンラスベガスのチケットをお持ちでないトレーナーの皆様には、明日のパークへの参加をご遠慮いただきますようお願いいたします」（英語版公式Twitterから翻訳）

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GOフェスを心待ちにしているトレーナーは本当に多い。そのぶん大阪で通信障害が発生してしまったら、マスター・ヨーダですら闇落ちは時間の問題であろう。私調べでは「公式が言うなら行かない」という人はかなり多い。

なので、1度でいいから開催前に “お願い程度のメッセージ” を発信されたらいかがだろうか？　というか「お前（サンジュン）が言うな」的に捉える方も少なからずいらっしゃるようなので。

・誰も触れたがらないけれど

ここまで長々と書いてきたが「チケット持ってない人は来ないでくれ」と言えば、誰が発信しようと感じが悪いことはわかり切っている。誰も触れたがらないお題であり、声高に「ナイアンしっかりしろ！」と言っておくのが1番楽なのだろう。

ただ私は好感度など一切気にしないし、ナイアンティックのせいにしておけば全てが解決すると信じる空想家でもない。私はリアリストであり、ポケモンGOはトレーナー全員が紡いでいくゲームだと思っている。

その中で「チケット未所持者の来場が通信障害を引き起こした」という事実に基づき、私なりに正しいと思うことを今後も発信していくつもりだ。この記事を最後にこの件には触れないが、通信障害の可能性を知ったトレーナー1人1人の善意ある行動を私は信じている。そういうところはロマンチストなのよ。それではトレーナー諸君の健闘を祈る！

参照元：ポケモンGO公式Twitter（英語）
執筆：P.K.サンジュン
Photo：c2023 Niantic, Inc. c2023 Pokemon. c1995-2023 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc.
ScreenShot：ポケモンGO （iOS）