当サイトでは、過去にスーパーの卵の食べ比べを行っている。挑戦した高木記者によると、購入した3種類の卵のうち1つだけ圧倒的においしくて目をつぶって食べても分かるレベルだったそうだ。
へぇ、同じ卵なのに商品によってそんなに味が違うものなんだ。……それなら、数種類の卵を混ぜ合わせたらどんな味になるんだろう?
濃厚な味の卵が残るのか、はたまた複数の味が組み合わさることで新しい味が爆誕するのか。こうなったら実際にやってみるしかない。最強の卵決定戦の開幕だ~~~!!!!
・たま卵セット
今回の検証に使用するのは、楽天市場にて販売されていた「たま卵セット」なる商品。価格は税込1980円で、なんと送料無料なのが嬉しい!
このセットでは、「タウリンの里」「太陽卵」「美コラーゲン」という3種類の卵を味わうことができる。1パック6個入りなので、この商品を1つ買うだけで合計18個の卵が自宅にやってくるぞ。
さっそく開封して中身を確認してみた。う~ん、外見ではそれほど違いが見分けられないような?
しいて言うなら、太陽卵はほかの2種類に比べて赤みが若干強めだろうか。手に取ってみても、サイズや重みはどれも同じくらいに思えた。
全部をミックスしてしまう前に、まずはそれぞれの味を確認しておこう。筆者は生卵が苦手なので、今回はスクランブルエッグにして食べ比べを行ってみることにした。
まずは「タウリンの里」。
黄身の色はこんな感じ。赤っぽくてみるからに新鮮そうだ。
商品説明によると、この卵を産んだ鶏はベニズワイガニを使った飼料を与えて育てられているそう。卵の黄身の色は親がどんな色の飼料を食べていたかで決まると言われているけれど、なるほどなと納得した。
それではいざ実食! 口に入れてみると……
うおお、濃い~! これまでに食べてきた卵と比べると濃厚さが段違いだ。
擬音をつけるとしたら「まったり」とか「どっしり」とかが似合いそう。黄身の味を存分に楽しめる卵だった。
続いて「美コラーゲン」。パッケージを見てみると、通常の卵と比べてビタミンEが大幅に強化されていることが分かる。
……だけど、その下にある「プロリン」「ヒドロキシプロリン」とは? 聞き慣れない単語すぎて、パソコンに入力した時も一発で変換されなかったぞ。
調べてみたところ、どちらもコラーゲンの材料となるアミノ酸の一種らしい。今回初めて知った栄養素だけど、そう聞くと「これを食べるとなんか美容にいいんじゃないか」という気持ちになってくる。
焼きあがりはこんな感じ。コラーゲンが豊富だからといって特にぷるぷるになるというわけではなかった。
味は「タウリンの里」と比べて落ち着いているものの、それでもやっぱり濃厚だ。タウリンの里が100だとしたらこちらは60~70くらいの濃さ。
最後は「太陽卵」。
こちらは今回届いた卵たちの中で、最も黄身の色が薄いように見えた。
味の方も3種類の中では一番さっぱりしている。癖がなく、誰もが食べやすい。他2つは調味料を入れなくても食べられないことはないけれど、これはどうしてもケチャップが欲しくなるな。
焼いて食べてもこうなのだから、生で食べるとよりはっきり味の違いが分かるのだろう。卵って本当にこれほど味に違いがあるものなんだなぁ。
・バトル開始!
3種類の卵を実際に味わってみた結果、これらを全部混ぜてみたらタウリンの里の味が強く出たスクランブルエッグになると予想した。
あの濃厚さはかなり強烈だったし、他の2つの味も飲み込んでしまうんじゃないだろうか?
それではさっそく3種類の卵を1つずつ組み合わせて……
完成! 卵を3つ使ったというだけあってボリュームは満点だ。見た目は「太陽卵」のスクランブルエッグに最も近いような気がする。
さて、問題の味の方は一体どんな感じに仕上がっているんだろう。ドキドキしながら口に運んでみると……
──味も太陽卵……だとっ……!?
なんと、何回食べてもあれだけ濃厚だったタウリンの里と美コラーゲンが見当たらない。
う、嘘でしょ!? 太陽卵、味が淡泊だったから真っ先にかき消されてしまうんじゃないかと思ってたのに……!
美コラーゲンはまだしも、存在感がものすごかったタウリンの里がスッと気配を消してしまったのが意外だった。自分よりさっぱりした味わいの2つによって中和されてしまったのだろうか。
もしかしたらよく混ざりきっていなかったのかもしれないと思ってよく探しながら食べ進めてみたけれど、完食しても一切タウリンの里を見つけることはできなかった。ここまで綺麗にいなくなってしまうとは……想定外である。
・オレ、タマゴ、ホシイ
そんなわけで、今回の戦いを制したのはまさかの太陽卵だった。
予想とは真逆の結果になってしまった今回の検証。何事もやってみないと分からないもんですね……
仮に複数の種類の卵を手に入れたとしても、それぞれの卵を1種類ずつ味わうのがよさそうだ。
しかし困った。現在卵は手に入りづらい食材になっているというのに、今回の検証を行ったことでより色々な卵を味わってみたくなってしまった。
た、たくさん我慢した分再び卵を味わえた時の喜びも大きいはず……! そう考えつつ、この日々を何とか乗り切っていこうと思う。
参考リンク:楽天市場
執筆:うどん粉
Photo:RocketNews24.