ロケットニュース24

【謝罪】公園で巣を守るカラスに襲われたので、翌日カラスに謝ってきた

2023年5月26日

カラスに襲われた。職場近くの公園を歩いていたら、いきなり背後から飛んできて頭を蹴られたのである。勘違いかと思い、気にせず歩いていたら今度は2羽による攻撃。1羽に後頭部を攻撃され、もう1羽はバサバサッと威嚇しながら顔の真横を通り過ぎて行く……!!

これはヤバい! マジで狙われている! 怖い! と思い、そのまま会社まで猛ダッシュ。どうやらカラスは5〜7月の子育て時期に攻撃的になるらしい。巣から人を遠ざける意味があるのだとか。

さっそく注意喚起の意味も込めて、編集部で「カラスに襲われました」と情報共有したところ、アホな上司から「カラスに “巣は見てません、勘違いです。すみませんでした” と謝った方がいいんじゃない?」と助言され……翌日ふたたび公園に行くことになってしまった。

・カラスに謝りたい

カラスは先述した子育てシーズンに卵を産み、ひなが巣立ってからはしばらく親元で飛ぶ練習をするという。そこに人が近づくと、ひなを守るために親カラスが攻撃してくるそうだ。実際、通行人がカラスに威嚇・攻撃される被害が全国各地で相次いでいる。

しかし私は言うまでもなく、カラスの巣に興味などない。ただ日比谷鉄棒倶楽部に刺激を受けて仕事前にトレーニングをしようと思っただけだ。健全な気持ちで公園に行ったらいきなりカラスの襲撃……ってマジでなんなんだよ。

とはいえ、カラスさんの事情も考えずに勝手に公園に立ち入ってしまったのは申し訳ない。GO羽鳥編集長から「カラスはトモダチ」と書かれたヘルメットを受け取り、ちゃんと謝罪することにした。

ちなみに、私がなぜ学ランを着用しているのかと言うと「カラスは派手な色の服を狙う」らしいから。上下真っ黒の学ランを着ておけば襲撃されることはないはず。さらに頭を守るためにヘルメット、目を守るためにサングラス、手を守るために軍手……とフル装備である。

さらに言うと、カラスから襲われる人の特徴は「キラキラしたものを持っている」「巣を見ている」「カラスをいじめたことがある」といった感じ。また、過去にカラスをいじめた人と服装や顔が似ていても襲撃されるらしい……だとしたら辛すぎる。誰がいじめたんだよ。



・公園へ

とにかくカラスに襲われた公園にやって来ました。昨日「もう二度と来ない」と決意したのに翌日に来ることになるとは……しかし謝るなら早い方がいいだろう。


いざ公園内へ……


ガーッ、ガーッ、ガーッ


現れた……!!


昨日のカラスだ。公園利用者は数人いたが、私が現れるや否やガーガーと鳴き出した。完全にバトルモード、迫力十分である……もしかしたらマジで、私に似た何者かが過去にカラスをいじめていたのかもしれない。ふざけんなよそいつ。


いつの間にか2羽に。怖い。でもここは勇気を出して……


カラスさん


…………


すみませんでしたァァアア!


私が巣を見てしまったのか、私に似た人が過去にカラスさんをいじめてしまったのか分かりませんが……とにかく本当にすみませんでしたァァアアアアア!


…………


…………



・カラス対策

私の気持ちが伝わったかどうか分からないが、その後カラスに襲われることはなかった。一応、今後のためにカラス対策を紹介しておくと、両手を上げてバンザイのポーズをするか……


帽子や傘、カバンなどで頭を守るといいらしい。

カラスの声、とくにガーガー濁った声が聞こえた時はバトルモードとのことなので、危ない時はバンザイしよう。反撃するのは絶対にNG。記事のマネもしないように(そんな人はいないと思うけど)。というわけで、新宿の公園からお届けしました!


参考リンク:旭川市「カラスの威嚇行動から身を守る」
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]

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