すでにご存じだろうが、ここ数週間は鳥インフルエンザ流行の影響により「たまご不足」が深刻な状況に陥っている。場合によってはいつもの2倍くらいするケースもあるので、しばらくはタマゴがちょっとした高級食材になりそうだ。

そのタマゴ不足がモロに直撃したのが我らがマクドナルドで、現在展開中のフェア商品「てりたま」が一部の店舗から消滅するらしい。代わりに “チーチーてりやき” こと『チーズチーズてりやきマックバーガー』が登場したが、果たして代打は務まるのか? さっそく食べてみたのでご報告しよう。

・てりたま選手、無念の欠場へ

月見バーガーやグラコロと並び、今や季節の定番メニューとしてすっかり定着した てりたま。今年は「てりたま」「チーズてりたま」「瀬戸内レモンタルタルベーコンてりたま」の3種類がラインナップされている。

だがしかし、深刻なたまご不足の影響を受け、一部のマクドナルドでは「てりたま」が販売休止されるという。その代打として急遽バッターボックスに登場したのが『チーズチーズてりやきマックバーガー』である。

マクドナルドによれば『チーチーてりやき』は「てりやきマックバーガーにホワイトチェダーチーズとチェダーチーズを加えたコク深い一品です」とのことで、単品価格は430円。果たしてチーチーてりやきは春の大定番「てりたま」の代役となれるのだろうか?

・代打、チーチーてりやき!

というわけでさっそく『チーチーてりやき』を食べてみることに。こう言っては元も子もないが、マックの言う通り「てりやきマックに2枚のチーズが入っただけのバーガー」である。……が、お前は3割バッター「てりたま」の代打なんだ。ここで1発ブチかませ!

……が、残念ながら『チーチーてりやき』はポップフライ。華麗なヒットとはならなかった。その理由はズバリ「そもそも てりやきソースとチーズの相性が良くない」ということに尽きるのではないだろうか?

主張の強さでは断トツのてりやきソースをチーズが受け止め切れておらず、なんなら「チーズ入ってる?」くらいの感覚だ。もちろん「美味しくない」ということは全くないが「これならふつうのてりやきバーガーでいい」というのが正直なところだ。

・結論、マックは正しい

元来「てりたま」の美味しさの秘密は、たまごの “受け止め力” にあるハズ。主張の強いてりやきソースと、それすら受け止めてしまうタマゴの懐の広さが「てりたま」の良さであろう。残念ながら2枚入ったところでチーズでは てりやきソースを受け止められていなかった。

結果的に「代打じゃないとなかなか出てこないよね」と感じたので、本来のマックの決断は正しいハズ。やはりレギュラーは「てりたま」であり『チーチーてりやき』ではないのだ。逆に考えると『チーチーてりやき』はかなりレアな商品なのかもしれない。

というわけで、急遽登場した『チーチーてりやき』は「レギュラーになるには猛練習が必要」と結論付けさせていただく。いつか改良を重ねた『チーチーてりやき』がマックの4番打者になることを願いこの記事を終わりにする。チーチーてりやき、とりあえず素振り10万回な。

参考リンク:マクドナルド
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.