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【超難解】沖縄の方言で作られている『うちなーぐちかるた』が内地の人間には ほぼ解読不能…その内容とは?

2023年2月26日

「あー、今年は沖縄にいつ頃行こうかな……」こんなことを毎日考えているほど、大の沖縄好きを公言する私(耕平)。そして今年は沖縄の文化も勉強して、目標である沖縄移住に向けて準備していきたいと考えている。

そんな中、ネットで面白いものを発見した。それは沖縄の方言で作られている『うちなーぐちかるた』というもの。さっそく購入して中身を見たところ、内地の人間では到底理解できない取り札の数々が……そんなわけで、その全容をご覧いただこう!

・『うちなーぐちかるた』とは?

まず『うちなーぐちかるた』について、説明しよう。「うちなーぐち」とは、沖縄の言葉や方言のことを指すらしい。要は名前の通り「沖縄方言のかるた」という、商品名そのまんま。特徴は日本の方言の中でも超難解レベルに位置する、昔の沖縄方言で作られているというものだ。


注文して1週間後、商品が届く。


袋を開けてみると、箱はこんな感じ。


中には付属で読み手のCDがついていて、1人でも楽しめる。ちなみに読み上げているのは、沖縄テレビ放送のアナウンサーだ。


箱を開けると読み札と取り札、そして読み手CDが入っている。


・ほぼ理解できない


それでは気になる札の中身を見ていこう。まずは取り札から。


五十音順に45枚入っていて、ポップなイラストではあるものの、どことなく昭和感が漂っているところが、個人的には良い感じだと思う。


そして、問題の読み札がこちら。


もう「あ」の札から「アチコーコー オバーが作った ヒラヤーチ」と、いきなり難解だ。


「オバー」と「ヒラヤーチ」はわかるが、「アチコーコー」が全くわからん……と思ったら、読み札の左側に「共通語」として、意味が解説されている。


なるほど、「アチコーコー」は「ほかほかの」という意味なんだ! こんな感じで難解な沖縄方言を、遊びながら勉強できるのが嬉しい。そして他の札を見渡す限り、読み札45枚の中で大の沖縄好きの私ですら理解できたのは1割にも満たなかった。


・難解度MAXな札5選

今までの説明で、だいたい『うちなーぐちかるた』の魅力が伝わったのではないだろうか? そしてここからは個人的に全く予想できなかった、超難解な札を5個取り上げたいと思う。


1.「トゥートゥーメーに ウートォートゥ」


「お位牌に 手を合わせて 拝みましょう」という意味。「トゥートゥーメー」が「お位牌」で、「ウートォートゥ」が「手を合わせて 拝みましょう」に当てはまるのだろうか?


2.「ヒンプンガジュマル ナグヌゥマチ」


「屏風(びょうぶ)のような ガジュマルがある 名護の街」という意味。「ガジュマル」は沖縄で有名な観葉植物なので、これはわかった。「ナグヌゥマチ」が「名護の街」というのも、言葉のイントネーションで何となくわかる。ただ「ヒンプン」が「屏風のような」というのは、さすがに難解だ。


3.「メーゴーサーされて 後からチブルヤディ」


「げんこつされて 後から頭が痛い」と、現代のコンプライアンスに抵触する可能性があるのではないか? という心配になってしまうような意味。「メーゴーサー」が「げんこつ」で、「チブルヤディ」が「頭が痛い」ということなのだろう。


4.「ルクグヮチヌ ナガアミスギティ ティーダカンカン」


「六月の梅雨が過ぎて 太陽が ギラギラ」という意味で、もはや原型が全くわからない。また「ヮ」という、文字を「シークヮーサー」以外で使ったものは初めて見た。


5.「ンカシバナシ ウチナーグチシ カタヤビラ」


「昔話は ウチナーグチで 語ろうよ」という意味らしい。「ンカシバナシ」=「昔話」、「カタヤビラ」=「語ろうよ」なのだろう。しかし、「ン」から始まる方言があるのが珍しい。


── ということで『うちなーぐちかるた』は、難解な沖縄の方言を覚えるのに、最適な教材だと個人的には大満足な内容だった。もし沖縄の方言に興味がある人がいたら、このかるたは買いだろう。ちなみに「方言かるた」と呼ばれるものは、他にも数種類あるらしいので、機会があれば取り上げていきたいと思う。

参考リンク:うちなーぐちかるた(株式会社 沖縄教販) 
執筆:耕平 
Photo:RocketNews24.

▼読み手CDを聴きながら実際に遊ぶと面白い

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