栃木県佐野市といえば「佐野ラーメン」で有名だ。週末になると観光ガイドブックに載っているような有名店は行列の嵐。駐車場には県外ナンバーの車がズラリと並ぶのだが……果たして、地元の方も同じように行列店に並んでいるだろうか。

そんな疑問を佐野市から来た光回線の工事業者の方に尋ねたところ「あ、もちろん僕は別のお店に行きますね。僕のお気に入りは……」と、テンポよくオススメ店を教えてもらったので行ってみることに。平日・土曜日限定のランチセットを食べてきました!

・業者おすすめの佐野ラーメン

佐野ラーメンの特徴は「美味しい水でつくるあっさりとした醤油スープ」と「青竹で打った不揃いのちぢれ麺」だという。お店によっては、青竹をひざに挟んでグイグイと圧をかけて練り込んでいく “麺打ち” を見学できるらしい。観光客のウケも良さそうだ。

さて、業者の方が教えてくれたのは「おやじの店3号店」というラーメン店。3号店というくらいだから1号店や2号店もあるのかもしれない。しかし業者の方は「3号店のランチが好き」とのことだった。3号店というのがツウっぽい。

県道から一本入ったのどかな景色の中に3号店はあった。駐車場はかなり広いようだが、だいぶ埋まっている様子。なんだかんだ言って人気なのだろう。

平日の12時30分過ぎ、店内は作業着姿の方で賑わっていた。カウンター上のメニューを眺める。ランチセットは……

「マグロぶつ切りセット」「目玉焼きセット」「カレーセット」「もつ煮セット」など、かなり個性豊かなラインアップ。忙しいのか待っていても店員さんが来なかったので、カウンター奥の店員さんに直接「もつ煮セット(1000円)」を注文した。



・もつ煮セット

混んでいるにもかかわらず、5分も待たずにセットがやってきた。ラーメン、ご飯、もつ煮、たくあん。けっこうボリューミーな内容である。さっそくラーメンからいただきます。

きれいに澄んだ醤油スープに浮かぶ大きなチャーシュー。なかなかインパクトのある見た目だ。スープを口に含むと鶏ガラの風味が広がる。決して薄くない。チャーシューの旨味も溶け込んでいてコク深いスープとなっている。見た目以上に男性人気が高そうな味。うまい。

麺は「不揃いのちぢれ麺」という説明通りで、ツルツルチュルチュルした食感が面白い。柔らかくてスープがよく絡み、口の中がお祭り騒ぎになる。これが佐野ラーメンか。毎日食べられるかも。とろけるようなチャーシューも最高だ。

もつ煮はよく煮込まれていて柔らかい。濃いめでしっかりした味だからご飯が進む。腹が減った時に思い浮かぶ味。七味をたっぷりかけて食べたいぞ。

最高にうまかった。たしかに仕事休憩で立ち寄りたくなるお店である。教えてくれた業者さんに感謝である。

ボリューム満点で腹一杯。地元グルメを堪能できて大満足。佐野ラーメン巡りをする機会があれば候補に入れてみてはどうだろうか。ぜひ覚えておいてくれよな!


・今回ご紹介したスポットの詳細データ

名称:おやじの店3号店
住所:栃木県佐野市上羽田829-2
時間:11:30〜14:00 / 17:00〜20:00
休日:月曜日

執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.