「バカ」、この言葉は私(佐藤)が子どもの頃、口にすると1番怒られたもののひとつだ。その言葉を冠したお店が東京・神保町に存在する。その名は「しょうが焼きBaka」である。お店の公式ページには「しょうが焼きをバカ正直に突き詰め」とあり、しょうが焼きに対する熱いものを感じる。

どれだけバカ正直なのか、その度合いをたしかめにお店を訪ねてみたところ、ホントにバカみたいに美味かった!

・食べログ百名店選出のしょうが焼き

2019年にオープンしたこのお店は、しょうが焼き専門店としてその味を追求し、2年後の2021年に食べログ百名店(定食)に選出されている。昼時にお店に行くと、ほぼ満席で外にはテイクアウトを待つお客さんもいる。そのバカ正直さは広く浸透しているようである。


メニュー看板によると、味を決めるために何度となく試作を繰り返した結果、「大麦仕上 三元豚」と「高知壬生農園産 囲生姜(かこみしょうが)」の組み合わせにたどり着いたそうだ。この組み合わせを「最強」と称している。つまり最強のしょうが焼きということになるな。それは食べるのが楽しみだ。


しょうが焼き1本勝負かと思いきや、意外とメニューは豊富。魚のしょうが焼きもあるな。さて、何を食うべきか? 1番人気の「Baka生姜焼き定食」(肉普通盛 税込1000円)にしようか。それとも1日30食限定の「特上豚バラブロック生姜煮焼き定食」(肉普通盛 税込1200円)も良さそうだな。


う~ん、悩む……。券売機としばし向き合った結果、私は「にんにくパンチ! 定食」(肉普通盛 税込1100円)を頼んだ。しょうが + 青森県産にんにくのガッツリスタミナメニューである。



ご飯に豚汁、しょうが焼きの3点セット。「定食三種の神器」といっても過言ではないだろう、無敵の組み合わせである。


肉の上にはニンニクと生姜がてんこ盛り、おまけに奥久慈卵の卵黄が映えている。


ひと切れ食べると、肉質は柔らかくてほのかに甘い。上品な生姜と力強いニンニクの香りが俄然食欲をかき立てる。しょうが焼きというと、どちらかといえばジャンクな印象が強いのだが、ここのは豚の脂っぽさ、くどさがまったくない


ニンニクの辛味が気になるなら、卵黄に肉を絡めるといい。


口当たりがまろやかになって、コクと旨味が加わってますますウマくなる。


もちろん白飯との相性はバツグンに良い。むしろ白飯なしで、この一皿を平らげるのは無粋(ぶすい)というものだ。ご飯のないしょうが焼きなんって、相方のいない長谷川雅紀さん(錦鯉)みたいなもんだ。


近年の外食業界は、肉と米・ハンバーグと米のような「メイン + ご飯」を一緒に売り込む店が増えている。ここもまたその流行りの一翼を担ったに違いないだろう。なぜなら白飯が進んで仕方がないからだ。

ちなみにここではご飯は大・中・小・特盛の4サイズから選ぶことができる。ガッツリいきたい人は、食欲にふさわしいご飯の量を選ぶが良い……。


寒くなるこの時期、身体を内側から温めたいならしょうが焼きもアリだぞ。しっかり食べて冬を乗りきろうぜ!!


・今回訪問した店舗の情報

店名 しょうが焼きBaka 神保町本店
住所 東京都千代田区神田神保町2-36-2 片桐ビル1F
時間 11:00~15:00 17:00~22:00 土祝11:00~22:00 日曜11:00~21:00

参考リンク:メディアバンクブレイン食べログ
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24