人気漫画『東京卍リベンジャーズ』の最終31巻が2023年1月17日に発売された。原作はもちろんアニメ、実写映画など大ヒットを記録した『東リベ』伝説も、これにていったん終了である。一ファンとして私(あひるねこ)も感慨深い。
ところで『東リベ』最終回と聞いて思い出すのが、以前お伝えした「やたら引っ掛かるドラケンのセリフ問題」だ。結局あれは何だったんだろうか……? とコミックスのページをめくったところ、まさかの事態が発生していた!
・ネタバレ注意
2022年11月16日発売の「週刊少年マガジン」51号に掲載された『東リベ』最終回。以下の内容にはネタバレが含まれるため、未読の方はどうかご注意いただきたい。
当時、私が最終回の内容以上に気になったのが、松野千冬(まつの ちふゆ)とマイキー、ドラケンの会話シーンである。とある会場に遅れて入ってきた千冬にマイキーとドラケンが話しかけるのだが、その時のドラケンのセリフがどうも妙なのだ。何て言ったのかというと……
「聞けよ マイキー こいつさ」
・マイキー?
このコマでドラケンは千冬の方を見て言葉を発しており、話の流れ的にも、上記のセリフは千冬に向けられていると考えるのが自然である。にもかかわらず「聞けよ マイキー」と切り出しているため、違和感がハンパではない。そこは「聞けよ 千冬 こいつさ」の方が正しくないだろうか?
もちろん句読点の打ち方によっては「聞けよ マイキー」で合っている可能性もあるにはあるが(前回の記事参照)、それでもマイキーを一瞥(いちべつ)もせずに言うセリフとしては、やはり不自然と言わざるを得ない。これは絶対「聞けよ 千冬」だよなぁ……。
という記事を公開したところ、「わかる」「自分も同じことを思った」といった私に賛同する声と、「まったく不思議じゃない」「読解力がない」「うるさい」など、私をディスる声が同じくらいの割合で寄せられた。日本語って難しいですね。
果たして先日発売されたコミックス最終巻において、このセリフはどうなっているのか? そのままなのか? それとも何かしら変更されているのか? どっちなんだ! ドキドキしながらページをめくった結果……
「聞けよ 千冬 こいつさ」
普通に修正されていました。
・やはり
というワケで、どうやらあのセリフは単なる誤植だったようです。まあ連載漫画なら割とあるあるですよね。これにより、最終回を違和感なく楽しめるようになったのでよかったんじゃないでしょうか。
もしマガジンが手元にあるという人は、ドラケンの貴重な言い間違いシーンですので、捨てずに取っておくといいかもしれません。和久井先生、本当にお疲れ様でした。
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.