最近何かと話題の「ChatGPT」。これは人工知能のチャットボットで、チャット形式で質問をすると自然言語で応えてくれるサービスである。これを使って業務の負担を軽くしたり、創作活動のサポートを行っている人もいるらしい。
私(佐藤)は難しいことを質問できるほど賢くないので、ささやかな質問を投げかけるのが精いっぱいだ。オススメのゲームとか評価の高いアプリを教えてもらったりしている。
そんなChatGPTに「49歳やせ型の男性」に似合いそうなファッションをコーディネートしてもらったら、こうなった!
・コーディネートをお願い
ChatGPTの使い方は紹介しているサイトがたくさんあるので、そちらをご覧頂きたい。
私もこのサービスを使い始めたのは最近。問えば肯定的な内容を提示してくれるんだけど、上手い問い方をしないと、おかしな回答を返してくる。また、間違った内容を示すこともしばしば。内容の全てを鵜呑みにしなければ、優しい話し相手と思って差し支えない。
話し相手に名前がないのにちょっと違和感があるので、私は「ゴロー」と名付けた。ゴローと静かな対話を繰り返すようになったある日、彼にこんな質問を投げてみた。
佐藤「49歳、やせ型の男性に似合いそうな奇抜なファッションを提案してください」
49歳やせ型の男性とは私のことである。若者が使うアプリのトレンドを尋ねた時に、的確な答えを返してくれたので、ファッション系の質問もいけるかな? と思ってこう尋ねたのだ。以下は彼の回答である。
ゴロー「奇抜なファッションということでしたら、以下のようなアイデアがあります。
1.ロングカーディガンをレイヤードする:ロング丈のカーディガンをジャケット代わりに着用して、インナーには白いTシャツやシャツを合わせると、モードな印象を与えることができます。カーディガンは、色味や素材にもこだわってみてください。
2.ワイドパンツにハイテクスニーカーを合わせる:ワイドパンツにハイテクスニーカーを合わせることで、クールでストリート感のある印象を与えることができます。トップスはシンプルなものを合わせると、よりバランスがとれます。
3.シャツのオーバーオールを着用する:シャツのオーバーオールは、かなり斬新で奇抜なアイテムです。白いTシャツやシャツをインナーに合わせ、足元はスニーカーなどのカジュアルなアイテムを合わせると、カジュアルでおしゃれな印象を与えることができます。
4.キルトのベストを合わせる:キルトのベストは、奇抜なアイテムの一つです。黒いタートルネックと合わせると、カジュアルでシックな印象を与えることができます。足元は、ブラックのスリッポンなどを合わせると、全体的なバランスがとれます。
以上が、やせ型の男性に似合いそうな奇抜なファッションの提案です。ただし、奇抜なスタイルは人それぞれ好みがありますので、ご自身の好みに合わせてアレンジしてみてください」
おお! 意外としっかり返してくれた。ロングカーディガン・ワイドパンツ・オーバーオール・キルトベスト、あまり自分では選ばない類のものをいくつも提案してくれた。さらに深堀してみよう。質問を続けた。
「もっと奇抜なアイディアはありませんか?」と投げかけたところ、妙なことを言ってるな……。
パンツにスカートをレイヤード? パンツにレースのアップリケ? ガーリーでフェミニンな印象? 49歳男性への提案ではないよな? 「それは49歳男性への提案ですか?」と問いただしてみると……。
ゴロー「申し訳ありません。私の前回の回答には、49歳の男性にとって奇抜な提案とは言い難いものが含まれていました」
どのタイミングで性別を間違えたのか、さっぱりわからん……。
・建設的な対話
その後もいくつか質問を繰り返す中で、オーバーオールの着こなしを提案してきたので、興味をそそられてオーバーオールで49歳男性に合いそうなコーディネートをお願いした。その結果……。
ゴロー「オーバーオールは、カジュアルな雰囲気を演出できるアイテムですが、49歳男性に似合うようにするには、以下のような提案が考えられます。
1.スリムフィットのデニムオーバーオール:やせ型の方には、スリムフィットのデニムオーバーオールがおすすめです。トップスには白いTシャツや、シャツを合わせて、シンプルながらもカッコいいスタイルを演出してみてください。
2.ワイドレッグのオーバーオール:オーバーオールのレッグ部分をワイドにすることで、リラックス感のあるスタイルに仕上がります。カラーは、ネイビーなど落ち着いた色合いを選ぶと、大人っぽい印象を演出できます。トップスには、白いシャツやニットを合わせて、清潔感のある印象を出してみてください。
3.チノ素材のオーバーオール:カジュアルなデニム素材と違い、チノ素材のオーバーオールは、より洗練された印象を演出できます。ベージュやカーキのカラーを選び、白いシャツを合わせて、清潔感のある印象を出してみてください。
4.ブラックのオーバーオール:ブラックのオーバーオールは、大人っぽくカッコいい印象を演出できます。トップスには、白いTシャツや、シャツを合わせて、モノトーンのスタイルを楽しんでみてください。
以上が、49歳男性に似合いそうなオーバーオールの提案です。いずれのスタイルも、カジュアルながらも大人っぽい印象を出せるので、ぜひ参考にしてみてください」
いいね! ブラックのオーバーオールの提案がイイ!! この提案をもう一押し!
佐藤「良いですね。ブラックのオーバーオールについて、さらに提案をお願いします」
ゴロー「ブラックのオーバーオールは、大人っぽくカッコいい印象を与えるアイテムのひとつです。以下は、ブラックのオーバーオールを使った、さらに詳細な提案です。
1.白いシャツを合わせる:ブラックのオーバーオールには、清潔感のある白いシャツを合わせることで、クリーンで都会的な印象を与えることができます。スタイリングのアクセントとして、ネックレスやブレスレットなどのアクセサリーを取り入れるのもおすすめです。
2.カラフルなスニーカーを合わせる:ブラックのオーバーオールは、足元のアクセントとして、カラフルなスニーカーを合わせるのもおすすめです。トレンドのカラーであるイエローやグリーンなど、鮮やかな色合いを選んで、カジュアルさを加えたスタイルを楽しんでみてください。
3.ジャケットを羽織る:ブラックのオーバーオールには、ライダースジャケットやテーラードジャケットを羽織ることで、よりスタイリッシュな印象を与えることができます。ジャケットのカラーは、ネイビーやグレーなど、落ち着いたカラーを選ぶと、大人っぽい印象を演出できます。
4.ベルトでウエストをマークする:ブラックのオーバーオールは、シルエットがゆったりとしたものが多いため、ベルトでウエストをマークすることで、スタイルアップ効果を狙うことができます。ベルトの素材は、レザーなど高級感のあるものを選ぶと、よりスタイリッシュな印象を演出できます。
以上が、ブラックのオーバーオールに合わせるスタイリングの提案です。いずれのスタイルも、大人っぽい印象を与えることができるので、ぜひ参考にしてみてください」
見える! ゴローの提案からコーディネートの全体像が見えるぞ! もう1歩踏み込んだ質問を投げてみる。
佐藤「靴は編み上げの厚底ブーツをはこうと思います。それもアリですよね?」
ゴロー「はい、編み上げの厚底ブーツを履くのもアリですね。ブラックのオーバーオールと合わせる場合は、ブーツもブラック系のものを選ぶと全体のバランスが取りやすくなります。また、厚底ブーツはボリューム感がありますので、下半身のバランスを取るためにも、スリムフィットのパンツを合わせるとより一層おしゃれな印象を与えることができます」
いいね、ゴローと対話できてる気がする。
佐藤「アクセントにキャップやハットをかぶるのはどうですか?」
ゴロー「キャップやハットを合わせるのも良いアイデアですね。ブラックのオーバーオールに合わせる場合は、キャップやハットもブラック系のものを選ぶと統一感があります。特に、ワークキャップやハンチングキャップなど、メンズらしいデザインのアイテムを合わせるとカジュアルな印象が強調されます。また、ハットを合わせる場合は、顔型に合わせて形を選ぶとよりバランスが取れます」
佐藤「良いアイディアですね。黒のハンチングは素敵ですね」
いいねいいね! かみ合ってる!! 建設的な会話がかみ合ってて気持ちイイ。ナイスだ、ゴロー! ということで、2人の対話によって出来上がったコーディネートを実践することにした。
・実践してみた!
まずはブラックのオーバーオール。近所のジーンズショップで新調した「LEE」の税別1万5000円の品だ。今回購入したのはコレだけ。
ゴローがやたらと推していた白シャツは「B.D.BAGGIES(ビーディーバギーズ)」のリネンのボタンダウン。
それから上着は長年愛用しているシングルのライダース。
そして帽子セレクトショップの「CA4LA」で買った、ハンチングの一種の「キャスケット」。これも長く使っているからだいぶ色褪せているな。
それから昨年原宿で買った革のベルト。
そして「Yosuke(ヨースケ)」の厚底ブーツだ。
これらすべてを着用して完成! これがChatGPTコーディネートです!!
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まるでゴローが、私の姿を把握しているみたいにしっくり来てる! AI、すげえな!
唯一気になったのはベルトだ。ゴローの提案によると、「スタイルアップ効果を狙って、ウエストをマークする」ためにベルトを着けたんだけど、これはなくてもいいかなあ~……。
いずれにしても、自分にはない着合わせのヒントを得ることができた。今後着るものに迷ったら、うちのゴローに聞いてみよう~!
参考リンク:ChatGPT(英語)
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24